FC2ブログ

宇宙人を探せ1

2017.10.19 (Thu)
今回はこのテーマです。お題を「地球外生命体」にしないで
「宇宙人」としたのは、バクテリアや微生物などではなく、
ある程度以上の知的生命体を対象にしているからです。
「フェルミのパラドックス」という言葉があります。これを簡単に説明すれば、
「宇宙人がいる可能性はかなり高いのに、どうして連絡が来ないのだろう?」
ということ。エンリコ・フェルミはノーベル賞受賞の物理学者で、
1950年、昼食をとりながら、同僚と宇宙人についての議論の中で、
「彼らはどこにいるんだ?」という問いを発したとされます。

宇宙の年齢は、現在のところ137億年くらいと推定されています。
ただし最初のうちは、いろんなものがグチャグチャに混じった暗黒時代で、
ハッブル宇宙望遠鏡ではおよそ130億光年先を見ることができます。
130億年は気が遠くなるような長い年月です。その間に、
われわれの住む地球に何らかのメッセージを発した星はなかったのでしょうか。

多数の科学者にアンケートをとれば、「宇宙人はいるだろう」という答えが、
「いない」とする答えを圧倒します。なぜなら、宇宙は広大で、
地球のように生命が存在するのに適した星は多数あると考えられるからです。
「ドレイクの式」というのがありまして、これは、
「われわれの銀河系に存在し人類とコンタクトする可能性のある地球外文明の数」
を算出するためのものです。詳しい解説はしませんが、
3~10個くらいはあるのではないか、と予想する人が多いようです。
じゃあ、それらの星から何か連絡が来てもよさそうなもんですよね。

では、宇宙人探しのこれまでの歴史をざっとふり返ってみましょう。
最初に始めたのはドイツの天才的な数学者カール・フリードリヒ・ガウスで、
彼は天文学もたしなんでいました。
1820年、ガウスは月に住んでいるかもしれない知的生命体に、
メッセージを送る方法を発表しました。ただし、まだ19世紀のことですので、
地球から電波を送るというわけではありません。

彼は、もし月の住人がいても地球の言葉はわからないだろうと考え、
シベリアの森林地帯を切り開いて平地をつくり、そこに巨大な直角三角形を描き、
さらに各辺を1辺とする正方形を外側に描くことを提案したのです。
これ、何かわかりますでしょうか。ピタゴラスの定理ですよね。
月の知的生命体が、数学がある程度まで発達しているなら、
この図形の持つ意味に気がついて地球に連絡してくるんじゃないか
と考えたわけです。さすが頭いいですねえ。

すぐに、この意見には他の科学者から改良案が出され、
サハラ砂漠に幾何学的図形を描いた溝を掘り、
さらにそこに石油を流し込んで火をつけようというもので、
これなら月からでもかなりはっきりと見えることでしょう。
しかし、残念ながらこれらの計画は実行にはうつされませんでした。

さて、1895年、イタリアの技師マルコーニが世界最初の無線通信に成功し、
宇宙からは何らかの形で地球に電波が送られてきているのではないか、
という考えが広まりました。ちょうどこの頃、火星に運河があるという話が
盛り上がっていたのです。

その4年後の1899年、アメリカの科学者、
ニコラ・テスラが、高さ60mの電波塔で宇宙からの奇妙な電波を受信し、
これは宇宙人のメッセージではないかとする考えを発表しました。
またマルコーニ自身も1920年、研究所で原因の特定できない電波を受信し、
火星人からのメッセージの可能性を示唆しています。ただしどちらも、
再受信はできなかったようで、今となっては何だったかはわかりません。

1924年は、地球と火星がもっとも距離が近づく大接近の年で、
アメリカでは陸海軍が、大接近の前後3日間、すべての通信を停止し、
軍の暗号解読の専門家が多数参加して、火星からの電波受信につとめたのです。
しかし残念ながら、それらしい電波は一つも見つからず、この失敗によって、
宇宙との通信計画は長きにわたって中断されることになります。

さて、この試みが再開されたのは、1960年の有名な「オズマ計画」で、
天文学者フランク・ドレイクが、アメリカ国立電波天文台 で始めた、
地球外知的生命体探査 (SETI) の初めての取り組みです。
ちなみに「オズマ」というのは、物語『オズのエメラルドの都』
に登場するお姫様の名前からとっています。
オズマ計画では、宇宙からの電波を約4ヶ月間観測しましたが、
それらしいものをとらえることはできませんでした。

さてさて、ここまででだいぶ長くなってしまったので、
ひとまず終わることにします。今回は宇宙からの電波を受信することを中心に
書きましたが、もちろん地球から宇宙にメッセージを発信する計画も進められており、
次回はそのあたりの事情についても触れていきます。

関連記事 『宇宙人を探せ2』








関連記事
スポンサーサイト

トラックバックURL
http://scoby.blog.fc2.com/tb.php/1229-12bd4bbf
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する