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太陽からの嵐

2016.05.25 (Wed)
今日は久々に科学ニュースから。ただし自分は苦手な方面の話なので、
間違ってる部分もあるかもしれません。

『私たちを含む生命体が地球に誕生したのは時に「奇跡のようだ」と語られます。
しかしNASAの新たな研究によると、「巨大な太陽嵐」が古代地球を温め、
生命体を誕生させた可能性があるそうなんです。
 太陽から巨大な炎が吹き出す現象の「太陽フレア」はよく知られていますが、
その中でも特に巨大で膨大な電磁波や粒子線、粒子が吹き出した時の現象を
「太陽嵐」と呼びます。さらに、文明誕生後のあらゆる太陽嵐の、
さらに10倍近く強い現象を「スーパーフレア」と呼ぶことがあります。
 
そして、天文学者はハッブルやケプラー宇宙望遠鏡にて恒星の
さまざまな段階を観測。その結果、
生命が誕生したとされる40億年前には、太陽の明るさは2/3程度で、
70%のエネルギーしか発していなかったことがわかります。
また必然的に、地球ももっと冷めた惑星でした。さらに地磁気も弱く、
一方太陽からはスーパーフレアに匹敵する太陽嵐が定期的に降り注いでいました。
 
そしてこのスーパーフレアの粒子が地球の極から大気に侵入し、
大気中の窒素分子を破壊。そして窒素原子が酸素原子と結びつき、
亜酸化窒素ができたというのです。亜酸化窒素は大気中で温暖化現象を発生させ、
地表の大気温度が上昇。さらに他の分子間の結合も促進され、
DNAやRNAといった生命の誕生に欠かせない物質も、
同時に生成されたと考えられています。』
(sorae.jp)

これはまあ、証明された内容ではなく、過去の大きな太陽嵐によって、
冷えていた地球が暖められ、高分子化合物を生成して、
生命が誕生する条件が整えられた可能性がある、という話なんですね。
かつては、落雷の影響で生命を構成する基礎的物質ができた、
などという説もありましたが、それを太陽フレアがとって代わったようなものです。
ここでいう太陽フレアというのは、太陽で発生している爆発現象のことで、
各種の電磁波を宇宙に放出します。

これが起きる原因は、はっきりわかってはいないのですが、
太陽上における磁気活動と関係があると見られています。
太陽の黒点も磁気活動によるものなので、太陽フレアと黒点は関連している、
と考えられることが多いようです。この太陽フレアの大きいものを太陽嵐といい、
もちろん人類の歴史上、何度も観測されています。

さて、このニュースで興味深いと思うのは、これまでSFやオカルトでは、
太陽嵐、太陽フレアは悪者扱いされることが多かったのです。
地球滅亡の原因の一つとなるのが定番でした。
映画の『ノウイング』なんかがそうでしたね。
それが実は、地球の生命誕生に役立っていたという内容は、
自分なんかは、面白いなあと思いますね。

太陽嵐が怖いのは、小惑星が地球に向かってくるという終末映画、
『アルマゲドン』などと違って、発生の予測が難しいからです。
あくまでも、ある程度までしかできません。
小惑星や隕石であれば、かなり前から到達時期や軌道がわかるのに対し、
太陽フレアは起きてから地球に到達するまで、
光の速度で8分間ほどしかありません。ですから、
対策を立てる時間がないし、防御する手段もほとんどないんですね。

ただ、これまで人類の歴史上で、太陽フレアによる大被害があったか、
というと、そうでもないんです。
というのは、一つは、太陽フレアは太陽の全面で起きるわけではなく、
局所的なものですので、電磁波の放出には方向性があります。
つまり、地球を直撃する可能性はかなり低いのです。
ただし、2012年7月23日の大規模な太陽嵐は、NASAによれば、
太陽風は地球の軌道上を通っており、発生が1週間前にずれていた場合には、
地球に直撃するおそれがあったのだそうです。

それと、実際に太陽嵐が襲ってきても、
大部分の影響は地球の磁場が防いでくれると思われます。
ニュースにあるように、太古の地球は地磁気が弱かったために、
太陽フレアが影響を与えることができたのでしょう。
現在の地球は、地球磁場、大気、オゾン層と、
何層もの自己防御機構?を持っているのです。

では、人工的に太陽フレアのようなものを起こせたらどうでしょう。
そういう兵器は実際に考えられていて、
「高高度核爆発」というのがそれです。高層大気圏における核爆発による
強力な電磁パルス(EMP)を攻撃手段として利用するわけです。
これは一般的には、非破壊、非致死性兵器と分類されます。
人間に直接被害を与えるのではなく、電子機器に影響を与えるわけですから。
現代社会は昔と違って、生活の隅々にまで電子機器が入り込んでいますし、
各種兵器ももちろん、ほぼ電子制御なわけですね。

ですから、一瞬で相手の国の社会、軍隊を無力化することができます。
しかし人的被害は多大でしょう。まず、交通機関が止まるわけですから、
事故などが多発しますし、病院の生命維持に必要な機器も停止し、
電気はもちろん、ガス、水道などのインフラにも大きな影響を与え、
万単位の死者が出ることは十分に予想されます。

しかもこれ、ヨーロッパなど国が密集した場所では、
ターゲットを絞るのは難しいですが、島国の日本に対しては、
比較的容易に実行できるのです。こう考えると、
自然災害は怖いですが、人間が引き起こすこともまた怖ろしい。

さてさて、最後に、今日の話題と関係ありそうなSF作品をご紹介します。
大御所アーサー・C・クラークの『太陽からの風』
地球ー月間のヨットレースの話ですが、宇宙空間に巨大な帆を張り、
太陽光の圧力によって走ります。ここで利用するのは通常の太陽光ですが、
受けて1分後には時速2km、宇宙空間は摩擦はほとんどなく、
太陽から無限に力を受け続けるため、1日後には時速3000kmにもなります。
ここでもし太陽フレアが起きれば、ヨットは甚大な影響を受けることでしょう。
宇宙空間には防御するものがありませんから。

フレドリック・ブラウンの『ヴァヴェリ地球を征服す』
太陽系外の獅子座からやってきた「電気を食べる宇宙生物」が上空に居座ったため、
地球上から電気がなくなってしまというお話。
1960年代が舞台で、当時は今ほど電気製品があふれていた
わけではないのですが、地球上は大混乱となり人口も激減します。
なにか上の「高高度核爆発」と被害の状況が似ていますね。
人類はやがて、アコースティック楽器や演劇を楽しみ、本を読むなど、
ヴァヴェリと共存して、電気のない生活に適応していく・・・・
現在のスマホ社会に、ヴァヴェリがやってきたらどうなるんでしょうね。
関連記事 『天体衝突の恐怖』
関連記事 『人間の行為、機械の行為』

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