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自動運転あれこれ

2017.10.17 (Tue)
2年に1度の自動車の祭典、東京モーターショーが10月27日から始まる。
国内自動車メーカーは、開発競争にしのぎを削る電気自動車(EV)や
自動運転などの分野で先端技術をアピールする構えで、各社の出展内容がほぼ出そろった。
人工知能(AI)を活用した試作車の出展も目立つ。
」(朝日新聞)

今日のお題は自動運転とします。まず、自動運転にはレベルがあります。
レベル0・・・運転者がすべての操作を行う
レベル1・・・アクセル、ハンドル、ブレーキの操作のどれかを自動システムが行う
レベル2・・・アクセル、ハンドル、ブレーキの操作の複数を自動システムが行う
レベル3・・・限定的な状況で、アクセル、ハンドル、ブレーキの操作を自動で行う
       ドライバーはシステムからの要請があればこれに答える

レベル4・・・高速道路など特定の状況下で操作を全てシステムが行い、
       その条件が続く限りドライバーは全く関与しない
レベル5・・・考え得る全ての状況下での運転をシステムに任せる状態
       ドライバーの乗車も必要ない

これ、本当はもっと複雑なんですが、わかりやすいように書き換えてみました。
で、本項ではレベル4,5が実現した場合のことを考えてみます。
まず、自動運転が完成すると事故は起きなくなるでしょうか?
そんなことはないですよね。事故は劇的に少なくはなるでしょうが、
まったく起きないはずはありません。

突然、歩行者が飛び出してくるとか、急に目の前のトラックが荷物を
落とすなど、不測の事態は必ずあるでしょう。
昔、原発は絶対に安全、という馬鹿げた神話がありましたが、
もろくも崩れ去ってしまいましたよね。あれと同じです。
では、事故が起きてしまった場合、その責任は誰にあるのでしょうか。

これ、自分で運転していないドライバーに責任を追わせるのは
不自然ですよね。そもそも完全自動運転なら、運転免許は必要ないし、
幼児や病人、障害者が一人で乗ったっていいわけです。
じゃあ、車を造ったメーカーが責任を負うのか。

もし自動運転に誤作動が起きての事故なら、メーカーは責任を負う
必要があるでしょうが、それ以外の場合は? 難しいですよね。
自分は、ドライバーもメーカーも無過失になるんじゃないかと思います。
で、民事で事故の賠償をする。賠償金を支払うのは保険会社です。
じゃ、保険金の掛け金は誰が払うのか? 

完全自動運転が普及すれば、個人での車の所有は意味がなくなるんじゃ
ないでしょうか。だって、自分で運転する楽しみがないわけですから。
カーシェアリングが主体になるでしょう。自宅から連絡すれば
車が自動でやってくる。それに乗って、
目的地に着いたら乗り捨てればいいわけです。

自動で走るタクシーみたいなもんです。その利用料金に保険料を上乗せする。
そんな形になっていく気がします。シェアリングカーは、
燃料補給や整備を一括して管理すればいいので、タクシー会社はもちろん、
ガソリンスタンドや町の整備工場なんかも必要なくなるんじゃないでしょうかね。

シェアする車の車種は近距離タイプ、遠距離タイプ、荷物を多く積むタイプとか、
そんなに多くする必要はないでしょう。どうせただの移動手段ですから。
同じ大きさ、同じ性能の車が多く走ってれば、それだけ事故も少なくなるでしょうし。
あと、どうしても自分で車を運転したいとか、高価な車を自慢したいという人は、
サーキットなどで自己責任で手動運転すればいいわけです。

次、当ブログで前に紹介した「トロッコ問題」というのが、
改めて検討されています。例えば、自動運転車が走っていると、
突然目の前の道路が陥没した。ブレーキをかけても止まれないし、
そこに落ちると必ずドライバーは死にます。

ハンドルを切って回避するしかないんですが、
道路の右側には老人の集団がいる。また、左側には幼稚園児が
1人いる。この状況で、自動運転をしているAIに、
どういう判断をするようにプログラミングすればいいでしょうか。

まず、ハンドルは切らないで自分が穴に落ちて死ぬという選択。
しかし、そういうプログラミングをされた車に乗りたいですか?
老人はどうせ残り少ない命なんだし、長い将来のある幼稚園児を
死なせるよりはそっちに突っ込むという選択。

あるいは、老人は集団で複数の犠牲者が出るだろうから、
犠牲が一人で済む幼稚園児に突っ込むという選択。これも難しいですよね。
老人や幼稚園児が死亡した場合の賠償額を瞬時に計算し、
額が少ないほうに突っ込むようにすればいいのか(笑)  

関連記事 『倫理学的思考実験』

MITが、今ネット上でこの問題について「モラル・マシーン」
というアンケートを世界規模でやっているようです。
興味を持たれた方はアクセスしてみてください。http://moralmachine.mit.edu/hl/ja

さてさて、では完全自動運転はいつごろ実現するでしょうか。
自分はまだまだ先のことだと思います。なぜかというと、技術的な問題はさておき、
完全自動運転が実現することで、仕事がなくなる、損をする、
大きな責任を負ってしまう、という人がたくさんいるからです。
まあ何の技術でもそうなんですが、世の中が大きく変わるときには、

それによって不利益をこうむる人の手あてをしなくてはなりません。
ソフトランディングを目ざさなければ、足の引っ張りあいが起きるでしょう。
新技術だからと はしゃぐだけでなく、生じる利益と不利益をしっかり計算し、
それによって人間全体がほんとうに幸せになれるのかということを、
つねに考えながらことを進める必要があると思います。

自分の予想としては、2030年になっても、
ほとんどの車が自動運転化されてる、というのは無理なんじゃないかと思います。
せいぜい高速道路上、トラックとかの商用車で実現するくらいなんじゃないかなあ。
で、そのうちに別の新技術が開発され、例えば人を乗せて移動するドローンとか、
そっちのほうに世の中の関心が移っていくとか・・・(笑)

自動運転車関連銘柄3




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