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オウムアムア騒動について

2018.03.05 (Mon)
これ、ずっと書こうとは思っていたんですが、
なかなかいいタイミングがなく、今回、ほぼ観測が一段落したようなので、
記事にすることにしました。ただ、ネットで上ではさまざまな情報が
錯綜しているので、間違ったことを書くかもしれません。

見つかったのは昨年の10月、ハワイ、マウイ島の天文台においてです。
最初は、「彗星」であり、「太陽系内天体」であると考えられましたが、
だんだんに、大変なものであることがわかってきました。



「オウムアムア」という名前は、ハワイ語で「偵察者」あるいは、
「遠くから最初にやってきた使者」というような意味だそうです。
あと、上に画像を上げましたが、実際の形は望遠鏡でとらえることは
できないので、これはあくまでイメージ、想像図です。

このあたりから、自分を含めた天文フアンはわくわくしてきたんですね。
彗星でないということは、ガスの尾を引いてないということで、
そこまでは問題はありません。彗星じゃないなら小惑星なわけですが、
速度が異常に速く、軌道を計算すれば、どうやら、
太陽系外から来たと考えられるからです。

もし、これが恒星間天体だとすると、観測史上初ということになります。
さらに、詳細がわかるにつれて、天文フアン、特にSF小説を読むような層の
興奮はますます高まりました。まず、赤い色をしている。
さらに、形がひじょうに特異で、長さが400m程度、
幅が40m程度と推測されました。鉛筆のような形をしているわけです。

ここで、誰もが考えるのが、そう「葉巻型宇宙船」です。
宇宙空間であっても、ある特定の方向に進む場合、当然ながら前後ができます。
そして、前方に星間物質の塵やガスがあった場合、
それと衝突する可能性を少なくし、摩擦を減らすためには、
葉巻型というか、棒状をしているのが有利だという意見があるんですね。
そして、そういう形をしている太陽系内の天体はきわめて珍しい。

spaceship


「これは宇宙船、あるいは無人探査機などかもしれないが、
宇宙人がつくった人工物だろう」まあ、こう考えたとしても無理ないですよね。
そして、続報。オウムアムアは明滅している。表面はどうやら金属のような
固いものでできているらしい。さらには、太陽の重力を利用してスイングバイ
(軌道や速度を変えること)しようとしている・・・やっぱり、宇宙船なのか!?

ただ、明滅しているのは、自ら光を発しているわけではなく、
回転しながら飛んでいるためのようです。
ブーメランみたいな動きをしてるんですね。そして、長い側面が
地球の方を向いたときに、太陽の光を反射して光っているように見える。

これについても、宇宙船派の中には、わざと回転させることで、
宇宙船内に人工重力を産み出していると言う人がいました。
速度は、最大で秒速80km。地球の公転速度が秒速30kmくらいなので、
かなり速いです。この速度があるから太陽系に捕らえられず、
抜け出していくことができるんですね。

オウムアムアが地球に最も近づいたのは2400万kmほど。
地球から月までの距離の約60倍程度です。今年5月には木星軌道を越え、
2019年に、土星軌道を越えて太陽系外に脱出すると見られています。
このため、観測するチャンスはあまりなかったのですが、
世界の天文学者はできるかぎりの対応をしました。

オウムアムアの軌道


そして、2つの観測結果が出たんです。一つは電波信号の有無です。
しかしこれは、膨大なデータを解析した結果、
残念ながら、人工的なものは認められませんでした。もう一つは、
光学スペクトル分析から、外側はおそらく炭素とみられる固い物質で、
中には氷があるのではないかと推測されました。

オウムアムアはかなり太陽に近づき、そのとき温度は数百℃になった
と考えられますが、中の氷が溶け出さなかったのは、
このカーボンコーティングのためだと思われます。
数千、あるいは数億年間、宇宙を漂っている間に、
表面を覆う硬いヨロイをつくり上げていったんですね。

さてさて、ということで、人工宇宙船説には否定的な結果が出たわけですが、
まだまだチャンスはあると思います。電波信号が見られなかったのは、
もしかしたら宇宙人のテクノロジーが、非電気的なもの、
例えば、精神力などを使って飛んでいるのかもしれません。

あるいは、これが作られたのははるかな昔で、中の乗員や、
推進装置などの機械類はすべて死に絶え、
冷え切った残骸となって、宇宙を漂っているのかもしれないですよね。
そう考えたほうがロマンがあります。

最後に、これまで、もし恒星間天体があるなら、
それは彗星のようなものと推測されてきましたが、
オウムアムアによってその考えは変更せざるをえなくなりました。
恒星間天体がこのようなものなら、今までの探し方がまずかったわけで、
第二、第三のオウムアムアが、今後に発見される可能性は高まるでしょう。
では、このへんで。




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