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UMA学入門2

2021.01.08 (Fri)
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有名なネッシー「外科医の写真」捏造であることを死の直前、告白

今回はこういうお題でいきます。ここのところずっと「UMA談義」の
記事を書いてなかったので、急に決めました。ですので、
できるだけ画像を多くして、気楽に読めるようにしたいと考えてます。
UMAとは「未確認生物」の略語なのは、当ブログをお読みくださる
みなさんはご承知でしょう。日本製の造語で、他国では通じません。

さて、UMAがどういう形で発見されるか。これは大きく分けて2つあります。
A 生きた状態で生息域と思われる地域で発見される。
ネス湖のネッシーの画像はほとんどがこれですよね。湖の水面から長い首が
頭をもたげている。比較対照物がなく、大きさがはっきりしないものが多いです。

「ボウネッシー」と呼ばれる画像 これの話は最後のほうでします
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俗に「外科医の写真」と称されるものは、撮影者から「おもちゃの
潜水艦に、30センチメートルほどのネッシーの首の模型をつけたもの」
という告白がありました。周囲の波と比較して、大きなものではない
という点は、早くから指摘されてました。で、この生きた状態のものが撮影、
目撃された場合、そのものはすでに逃げ去ってしまっているので、

DNAの分析などはできません。次に B 死体が発見されるケース 
多くの場合、海岸や湖岸に流れ着きます。これだと、アフリカの
奥地などの未開地でないかぎり、DNA解析されていいはずなんですが、
続報がないまま終わってしまうケースがほとんどなんですね。あるいは、
分析されてサメなどと判明しても、マスコミが報道しない。

「生きた化石」と言われるシーラカンス


これが積み重なって、UMAは信用されなくなってるんですよね。
さて、ある海岸に見たことのない生物の死骸が漂着した。これで
考えられるのは、① 未知生物(つまり新種)である
② 古代生物の生き残り(シーラカンスや首長竜など)である
③ 既知生物の死骸が腐敗し変形して同定できなくなったもの

④ 遺伝子操作などで造られた人工生物である
⑤ エイリアンのペットなど、地球外の生物?である
⑥ 生物ではない人工の造形物である ④⑤はまさにオカルトですが、
⑥のケースはよくあるんです。造形アーティストが、自分の作品の
評判をとろうとして、わざと海岸に置いておいた。

「モントーク・モンスター」と呼ばれる画像
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さて、ではこれはどうでしょう。2008年、ニューヨーク州、
ロングアイランド・モントークの海岸で発見されたもので、一見
哺乳類のようですが、口部にはクチバシがあるようにも見え、
ロングアイランドの極秘軍事施設でつくられたキメラ生物ではないかと
話題になりました。ちなみに、死骸は失われ、画像だけです。

別角度から
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これ、UMA研究家の間では、アライグマ説が強いですね。クチバシと
言われるものも、別角度からの画像を見れば、上顎、下顎があるのが
わかります。ニューヨーク出身の友人に聞いたところ、ニューヨークでは
あちこちでアライグマが異常繁殖しているとのことです。

アライグマを重ねた検証画像
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余談ですが、アライグマは英語で「raccoon ラクーン」
タヌキは「raccoon dog」と言います。タヌキはイヌ科ですので、
ドッグがつくのはおかしくありません。さて、次は日本の画像から。
これは、2017年7月、静岡県の海岸に漂着したもの。
で、これも死骸はいつのまにかなくなってしまってます。

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画像を見た専門家の意見は、サルの死体。ただし、ニホンザルではなく、
千葉の房総半島などで繁殖している外来生物のアカゲザルでは
ないかということでした。腐敗して皮がはがれたのか、もともと
皮膚病だったかはわかりませんが、大きさは合致しています。

接写していますが、大きなものではありません
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次は不気味な画像、テキサス州ガルフコーストに漂着したもので、
頭が大きく、口の中には鋭い牙が並んでいます。
ただし、この正体はすぐわかりました。キバウミヘビと呼ばれる
生物で、おもに西大西洋の30~90メートルの海域に生息している
そうです。この死骸は腐敗してふくらんでいますね。

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次、これもなかなかキモいですね。西オーストラリア州北部、
ブルームの海岸で発見されたものですが、自分は海水魚飼育を
してるので、イソギンチャクの仲間とわかります。
専門家の意見では、触手が最大50cmと大型になる、
スナイソギンチャクという種類のようです。

