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2016.05.30 (Mon)
何の気なしに、軽い気持ちでだったんです。あの、1週間ほど前に、
大学のサークルの仲間とドライブに行って、その途中で廃墟に寄って。
ああ、すみません。テニスのサークルです。
日曜日に郊外のフリーのテニスコートまで行って、
ただ汗を流して帰ってくるはずだったんですけど、私の彼が・・・
「このあたりに宗教施設の廃墟があるって聞いたから、ちょっと寄ってみよ」
って言い出して。ええ・・・私も反対はしなかったんです。
まさかこんなことになるなんて思ってもみませんでしたから。
テニスコートから車で20分くらい山に入ったところでした。
玄関先まで車で行けたんです。・・・すみません。行ったのは4人です。
私と彼、友人とその彼の男女2人ずつ、レンタカーで。

すごい豪華な建物でしたけど、もう10年以上はたってたと思います。
彼は「レア物らしい」って言ってたけど、そのとおり、落書きなんてなくて、
そのかわり床が一面コケに覆われてました。時間は3時近くだったと思います。
正面横のサッシが割れてて、簡単に入れましたが、
コケがじとっと湿ってて、テニスシューズが汚れそうで嫌だなって思ったんです。
そのときにやめていれば。でも、みながどんどん入っていくんで、
一人残るのも怖いからついてって、玄関ホールから右手の
礼拝堂みたいなとこに入りました。そしたら外でザーッて音がして、
雨が降ってきたんです。急に中も暗くなって。え?仏教か神道か、
そういうの私わかんないんです。たぶんキリスト教じゃないと思います。
十字架のようなのはなかったですから。

それで、「こりゃ運転時間かかりそうだから、2階はやめとこう」って、
運転してきた男子メンバーが言って、その礼拝堂を一周したら帰ろうって。
背もたれのついた席が50以上はあったと思います。
中央が通路になってて、進んでいくと正面の祭壇に出ました。
大きな、左右に出っぱりのついた長方形の石があり・・・
はい、写真撮ったので持ってきてます。え、石棺? 古墳とかのですか?
そういうのも私よくわからなくて・・・重そうな蓋がのってて、
でも片側にずれて隙間がかなり空いてたんです。そしたら、
男子2人が開けてみようって言い出して。無理そうに見えたんだけど、
私たちを下がらせ、男2人で隙間にパイプ椅子を入れてグンてやったら、
5cm以上の厚さの石蓋が、ガコンってずれて向こう側に落ちたんです。

そのときにピカッて礼拝堂の中が光り、すぐガガーンって雷が鳴ったんです。
「ありゃ、この音だと近いな」彼が言いました。私たちがおそるおそる石の中を
のぞき込むと、中は乾いてて空だと思ったんですが、もう一人の女子が「キャー」
って隅のほうを指差しました。蛇がいたんです。10cmないくらいの小さい蛇。
丸まってて死んでるのかと思いましたが、赤黒の模様は鮮やかでした。
「んー、蛇だ。日本のじゃないな」彼が手にしていたパイプ椅子でつっつくと、
まったく動かなかった蛇が頭をもたげてパイプにからみついたんです。
「うわ、うわ!」彼が叫んで、イスを石の側面に叩きつけると、
そのときまたビカッと光って・・・私は思わず息を飲んだんですけど、
そのときに彼の顔の真ん中に、横に緑っぽい線が走ったように見えたんです。
ええと、たぶんここ、大事なとこだと思うんですが、

ちょうど眉間から鼻の下くらいの太さでした。蛇は潰れて下に落ちたみたいでしたが、
私は怖くて見なかったんです。「車に戻ろう」男子メンバーが言い、
また玄関ホールまで行ったら、外は土砂降りになってました。
車まで20mくらいだったんですが、かなり濡れました。
それから東京に戻ったんですけど、都内近くまできたら雨はあがって、
まだだいぶ明るかったんです。テニスシューズの底がコケの色に染まって、
女子2人は文句言ってたんですが、廃墟そのものは面白かったと思ってました。
その夜ですね。私は自宅通学なので家に帰ってました。
8時頃まで、その日のメンバーとメールをやりとりして、
試験が近かったので少し勉強したんです。けど、ぜんぜん頭に入らず、
なぜかあの廃墟で雷が光ったときの彼の顔が頭に浮かんできて・・・

