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レイ・ブラッドベリ

2013.08.18 (Sun)
三島由紀夫から「なり損ねの抒情詩人で、ひよわな感性を売り物にし、
もっとも女性的なSFであって、SFとして邪道なばかりか文学としても三流品である『宇宙塵』71号」
と酷評されたブラッドベリですが、三島が絶賛したアーサー・C・クラークの『幼年期の終り』
などはたしかに傑作なのですが、SFの宿命として現在の目で見れば古びた感があるのもいなめません。
その点、幻想怪奇小説というものは時間がたってもそう古さを感じさせないという気がします。
 ブラッドベリが好き、というと何か気恥ずかしい気がするのは自分だけでしょうか。
これは彼の作品がどこか少年期の郷愁のようなものをまとわりつかせているせいかもしれません。
あんがい三島にもそういう複雑な部分があったんじゃないかなと思うところもあります。

 ブラッドベリの作品は、SF、ファンタジー、ダークファンタジーの3つに大別できそうですが、
代表作はといえばファンタジー作品の『霧笛』か『みずうみ』をあげる人が多いのではないでしょうか。
ダークなものは『10月はたそがれの国』『黒いカーニバル』の2冊の短篇集が有名で、
この中では『ほほえむ人々』『黒い観覧車』『壜』なんかが自分は好きです。

 あと長編の『何かが道をやってくる』は悪夢的なカーニバルの話で、
古くはチャールズ・G・フィニーの『ラーオ博士のサーカス』
ちょっと毛色が違うけど、トルーマン・カポーティーの『遠い声 遠い部屋』
あとディーン・R・クーンツやクライヴ・バーカーも書いていますが、
欧米には移動カーニバルを舞台としたダーク・ファンタジーの系譜があって、
それが『ダレン・シャン』にもつながっていると思います。

『Ray Bradbury Theater - The Lake part 1 』続きはyoutubeで





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