本物のUMA?
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次、これはアメリカ、ジョージア州セントシモンズ島の海岸に
打ち上げられたもので、全長120cmほどと、大きくはありません。
この死骸もその後、行方不明になっています。死骸は腐敗しておらず、
内臓がはみ出しているように見えます。うーん、これは何でしょう。
原始的なサメ、ラブカのようでもありますが、ヒレが違う気もします。

参考 ラブカ
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さて、残りスペースが少なくなってきました。これは最初のほうで
書いたAのケース。死体ではなく、生きているものが画像に撮られた。
場所はイギリス、カンブリア州にあるウィンダミア湖で2014年
撮影されたもので、「ボウネッシー」という名前がついています。
かなりはっきりした画像で、ネッシータイプ、首長竜のような形の

ものが写っています。これが加工画像であるという証拠はありません。
ですが・・・ ウィンダミア湖では、2011年、4つのコブが
ある生物のような画像が撮影されており、イギリスのタブロイド紙
「デイリー・メール 」が調査したところ、4つのコブ状に切り開いた
タイヤが湖岸で発見されてるんです。地域興しが疑われています。

ボウネッシー これとまったく同じ形のタイヤを連ねたものを、岸辺で新聞記者が発見
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さてさて、ということで画像を多くしてみました。UMAは腐敗して
なければ何の生物かだいたいわかりますし、腐敗していても専門家なら
判別できるんですが、死骸が残っておらず、画像だけというケースも
たいへん多いんですね。では、今回はこのへんで。

水中の生物は陸に上げると重力でつぶれます


関連記事 『UMA学の基本その1』




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ヴォストーク湖のオカルト

2020.09.06 (Sun)
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今回はこういうお題でいきます。カテゴリはどうしましょう。
記事数が少ないのでUMA談義に入れましょうかね。
さて、みなさん、ヴォストーク湖はご存知でしょうか。
南極大陸にある氷底湖で、ロシアのボストーク基地に近いため
この名前がついています。

南緯77度、東経105度地点の氷床下約4キロメートルにあり、
最も広い場所で幅40キロメートル、長さ250キロメートルに達し、
2つの水盆(水深の深い場所)に分かれている、とWikiに出ています。
琵琶湖の20倍以上の面積で、淡水と推測されています。

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1998年、ロシア、フランス、米国の共同チームが、最も
深い場所である深度3628メートルの地点まで氷床コアを掘削し
分析。その結果、表面近くの氷は約42万年前にできたと
判明します。つまり、湖は50万年~100万年にわたって、
氷に封印されていたと考えられるんですね。

この後も研究は続けられましたが、途中はすっ飛ばして、2013年、
ロシアの研究チームが氷床を深さ約3800メートルまで掘削し、
上記の掘削開始以来、初めて湖に到達したと発表しています。
厚さ4kmの氷床下ですから、前回は湖までいかなかったわけです。

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で、このときのサンプルを分析したのが、米国オハイオ州にある
ボーリング・グリーン州立大学で、氷床コアの分析を主導した
生物学者のスコット・ロジャーズ教授は、「3500種以上の
生命体の遺伝子片が発見された」と発表しています。

生命体のほとんどはバクテリアで、多くはまったくの新種。他に
菌類、甲殻類、魚類、さまざまな単細胞生物と多細胞生物が含まれる
ということでした。ただ、ここで注意しなくてはならないのは、
生物遺骸が見つかったのではなく、あくまでDNA片だということです。

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で、この話、世界の科学者からは数々の疑問の声が上がってるんです。
「多様な生物と、ボストーク湖上部の氷床コアデータは一致しない。
とりわけ、複雑な生物が生きていけるほど十分な食物がない」
まあこんな内容です。たしかにそうですよね。氷床の下の湖には
餌も酸素も不足しているはずです。

これについては、ロシア調査チームは掘削作業に灯油を使用しており、
その中に含まれる有機物がサンプルを汚染した可能性があるとも
言われてるんです。ただまあ、もう一度厳密な調査をすれば簡単に
わかることでもあり、続報を待ちたいところですね。

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さて、ここからはとてつもないオカルト話になります。
亡命中のロシア人科学者、アントン・パダルカ博士がスイス当局に
語ったところによると、研究チームは生命体46-Bと名づけられた
危険な生命体を発見した。高度な知能を備えたタコの
ような生き物で、チームの3人が犠牲になったということです。

