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宇宙人を探せ2

2017.10.20 (Fri)


前回、フェルミのパラドックス、
「宇宙人がいる可能性はかなり高いのに、どうして連絡が来ないのだろう?」
についてご紹介しましたが、これに対する回答を多くの人が考えていて、
代表的な意見は3つほどに分かれます。
一つめは「宇宙人はもうすでに来ている」というもので、
これはまあ、オカルトではよくある考え方です、

この説の代表的な論者は、たま出版社長の韮澤潤一郎。
テレビ番組『ビートたけしのTVタックル』で、大槻義彦教授を相手に、
宇宙人の住民票などをめぐって論戦をくりひろげた話は有名ですね。
・・・まあこれは冗談ですが、一般的にはエーリッヒ・フォン・デニケンが
よく知られていて、彼の説をまとめると、
「巨大な考古学遺跡やオーパーツは、宇宙人の技術で作られた」
「宇宙人は、類人猿から人類を創った」
「世界各地に残る神話の神々は、宇宙人を神格化したもの」こんな感じです。

ピラミッドやナスカの地上絵、日本だと遮光器土偶などは、
古代に来た宇宙人が人類に技術を教えてつくられた。
また、土偶のモデルは宇宙人飛行士である、といったような内容は、
一般のオカルト好きには根強い人気がありますね。
こういうのを「古代宇宙飛行士説」と言います。

二つめの回答は、「宇宙人はいるが、まだ地球を訪問できていない」
宇宙は広大で、天の川銀河における恒星間の平均距離は約3光年。
これは現在の地球人類の技術では何万年もかかる距離です。
前に「恒星間航法について」という記事を書きましたが、
ワープのような超技術が発明されていないかぎり、
文明が地球より進んだ宇宙人でも、地球まで来るのはかなり難しいと考えられます。
この説は、天文学者を含め、科学者に全体的に人気があります。

ただ、地球に直接来れなくても、電波くらいは送れるだろうという意見もあり、
これには「広い宇宙の中で、そもそも地球を見つけてターゲットにするのが難しい」
という回答が用意されることもありますね。
関連記事 『恒星間航法について』

三つめは、「地球以外に知的生命は存在しない」とするもので、
生物学者などは、生命が誕生してさらに進化を続ける確率をかなり低いものに
見ている人が多いので、この回答もそれなりの支持を集めています。
ただ、これがもし真実だとするとちょっと残念ですよね。

さて、前回SETI(地球外知的生命体探査)の話をしましたが、
SETIにはアクティブSETIとパッシブSETIがあり、アクティブSETIはMETIとも言われ、
地球のほうから宇宙に向けて積極的にメッセージを発信します。
1974年、アレシボ電波望遠鏡の改装を記念して、
地球から約2万5千光年の距離にあるヘルクレス座の球状星団 M113に向け、
メッセージが送信されました。この電波メッセージでは、
1から10までの数字、水素・炭素・窒素・酸素・リンの原子番号、
DNAの二重螺旋構造の絵、人間の絵と太陽系の絵などが
含まれていました。これを「アレシボ・メッセージ」と言います。

また、1972・73年に打ち上げられた宇宙探査機パイオニア10号・11号には、
人間の男女の姿と、太陽系の姿を刻んだ金属板が搭載されました。
1977年に打ち上げられたボイジャー1号、2号にも、
人類のさまざまな情報が記録されたレコードが乗せられています。
この内容は、SF映画『コンタクト』にも関わったカール・セーガンを委員長とする
委員会で決められました。どうでしょう、何万年、何十万年後かに、
この返事は来るのか?それまで地球文明は続いているのでしょうか?

さてさて、最後に、当ブログによく登場するホーキング博士は、
宇宙人とのコンタクトについて、「地球外生命体とコンタクトをとるべきではない」
とたびたび述べ、これを強く否定しています。
これ、どうなんでしょうね。われわれは漠然と、地球より文明が進んだ宇宙人なら、
大人が子どもに接するように優しい態度をとってくれるに違いない、
と考えてしまいがちですが、ホーキング博士は、
ネイテイィブ・アメリカンとコロンブスの例を引きあいに出し、
地球人類にとって絶対に不幸なことが起きると想定しているようです。

確かに、文明が進歩したからといって、倫理観が進んでいるとはかぎりません。
そもそも宇宙人の道徳規範は、われわれとはまったく違ったものかもしれないのです。
そのあたりのことを描いたのが、
アーサー・C・クラークの名作SF『幼年期の終わり』でした。

関連記事 『宇宙人を探せ1』

パイオニア号のメッセージ







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