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2013.08.17 (Sat)
この間近所のコンビニに行ったときのこと。二重になっている入口で
傘立てのほうを向いているおっさんがいたんだよ。
それがこのカンカン照りでクソ暑いのにソフト帽をかぶりコートを着て、
「傘がない、傘がない」とつぶやいている。
「陽水かよ」と思わず心のなかで突っ込んでしまったが、
おっさんの腰回りが妙にふくらんでいることに気づいた。

よく見るとコートの裾のところからいろんな傘の
先っちょが10本近くもはみだしてる。
どうやらベルトにそれらの傘をひっかけてぶら下げているようなんだ。
「えー、こんなもの盗んだっていくらもならんだろうに」
と思いながら無視して店に入ろうとしたら、
自動ドアが開いて青いTシャツを着た4歳くらいの男の子が走り出てきた。
おっさんがしゃがんでその子を抱きとめるようなしぐさをすると、
ふっとその子の姿が消えたように見えた。

続いてコンビニ袋と車の鍵を持った母親らしい人が出てきて、
ちょっとあたりを見回したが、「◯◯ちゃん、◯◯ちゃん」
と名前を呼びながら外に出ていった。おっさんは俺のほうを振り向き、
顔をのぞきこむようにして「傘、見つかりました」と言った。
手の中には青い小ぶりの傘が握られていた。
外では「◯◯ちゃん、◯◯! おかしいわね」という母親の声がしている。

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