2012年の極秘調査で、湖内部まで潜ったとされます。
そこで遭遇した46-Bは14本の足を持つ体長10mのタコ状生物。
知能があり、アラームをまず破壊し、獲物をつかむと唾液を注入して
麻痺させ、クチバシでバラバラにしてしまう。また、女性の
メンバーが、斧で腕1本を切り落としたものの再生した。

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さらに、切り落とされた腕からも本体が再生する・・・
みなさん、どう思われますでしょうか。とうてい信じがたいですよね。
掘削ドリルが到達するのがやっとの湖に潜れるわけがない。
これについては、ボストーク基地、ロシア情報局、
プーチン大統領のすべてが否定しています。

さて、自分からすれば、この内容は既視感たっぷりで、昔のUMA本に、
ソ連の潜水艇が、黒海海中で全長50m、胴の幅3mのコブラの
ような牙を持つ大蛇が、潜水艇に何度も体当りしてきたという話が
載ってました。ご記憶にある方もおられるんじゃないでしょうか。

南極のナチスの基地?
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ですがこれ、調べてみると、アカデミック・シルショフ号という
潜水艇。乗員のアレクセイ・ゴルベフ博士、イワン・シルコフ博士、
などの存在が確認できないんです。いくら冷戦下のソ連時代と
言っても、今のネット社会でわからないわけはないですし、
自分のロシア人の知り合いでも、知ってる人はいません。

そのため、現在では、日本のUMA本向けの創作と考えられているんです。
夢を壊すようなことを書きましたが、ヴォストーク湖に関しては
まだオカルト話があります。やはりロシアの調査団が、
ボストーク湖内で、高さと幅が100m以上もある黄金に見える
鉤十字型建造を見つけたというものです。

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ま、これももちろん眉唾ですが、南極と鉤十字、つまりナチスとの
関係は昔から言われてきました。ナチスドイツの秘密都市が
南極の氷床下にあるという話ですね。また、第二次世界大戦勝利の
鍵を握る秘密兵器が隠匿されていたとか。

さてさて、ということで、ヴォストーク湖のオカルトについて
みてきました。実際の湖中の調査はたいへんな困難が予想され、
費用もかかるでしょうが、ぜひとも実現してもらいたいと思います。
では、今回はこのへんで。





恐竜はどこまで再現できる?

2020.04.09 (Thu)
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今回はこういうお題でいきます。またまた映画のお話です。
みなさんは、映画の『ジェラシック・パーク』のシリーズは、
何作ごらんになったでしょうか。自分は恐竜フアンですので
全作見ています。第一作が1993年、最新作が2018年で、
比べてみるとCGの進歩がよくわかります。

さて、このシリーズにはさまざまな恐竜が登場しますが、
はたしてどこまで正確に再現されているものでしょうか。
まず体長や体高、これは化石からわかります。恐竜の化石の
多くは骨格だけなんですが、それをもとに、
筋肉のつき方もだいたいわかりますよね。

ですから走る速さや動きの特徴なども、まずまず正確では
ないかと思うんですが、問題は外見です。特に皮膚の色。
恐竜の皮膚が化石化したものはきわめて少ないので、
色や模様を再現するのは難しかったんです。

ノドザウルス(5.5m)の皮膚を含む貴重な化石
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あれ、でも、子どもの頃に見た恐竜図鑑では、恐竜の色は普通に
あったぞとおっしゃられるかもしれません。じつは、あれは
すべて想像だったんです。まずは現生する動物を参考にした。
大型恐竜であればゾウやサイ。小型のものだったら
トカゲ類をもとに再現。

あとは、生息環境から、草原にすむものはカナヘビのような保護色。
森林地帯にすむものは、虎のような縦縞。トサカなどがある種類は、
異性にアピールするために派手な色をしていたんじゃないか、など。
それが最近、少しずつですが恐竜の体色についての理解が
進んできました。これは、恐竜が羽毛を持つことと関係があります。

T・レックスはふたたび羽毛なしで再現されることが多くなった
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このところ、恐竜の再現図が変化してきましたよね。
鳥のような羽毛を持った姿で多く描かれるようになりました。
最初の羽毛恐竜が発見されたのは1996年で、その後次々に
見つかるようになったんですが、全体からみればまだ少数です。

で、羽毛恐竜の化石をくわしく調べたところ、メラノソームという
器官が見つかったんです。これはメラニン色素を含む細胞小器官で、
多くの生物にあります。始祖鳥のメラノソームを分析した結果、
羽根の色は黒であることがわかりました。その後、さらに分析が
進められ、羽根の内側はもっと明るい色であることも判明しました。