それで11時過ぎですね。彼からメールが来たんです。
見ると、ただ「うお うおうおうおうおうおうおうおうおおおおお」とだけなってて、
何ふざけてるんだろうと思いました。それと添付ファイルがついてて、
画像だったんですが、彼が自撮りした顔で・・・ 
彼はアパート暮らしだったんですけど、そこのベッドで上むいてる顔でした。
それも今、持ってきてます。これです、ほら、両目を強く閉じて、
顔が真っ青に見えますよね。それと画面いっぱいの横に、
緑っぽい黒の線が鼻の上までかぶさってて・・・これ、廃墟で光ったときに見たのと
同んなじだと思います。それで、漢数字の「一」に見えないですか。
そのときにすごく胸騒ぎがしました。メールはこっちから返信しても
反応がなくて。それで、たまたまなんですけど、

彼と同じアパートに、廃墟に行ったのとは別の人なんですけど、
同じサークルのメンバーの男の子の下級生がいまして、その子に連絡して、
様子見てきてって頼んだんです。そしたら10分くらいで返信があり、
部屋の鍵が開いてて、彼がベッドの上で息してないって言うんです。
救急車呼んだって。ええ、亡くなってました。急性心不全だったそうです。
それから私はもうパニックになって・・・お葬式は彼の地元でやったんですが、
電車で廃墟に行った他の2人と出席しました。あ、それから、
このとき、彼からメールが来たのは私だけだったんです。
メールと画像を2人に見せました。それで2日後、2人から連絡があって、
私に「とにかく自撮りしてみて」って言うんです。・・・彼のさっきの写真、
あれ自撮りですよね。ですから怖く感じて理由聞いても、
「とにかくやってみて」って言うばかり。

それで、立った状態で手を伸ばして取ってみたです。そしたら・・・
これがその写真です。私の顔の上に、彼と同じ色、同じ太さに思える
数字が浮かんでるでしょう。これ、どうみても「四」ですよね。
こんなふうに写るわけはないんです。すぐに画像を送ったら、
「やっぱり」ってその子の画像が返ってきたんですけど、顔の上に「三」が。
はい、彼女は自撮りしたわけじゃないんですけど、
たまたま彼女の彼と並んで写した写真に、彼女に「三」彼に「二」って、
顔の上にかぶさってたんだそうです。それからは彼女も彼も何度写しても同じ・・・
あわてて、私ももう一回撮ってみました。やっぱり四って出るんです。
それからファミレスに3人集まっていろいろ話しました。試してわかったのは、
携帯でなくデジカメでも、どんな条件で写してもその数字が出るってことです。

これ、どうしたってあの廃墟と関係があると思いますよね。
それで、明日大学の講義を休んで、3人で花とか買ってあの廃墟に謝りに行こうって。
ええ、翌日8時に迎えに来るって約束して、12時近くに2人と別れました。
家に戻っても怖くて眠れず、そうしてるうち3時ころにメールが入ったんです。
彼女からです。彼からメールが入って、内容は「うおうお・・・」
私の彼のときと同じです、画像も・・・ 私には来ていませんでした。
見たくなかったんですが、それもここに持ってきてます。
はい、やっぱり顔の上に二の数字が。これ見たとき、死んだんだって思いました。
深夜でしたがタクシーを使って彼女と落ち合い、彼の自宅に行きました。
寝静まってましたが、何度もインターホンを押し、
家の人に出てもらって、彼の様子を見てもらったんですが・・・

彼の両親には、具合が悪いって彼女にメールが来たって話しました。
後で、顔の数字のことも話して画像も見てもらいましたら、妙な顔をしてました。
それは信じられないような話ですからね。でも、私も彼女も、
目の前で写真を撮ってみせたんです。そしたらわかってもらえたようでした。
あと、私と彼女の両親にも話したんです。こっちも、
理解してもらうには時間がかかったんですけど、2人亡くなってますし、
何より私と彼女の顔の上に三と四がはっきり写るんですから、
ありえないことが起こってるってことはなんとか。
私の彼が亡くなって二人目が亡くなるまで、間が5日ありました。
ええ明日、私と彼女、それぞれの両親、それから頼んで来ていただくお坊さんと、
あの廃墟に行きます。その前に、ここでアドバイスをいただけたらと思って。






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