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「サイコメトリー」って何?

2017.12.17 (Sun)
今回はこのお題でいきます。最近、テレビやスピリチュアル系のブログなどで、
この言葉を聞くことが多くなったと思われませんか。
もっともこれは、自分がオカルト系の話題にいつも注目しているので
そう感じるだけなのかもしれませんが。
では、Wikiで「サイコメトリー」という項目を見てみましょう。

「サイコメトリー(Psychometry)とは、超能力の一種。
サイコメトリーという能力の範囲の厳密な定義はないが、最も主な特徴は、
物体に残る人の残留思念を読み取ることである。」

こんなふうに出てきます。でもこれ、そもそもの言葉の成り立ちからすると、
自分はちょっと違う気がするんです。そのことは後で説明します。
では、このWikiの記述に出てくる「残留思念」って何なのでしょう。

「残留思念とは、超常現象、精神世界、スピリチュアリティなどで
用いられる用語の一つで、人間が強く何かを思ったとき、
その場所に残留するとされる思考、感情などの思念を指す。」

これもWikiから引用したものです。

さて、「幽霊」現象が起きる原因として、捏造や創作、幻覚や勘違い、
そういうものをのぞいて、大きく2つあると考えられることが多いんです。
その一つが「霊魂原因説」です。人間には霊魂があり、それが肉体の死後も残って、
生きている人に目撃されるという説です。

そしてもう一つが「残留思念説」。これは事故などで亡くなった人が、
その死の間際に持った、無念や恐怖などの強い感情が空間に放出され、
それが何らかの原因で記録・保存されて、
生きている人に感知されてしまうというものです。
で、この2つ。どちらかというと日本では「霊魂説」のほうが強いんですね。
これは、やはり「四谷怪談」などに見られる、成仏していない人間の魂が幽霊になる
という歴史的、伝統的な影響が大きいのだと考えられます。

ところが、アメリカの超心理学界などでは、
幽霊は「残留思念説」を念頭に置いて研究されている場合が多いんです。
超心理学というのは、心と心、心と物の相互作用を研究する分野で、
テレパシーや念力(サイコキネシス)など、人間の心にはパワーがあるのではないか
ということを最大の仮説にしています。ですから、
人間の精神力が幽霊の形となって残る残留思念説とは親和性が高いんです。
また、霊魂説のほうは、アメリカで主流のキリスト教プロテスタントの考え方と
いまいち合わないんですね。これはけっこう重要な問題で、
「霊魂を研究しています」とすると、うさん臭く思われて予算がつかなかったりします。

さて、残留思念が場所につく場合は地縛霊と呼ばれたりします。
また、物につく場合もあり、古着や骨董品などには前の持ち主の残留思念が
残っているなどと言われたりもしますね。
この場合、前の持ち主が亡くなっていなくても、
残留思念を読みとることはできるようです。

ちなみに、日本では残留思念を読みとることができる能力の持ち主を、
サイコメトラー(Psychometrer)と言ったりしますが、これは「少年ジャンプ」
に連載されていた漫画の影響が大きいようです。英語としては、サイコメトリスト
(Psychometrist)のほうが正しいようで、英語版Wikiもそう書かれています。

さて、最初のほうで自分は、サイコメトリーについてのWikiの定義に疑問を呈しましたが、
サイコメトリーという言葉は、アメリカの医師で神霊研究家でもある、
ジョセフ・ローズ・ブキャナン(Joseph Rodes Buchanan)という人が、
19世紀に最初に定義したということになっています。
この人物について、面白い逸話があるんです。

彼は自分が勤める医学校の生徒を被験者としてこのような実験をしました。
「まず中味がなんであるか分からないように包んだいくつかの薬を、
学生たちに手渡し、そして学生たちの反応を見守りました。
すると不思議なことに、その内の何人かは、
それを内服したときと同様の反応を示したのです。
例えば、吐剤を手渡された学生は、それを飲んでいないにも関わらず、
しかもそれが吐剤であることを知らないまま、吐き気を感じたと報告されています。」

ここでは、被験者は人の残留思念ではなく、薬の性質を読みとっているわけです。
ですから、人間の精神とは関わりのない物質からも何らかの力が発散しているんですね。
ブキャナンはこれを「神経オーラ(nerveaura)」と名づけました。
そして、それを読みとることができる能力を、サイコメトリーとしたのです。
ですから、サイコメトリーは人間の残留思念だけではなく、
当初は、物質が本来持つオーラも読みとれるものだったようなんです。

さてさて、まだまだ書き足りないのですが、長くなってきたのでいったん終わります。
「心霊考古学」という分野があるようです。過去を知る手段として、
霊能者のサイコメトリーや透視などの能力を使用する考古学研究のことですが、
これはどうなんでしょうね。例えば、福岡県で出土した「漢委奴国王」の金印。
あれを手にするだけで、霊能者には当時の状況がわかるものなんでしょうか。
大学で考古学を専攻した自分としては、大きな疑問を持たざるをえませんね。









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