羽毛化石の多くは中国の遼寧省で見つかりますが、2010年、
ジュラ紀後期(約1億5000万年前)の地層から見つかった
アンキオルニスという羽毛恐竜の化石から、全身の色を推定する
ことに米中の合同研究チームが成功しました。下図をごらん
いただければわかりますが、まんま鳥ですよね。

アンキオルニス


やはり鳥類は恐竜の子孫というか、恐竜の一部が進化した種で
あることがよくわかります。研究チームは、色や模様が
わかっているさまざまな現生鳥類の羽毛を調べ、細胞内の
メラニン色素を含むメラノソームの形や大きさ、
密度と実際の羽の色との関係をデータベース化。

その上で、ほぼ全身の羽毛が保存されていたアンキオルニスの
化石から、29カ所の羽毛を顕微鏡で観察。メラニン色素の分布を
データベースにあてはめ、各部位の色を推定したんです。
電子顕微鏡やコンピュータ技術がなかった昔では無理な話ですね。

T・レックスの貴重な皮膚化石
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さて、ここまで書いてきたのはあくまで羽毛恐竜の色ですが、
そうではない恐竜はどうだったのか。スウェーデン・ルンド大学の
研究チームは、モササウルスやイクチオサウルスなどの化石から
分子を抽出して分析。その結果、やはりメラニン色素が見つかり、

また、色素密度が非常に高かったことから、「全体的に黒ずんだ
色合いの皮膚」と結論づけています。ですから、将来的には
ティラノサウルス・レックスの色もわかるかもしれません。
ちなみに、T・レックスの皮膚化石は見つかっており、
それはウロコ肌で、羽毛説に疑問を投げかけています。

パラサウロロフス
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さて、残り字数が少なくなってきました。次に恐竜の声は
どうだったのか。これも化石からはノドの構造はわかりません。
ただ、カモノハシ竜の仲間であるパラサウロロフスの研究では、
この種類は頭部から後ろに1mも伸びる長いトサカを持っていて、

その内部は空洞です。この模型をつくり、空気を通してみたところ、
管楽器のオーボエをもう少し低くしたような音が出ました。
子どもの頃はトサカが短いので、大人よりは高い音だったと
推測できます。ただ、動物が音を出すしくみはいろいろで、
これ以外の恐竜についてはよくわかっていません。

映画で主人公たちを追いつめたヴェロキラプトル
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さてさて、映画の話に戻って、『ジェラシック・パーク』では
鳴き声はどうしていたかというと、ヴェロキラプトルのうなり声は、
カメの交尾するときの音を録音して合成しています。
また、T・レックスの吠え声は、犬・ペンギン・トラ・ワニ・ゾウ、
この5種類の動物の鳴き声をミックスしたものだそうです。

この他にも、複数の恐竜にウマの声が使われているということです。
ということで、恐竜の体色と声の話でしたが、
まだ書くことはたくさんありますので、そのうち続きを
やりたいと思います。では、今回はこのへんで。

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UMA学の基本その1

2020.03.30 (Mon)
合成の可能性大の漂着UMA
明らかな深海魚の合成画像

今回はこういうお題でいきます。カテゴリはUMA談義。
じつは自分はオカルトに興味を持ったきっかけがUMA(未確認生物)
だったので、この分野はたいへん好きなんですが、いかんせん
話題がありません。どこそこの海岸に不可思議な物体が流れ着き、
〇〇政府で分析中・・・ここで情報が立ち消える。

十年一日のように同じことをくり返し、知識の集積ということが
ないんです。まあ、世界的なUMAの研究機関があるわけでも
ないので、しかたないことなんですが。マスコミの姿勢もよくない
ですよね。画像を載せ、煽りのキャプションを入れてそれで終わり。
ただうさん臭さだけが積み重なっていくという。

さて、本項では、自分がこれまでに研究してきたUMA学の
基本について書いていきます。ただ、過去記事と多少かぶるところが
あるかもしれません。では、基本その1、「〇〇には見えない」を
信用してはいけない。このバリエーションとして、「〇〇に△△はない」
というのがあります。要は見た目にだまされないこと。

どういうことかは、おいおい説明していきます。下の画像を
ごらんください。これは2017年、フィリピンのディナガット・
アイランズ州の海岸に打ち上げあられた巨大な生物組織。白い毛の
固まりで、ある種の犬の顔みたいにも見えます。地元では話題騒然、
こんなのは漁師でも見たことがないと評判になりましたが・・・

