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聞いた話 神道系

2015.12.30 (Wed)
大学生Aさんから聞いた話

Aさんは自分が世話になっているある雑誌編集部でバイトしている現役大学生です。
この方が昨年の正月に神社でバイトしたときの話なんですが、
Aさんは男性なので巫女ではなく、雑用係です。
巫女さんにはできないような力仕事、車の運転などをするわけですね。
ちなみにAさんが奉仕に行ったのは、名前は秘しますが、
普段から神職が十数人いる大きな神社で、そのぶん初詣に来る人の数も膨大です。
で、正月の間そこの神社は、社務所のかたわらに「古札納め所」を設けます。
1年間を経過した御札、お守り、破魔矢などを入れる木箱のことで、
これはかなり大きいのですが、なにせ参拝者が多いので、
すぐにいっぱいになってしまいます。
そしたら中身をダンボールに移して倉庫まで運ぶのです。

その神社では1月15日にいわゆる「どんど焼き」を行い、
そのときにダンボールごとに清めの火でお焚きあげをするのですね。
で、基本的には納め所にはその神社でいただいたものをお返ししますが、
中には他社のものも多く混じっています。しかしこれは神様の系統が違う場合もあるので、
あまりよいことではないそうです。さらには、
明らかにおかしな物も入っていたりするんですね。
ゴミとかならまだしも、不要になった人形、アルバム、故人の手紙、蔵書、骨壷!
などが入っていることもあるそうです。あとは、呪いに使ったのではないかと疑われるもの。
よくあるのは丑の刻参りの藁人形で、これがけっこうな数見つかります。
どこまで古式に則って行われたのか、効果の具合はいかほどだったのか。
そのあたりはわからないですが、人の世は恨みに満ち満ちているということですか。

その神社では、そういう類は別分けし、特に念入りに祈祷してからお焚きあげしていました。
で、藁人形だったらはっきり呪物とわかりますが、
中にはどうすればいいか判断のつかないものがあり、
実はそういうのが怖かったりするそうです。Aさんが倉庫でこの仕分け役をやっていましたが、
判断のつかない物があれば社務所に持って来い、と言われていました。
難しい仕事ではないので、たんたんと進めていたのですが、
雑誌が入っているのを見つけて手に取りました。それは数の出ている有名週刊誌の古い号で、
水を吸って乾いたのか膨らんでいて、明らかにゴミとして捨てたように見えたのですが、
Aさんがつかんだとたん、自分の軍手をした手から腕にかけて、
ビーッと紫の光が走ったように見えました。そして指が麻痺したようになり、
雑誌を離せなくなってしまったんですね。同時に頭痛がしてきました。

Aさんは雑誌をつかんだまま社務所に行き、居合わせた神職の人に事情を話しました。
雑誌は、神職の人がAさんの腕を握ると指が開いて下に落ちましたが、
カチカチに糊で固めたような状態だったんです。
つまりページが開かないということです。
それで神職の人が無理に中央あたりのページをビリビリと開けてみると、
中は、記事の部分にびっしり朱色の筆で何か記されていました。
ただ、にじんでしまって字は読めなくなっていたそうです。
それでページの中央に一枚写真がはさんでありました。和服を来た中年女性の半身像です。
「あ、こっちもだ」神職の人があちこちにとじ込まれていた写真を見つけたのですが、
どれも同じ構図の同じ女性だったんです。「うわ・・・これは・・・」と言って、
神職の人はその雑誌を持って行ってしまい、Aさんが後に聞いたところによると、

呪いを解くことを専門にやっている別の神社に持ち込まれ、
しかるべく処理されたということだったそうです。
ちなみに雑誌の号数をAさんは覚えていて、調べてみましたら、
巻頭グラビアに出ていたモデルさんが、
その年の途中で仕事を辞めていることがわかりました。
しかしこれは、たんに都会暮らしが嫌になって実家に帰っただけかもしれないですし、
事務所を移って契約の関係で少しの間姿を隠しているのかもしれません。
まあよくあることですからね。ですから、この雑誌にかけられた呪い、
はさんであった写真の中年女性と、モデルさんとの関係は不明だということでした。

東北で銃砲店をやっているGさんの話

このGさんは自分の知り合いではなく、仕事で東北某県に行ったとき、
自分が怖い話を集めているということで、
ぜひ体験をお聞きしなさいと、向こうの方から紹介されたのです。
Gさんは70代で、昔は県内に猟銃を所持している人が多かったが、
今は少数のハンターとクレー射撃の人しかお客さんがおらず、
自分の代で店を閉めるおっしゃっていました。まあ、昔に比べて銃刀法が厳しくなり、
これはしかたのないことなのでしょう。
さて、話は今から40年ほども昔、Gさんが若かった頃の話です。
Gさんも当然ながら狩猟をやっており、夏場は泊まりがけで猟に出かけることもありました。
マタギではなく、趣味としての狩猟なので、楽しみ優先というわけですね。
その日は4人の仲間と猟師小屋に一泊したのですが、

みなが肉と野菜を担いできており、それと仕留めたイノシシ肉も合わせて、
囲炉裏に火を入れて大鍋をこしらえました。
豚、イノシシ、鶏肉の混ざった豪快な鍋でしたが、それなりにうまかったそうです。
もちろん飲むほうも忘れてはいません。
山行には重い日本酒を全員が水筒に入れて持参していました。
そうして夜がふけていくにつれ、雨が降ってきました。
もちろん事前に天候は調べていましたので大雨ということはありません。
夏場でしたので、翌日滑りやすくなるのをのぞけば、
藪蚊類が出なくなるので酒飲みには都合がいい。そのうち11時ころになって、
山小屋の戸がトントンと軽く叩かれた音がしました。しかし出てみると誰もいない。
これが2回繰り返されたわけです。

まあしかし、その程度のことで猟師が怖がるはずもなく、
「これは山の神さんも酒、肴がほしいということだろう」誰かがそう言って、
軒下の雨がかからないところに、あまっている食器に酒と鍋の具を入れたものをお供えし、
そしたらそれ以後戸を叩く音は聞こえなくなりました。
で、みないい気分に酔ってしまい。明日も行動予定が早いからということで、
12時前には切り上げました。それでGさんですが、夜中にトイレに起きたものの、
かなり酔っ払っていて足元はふらふら。小屋の外に簡易式の便所があったのですが、
そこまでいくのが億劫で、戸口を出てすぐのところで小便をしてまた寝ました。
翌朝、雨は晴れており、夏場で裸に近い格好で寝ていたGさんがズボンをはこうとしたところ、
股間に違和感があったそうです。パンツの中をのぞき込んでみると、
なんと一物に注連縄がかかっていて・・・「あっ!!」と声をあげてしまいました。

まあそう見えたのですが、手でさわると注連縄はぐにゃんと動き、
パンツのすそから這い出して逃げていきました。ひじょうに小さな、
肉色に近い白蛇だったんです。噛まれたというわけではないようでしたが、
それからGさんが小便をしようとするたび一物が痛み、それは2週間ほど続いたそうです。
「奇妙な話ですね、どうしてそうなったんでしょうか」自分が聞くと、Gさんは、
「それがなあ、俺、夜中に小便しに出ただろう。そんとき酔っててわからなかったが、
 どうも神様にお供えした食器の上に小やったみたいなんだよ。
 これマズイから仲間に言わなかったけどな。でも察していたやつはいたかもしれん。
 この後はその山に入るたびにお供えを持っていって謝ったからか、
 特に何かをされるということはなかったけどな」こう話されました。
このような山の不可思議話も、だんだんする人がいなくなってしまうんですね。







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