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聞いた話 念3題

2016.05.14 (Sat)
目が合う?

これは自分が海水魚を飼育している関係で知り合った、
私鉄の電車の整備士をしているHさんから聞いた話です。
飲み会でしたので、自分のほうから、いわゆる人身事故の話をあれこれ質問しまして、
「ところで、これは都市伝説かもしれませんけど、線路に落ちた人と運転士さんの
 空中で目が合ってしまうってことはあるんでしょうか。
 あるネットのサイトだと、覚悟の飛び込みの人とは目は合わないけど、
 誤ってホームから落ちた人や、押し出された人とは合うことがあるって
 書いてあったんですけども」Hさんは少し考えて、
「いやあ、それはおっしゃるように都市伝説でしょう。空中でというのは
 考えにくいですね。運転席の位置は高いですし、酔っ払ってホームから落ちたのなら、
 足元の地面が急になくなるんだから、まず下を見るんじゃないかな。

 普通の道でステンと転んだときのことを考えてみればいいです。
 まわりを見たりする余裕なんてないでしょう。電車がくるまで時間があるなら、
 まず逃げることを考えるでしょうし。あってもひじょうに珍しいケースでしょうね」
「まあ、そうですよねえ」
「でもね、興味深い話はいくつかありますよ。ある運転手から聞いた話だと、
 自殺志願と思われる人とは目が合ったことはあるそうです」
「ははあ、まだ飛び込まないでホームにいる人ってことですね」
「そう、どうしようか迷ってる人」 「どうなりましたか」 
「ええ、近づいてくる電車の運転手と目が合ったとたん、
 その人はバツが悪そうな顔をして、人混みの後ろに引っ込んでいったそうです」
「じゃあ、自殺はやめたんですね」

「まあ、そのときはですね。でも運転手の話だと、
 少し後の電車で人身事故はあったんだそうです。同じ人かはわからないですが」 
「ははあ」 「あとですね、これはオカルト話になるんですけど、いいですか」
「ぜひお願いします」 「ある電車がね、人身事故を起こしまして。
 前面のガラス下部に、飛び込んだ人の頭がぶつかって大きくヒビが入り、
 髪の毛もヒビの中に巻き込んだことがあったそうです。
 もちろん電車はすっかり洗浄しますし、点検整備してガラスや他の部分も
 交換・修理します。でね、それから1ヶ月くらいたって、
 同じ路線の、その飛び込みがあった駅で、いきなりガラスにヒビが入り、
 髪の毛や、はがれた頭の皮まで見えたそうです。でもそれは一瞬だけで、
 また元のきれいなガラスに戻った・・・同じ電車なんですが、運転手は別の人です」

事故現場の話

自分がよく行く、ミナミのバーのお客さんから聞いた話です。
Mさんは30代の女性で、不動産関係の業界誌の編集者だそうです。
ある夜、残業があって12時近くに退社しまして、
終電に間に合うように駅へ急いでました。その時間だと交通量も多いし、
ネオンを落としてない店が多く、まだ街は明るいんです。
赤信号につかまって、イライラしながら変わるのを待っていたら、
やや離れた街灯の下の植え込みの前に、花束や缶ジュースが置かれてるのが見えました。
「ああ、事故があったのか」と気がつきましたが、
その日はサイレンが鳴るのは聞こえなかったので、何日か前のものだと思いました。
編集者なので、勤務が不規則なんですね。
なんとなくゾクッとしたので、目を離して前を見たら、

「ねえ、これ開けて」という声が聞こえたそうです。
「え!」また街灯のほうを見ると、着ているものの色がわからないほど、
血でびしょびしょに濡れた10歳前くらいの男の子が、
植え込みの中から立ち上がり、Mさんのほうに缶ジュースを差し出していました。
「え、え、え!?」叫び声を上げる間もなく、男の子の姿は消えてしまい、
ですが、さっき立ってたと思った缶ジュースが、倒れて前に転がり出ていたそうです。
Mさんはおそるおそる近づいて缶のプルタブを開け、きちんと置き直しました。
「幽霊かもしれないけど、私が想像でつくり上げたマボロシかもしれない。
 すごく疲れてたし。でもねえ、霊になったからってフタを開けないで、
 中身が飲めるとはかぎらないわよねえ。それと、その男の子、
 両足で花束を踏んづけてたと思った。あの年頃だとあんまりありがたくないのかも」

バーベキュー

これは自分が出入りしているアメ車雑誌の編集者のKさんから聞いた話です。
Kさんが、隣家の家族と休みの日に川原にバーベキューに行ったんですね。
隣家のご主人は普通のサラリーマンでしたが、
年齢も家族構成も似ていたので、普段から親しくつきあっていたんだそうです。
Kさんの家族は、奥さんと小6の長女、小4の長男。
隣家は、ご主人、奥さんと小4の長男、4歳少し前の長女。
つまり長男同士が同じ小学校の同学年で、とても仲がよかったんですね。
ただ、お互いに忙しく遠出はできないので、
その日行ったのは、車で30分くらいの市が管理している河川敷でした。
サイクリングロードが10kmほど通っており、
川原は草刈りがされていて、バーベキュー可だったんですね。

「いやあ、まだ早いかと思いましたが、けっこうヤブ蚊がいてまいました。
 その日は11時ころから行って、バーベキューするだけの会でしたけど、
 お互い運転して飲めないのはつまらないから、今度は一泊でキャンプ場に、
 って、隣の旦那さんと話してたんですよ」
まあそれでも、子どもたちは大喜びで、大量に持ってきた肉を自分たちで
炭火グリルで焼いてはバクバク食べていたそうです。
1時を過ぎたあたり、そろそろ片付けて近くのパターゴルフ場にでも行こうか、
となったところで、隣家の3歳の女の子が、食べ残って取りのけてあったスペアリブ、
骨付き肉ですね、それをムズとつかんで走りだしたんだそうです。
「こらどこいくの、待ちなさい」隣家の奥さんが追いかけ、
サイクリングコースの舗装の上でつかまえたんですが、

女の子は「肉ほしい、肉ほしいって」と、奥さんの手を振りほどいて、
林の中に数歩踏み込んで、スペアリブを奥に放り投げたんです。
といってもまだ4歳前ですから、すぐ足元に落ちました。
みながそこに集まっていきまして、その子に「どうしたの、食べたいって誰が?
 動物でもいたの?」って聞いたそうですが、
女の子は林の中を指差して「あの人、あの人」って騒ぎました。
「見てくる」そう言って4年生の長男コンビが林の中に入って行きましたが、
まもなく「うわー!!!」と大声を上げて逃げ戻ってきました。
「死んでる!」 「死んでる人がいる」
まさかと思いながらKさんが入っていくと、20mばかり奥の木の根元に、
足を伸ばし、体をくの字に折りたたんだ人の遺体があったんです。

それが、臭いはまったく感じないほど乾燥していました。
もちろん警察に連絡しまして、その日の午後は事情聴取でまるまるつぶれたそうです。
後でわかったことですが、首吊り自殺だったんですね。
上のほうの松の枝に縄がかかっているのが見つかりました。
縄は輪になってましたから、腐った首のほうが切れ落ちたってことです。
冬前にそこで自殺した人が、5ヶ月間見つからずに放置されていたんですね。
警察では「サイクリングの人はけっこういるから、
 見つかってもよさそうなんだけどなあ」こう話していたそうです。
女の子に父親が、「どうしてお肉投げようとしたの?」って聞いたら、
その子は「バーベキューの間ずっと、食べたい、ほしいって言ってた」
遺体を見なかったせいか、少しも怖がる様子もなくそう答えたそうです。





 
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