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フィリピンの自治体が出した結論はマッコウクジラの死体。
今は簡単にDNA分析ができますので、まず間違いはないでしょう。
毛のように見えるのは、腐敗した筋肉組織がくり返し波で洗われたため。
ぶっちゃけた話、地球上でここまで巨大な生物はクジラしかいません。

次の画像は、UMAフアンには有名なもので、1896年、アメリカ・
フロリダ州セント・オーガスティンに近いアナスタシア島の海岸に
打ち上げられたもので、後に「セント・オーガスティンモンスター」
と名づけられました。最初にこれを分析した地元医師は、
ハーバード大学に鑑定を依頼します。

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動物学、頭足類の権威であったハーバードの教授が出した結論は
巨大タコ。2ヶ月後、その物体は、オクトパス・ギガンテウス
(Octopus giganteus)と命名されました。重さは5トンほどもあり、
タコの全長は30m級と推定されました。ですが、タコは寿命が短く、
そこまで大きくなれるかの疑問もありました。

その後、死骸は失われてしまいます。おそらく腐敗がひどいので
埋めたか海に還されたかしたんでしょう。ただし標本は残っていて、
1970年代に行われた分析でも結論はタコ。ですが、1995年、
再度分析が行われ、電子顕微鏡の進歩により、肉塊は皮膚下の
タンパク質構造であるコラーゲンであることが判明したんです。

もちろんクジラのものです。次に行きます。下の画像は、
1969年、メキシコ、ベラクルス州のテコルートラ町の海岸で発見
されたもので、漂着してから何週間かたっており、かなり腐敗が進んで、
あちこちの骨がむき出しになり、なかば砂に埋れていたそうです。

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通称「テコルートラの怪物」と言います。これについては以前に
詳しく書きましたが、自分の結論はクジラ、おそらくナガスクジラです。
画像の左は恐竜の頭のようにも見えますが、これはクレーンで
持ち上げられ、さらに前のクチバシ部分を切り取られているからです。

ここで、クジラにクチバシはないと思われるかもしれませんが、
そもそもクチバシではなく、頭骨の一部ですね。
調査団が来て調べた結果は、おそらくクジラだろうが、突然変異かも
しれないというもの。まあ、DNA分析のなかった当時としては
いたしかたないでしょうね。

次、これも前にご紹介したかな。2007年、アフリカのギニアの海岸に
漂着したもので、巨大な亀ではないかとも言われましたが、
自分の見るところではやはりクジラです。
横から見た画像ではっきりしますが、このヒレはクジラのものです。

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それが何でこうなったかと言うと、爆発(笑)したからでしょう。
クジラの死体はふつうは沈みますが、腐敗ガスがたまって浮き上がって
くることがあります。(下の画像)そして爆発するんですが、
火薬的なものではないので、破裂と言ったほうがいいのかな。
上部の模様を比べてみれば、そっくりなのがわかるでしょう。

腐敗したクジラ わかりにくいですがヒレも同じです
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次、2007年に中国の海岸で発見されたものです。やはりクチバシ状の
骨があり、その部分だけで1メートル、頭全体では約3メートル。
一部では、プテラノドンなどの翼竜の生き残りではないかと
言われましたが、ただ似ているだけです。

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この頭は100kg以上はゆうにありそうですが、それでは翼竜は
滑空できません。翼竜は翼長12m級の大型のものでも、
骨が中空になっていて、体重は70Kgまでもいかなかったと考えられて
います。これはザトウクジラなどの中型クジラでしょう。
あ、基本その1を書いてるうちに終わってしまいました。

さてさて、ということで、UMAの死体の場合、見た目が何かに似ている
といって、結論を急いではいけません。あと、「経験の深い漁師が
クジラではないと言っている」などの証言があっても、その漁師は
クジラの解剖や腐敗過程の観察はしたことがないはずです。
では、今回はこのへんで。





イカのオカルト

2019.12.22 (Sun)
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今回はこういうお題でいきます。どっちかといえばUMA系の内容に
なるかもしれません。さて、自分は趣味で海水魚飼育をしていますが、
イカを飼ったことはありません。アクアリウム仲間でも、
イカを飼ってる人はほとんどいないんですが、
これにはいろいろ理由があります。

まず、イカの寿命が短いことで、ほとんどの種類が寿命1年以内と
言われています。アオリイカなんかは50cm以上になるので、
ちょっと信じがたいんですが、ひじょうに成長が早いんですね。
餌を食べれば、食べた分だけ大きくなります。

有名な画像 フェイクであることが判明しています
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それと、餌付けが難しいことです。基本的に生き餌しか食べない
と思われ、小魚などを用意するのが大変。あと、デリケートな
生物なので、水槽のガラスにぶつかっただけで死んでしまうという
こともあるようです。この対策として、市場などで飼っているイカは、
円形の生簀に入れて水流をつけたりしていますね。

水族館で展示している場合も、死んだらすぐに補充するという形で、
同じ個体を長期飼育しているわけではありません。
さて、イカのオカルトというと、やはりダイオウイカ関係が
まずあげられるでしょう。未確認生物ではありませんが、
巨体なのに生態がよくわかっていません。

水中のダイオウイカ 目が怖い
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これまでずっと、海岸に死んで打ち上げられたものしか見る機会が
なかったんですね。近年、ダイオウイカと呼ばれているものには
2種類いることがわかってきました。ダイオウイカと
ダイオウホウズキイカです。この2種、
分類学上は近縁とは言えないようです。

大きな違いは、ダイオウイカが腕に吸盤を持っているのに対し、
ダイオウホウズキイカは鋭いかぎ爪になっていることです。
大きさは、ダイオウイカが最大のもので体長18m以上、
ダイオウホウズキイカのほうはもっと大きく、
20m以上になる可能性が指摘されています。

ダイオウホウズキイカの触手 吸盤ではなくかぎ爪を持っている
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同程度の体長の場合、体重はダイオウホウズキイカのほうが
だいぶ重い。丸く太った形をしてるんですね。
で、これらのイカも、けっして寿命は長くはなく、
3年前後と見られています。なぜ、イカの仲間が短期間で
これほど大きくなるのかは解明されていません。

あと、われわれが目にする刺し身のイカは白いですが、
イカは体表の色を変えることができ、ダイオウイカは水中では
赤褐色をしていることが多いようです。海岸に打ち上げられた
ものは、体表組織がはがれ落ちて白くなっている。

タコ型のクラーケン
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ダイオウイカの天敵がマッコウクジラなのもよく知られて
います。マッコウクジラを解剖すると、胃からダイオウイカの
組織が出てくることが多いんです。また、マッコウクジラの体に、
吸盤の跡や引っかき傷が見られることもあり、
深海での生存競争がくり広げられているようです。

さて、西洋には「クラーケン」という海の怪物の伝説がありますが、
そのモデルがダイオウイカと言われます。クラーケンが
描かれた絵を見ると、頭が丸いものが多く、イカとタコのイメージが
混ざっているように思えますが、タコの仲間でダイオウイカほどの
大きさになるものは知られていません。

イカ型のクラーケン
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クラーケンの大きさは、数十mから数kmまであります。
さすがに後者は伝説の域を出ないでしょう。
クラーケンは船を襲ってひっくり返し、海に落ちた船員を食べて
しまうとも言われますが、ダイオウイカが人間を襲ったという
報告は、近代になってからはありません。

生活域が交わらないんですね。ただ、船が死んで浮いている
ダイオウイカにぶつかったなどのことは考えられなくもないでしょう。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
に登場したクラーケンは、触手はタコに似てましたが、
頭にイカのエンペラ(三角の外套膜)があったと思います。

シー・モンク


さて、伝説のUMAの一種に「シー・モンク」というのがあります。
モンクというのはキリスト教の修道士のことで、また
「ビショップ・フィッシュ」という別名もあります。ノルウエーなどで、
このシーモンクが浜に打ち上げられたり、網にかかった記録が
残っていて、これにはダイオウイカ説があります。

上の画像を見てもらえばわかりますが、足が複数あって長く
イカっぽいですよね。外套膜のようなものも見られます。
で、日本のUMA(妖怪?)に「アマビエ」というのがいます。
これはおそらく「アマビコ 天彦」の誤記だと考えられる
(コ を エ と書き誤った)んですが、

アマビエ シー・モンクに似ています
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幕末に熊本県に現れたアマビエは「姿は人魚に似ているが、
口はくちばし状で、首から下は鱗に覆われ、三本足であった」と
記録されています。上の画像をごらんください。
シーモンクとよく似てませんか。口がくちばし状というところからも、
自分はこれもダイオウイカではないかと考えています。

さてさて、ということで、やはりUMAよりの内容になりました。
みなさんは寿司ネタとしてのイカはお好きでしょうか。
自分はあっさりしているようで、噛んでいると深い味わいがあって
大好きです。ということで、今回はこのへんで。

イカのくちばし
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