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器物の怪談とサイコメトリー

2018.03.25 (Sun)
今回は怪談論でいきます。ここでいう器物とは、非生物的な物を指します。
具体的には、古道具や骨董、宝石や武器、古着なんかのことですね。
それらにまつわる怪談というのは、ネットでよく見かけますし、
自分もいくつか書いています。下に「骨董」という話をあげておきます。

関連記事 『骨董』

さて、器物の怪談では、大きく2つの考え方があるんじゃないかと思います。
一つは「付喪神 つくもがみ」ですね。長い年月を経た道具に神や精霊などが
宿ったもののことを言います。付喪神は「九十九神」とも書き、
その道具ができて100年がたつと、心が生まれ、霊性を持つと考えられました。

室町時代の『付喪神絵巻』は、道具は百年経つと付喪神になって
悪さを働くため、人々は「煤払い」と称して古くなった道具を路地に捨てていた。
捨てられた道具たちは、これに腹を立て、節分の夜に集まり、
人間に対して反乱を起こす、といった筋立てです。

『付喪神絵巻』


付喪神は、この頃はまだ一種の神として考えられていたのが、江戸時代までに、
だんだんに妖怪と見なされるようになっていきました。唐傘お化け、
お化け提灯などがそうですね。当ブログでご紹介している鳥山石燕の妖怪画も、
1784年の『百器徒然袋』は、ほとんどが器物の妖怪を描いたものです。
下図は「暮露暮露団 ぼろぼろとん」という古布団の妖怪です。



まあ、日本人はもともと、長い年月を経たものには価値があると考えてきました。
数百年を生きた大木や苔むした大岩などには神が宿るとされ、
注連縄をはって祀ったりしていたわけです。ただ、道具の場合は、
古くなると汚れるし、使い勝手も悪くなります。それで買い替えてしまうんですが、
道具の側には、これだけ人間に役立ってきたのに、無情に捨てられた、
という恨みが残って妖怪化する、ということもあるのかもしれません。

さて、もう一つ考え方は、その器物を作った人間、または代々の所有者の念が
こもっている、といったものです。例えば、宝石や美術品などの場合は、手放すには、
破産したとか、家業が傾いたためにお金に変えざるをえなかったなどの、
不幸な理由が多いでしょう。売りたくないのに売らなければならなかったという、
かつての持ち主の無念がまとわりついているわけです。

また、日本刀などの場合は、争いごとで使われたものもあり、
その刀で殺された被害者の念がのり移っている、
といった筋立ての怪談は、ネットを探せばたくさん出てきます。
実際に人の血を吸っているかもしれない怖さがあるんですね。

あと、人形の場合は上記の2つの考え方が混じっている場合が多いようです。
やはり、顔を持つものは擬人化して考えてしまいやすいんだと思います。
はじめはただの物であった人形に、しだいに心が生まれ、
自分の意志を持つようになる・・・この手の怪談は、外国でも珍しくはありません。



さて、前に書きましたが、最近、「サイコメトリー」という言葉を
スピリチュアル系のブログなどでよく見かけるようになりました。
これは、物に残っている「残留思念」を読み取ることです。
しかし、本当にそんなことができるもんでしょうか。

関連記事 『サイコメトリーって何?』

自分は霊感はゼロですが、今、ちょっとやってみたいと思います。
といっても、骨董品などは持ってないし・・・ああ、そうだ、古着がありますね。
自分はミリタリーファッションが好きで、よく着ています。
新品で買ったのがほとんどですが、中には実際に兵士が着ていたのもあります。

ということで、M65というジャケットを出してみました。
ネット通販で取り寄せたもので、米陸軍で1980年代に使用された本物です。
小さな焼けこげや油染みがあります。胸ポケットの上に「Buchanan」という
タグがついていて、これを支給された兵士の名字でしょう。

うーん、手にとって目をつぶっても、何も思い浮かんできません。
着て歩き回ってみてもダメですね。でも、これは自分にサイコメトラーとしての
才能がないせいかもしれず、サイコメトリーなんてない、とまでは言えないですね。
ただまあ、品物をもとに推理することはできます。

ブキャナンというのは、スコットランドーアイルランド系のアメリカ人でしょうか。
ジャケットは日本のXLにあたるサイズなので、背の高い、
赤毛でソバカスのある人物かなあという気がします。
あと、年代的に実戦は経験していないでしょう。

油染みは袖口にあるので、銃器の手入れをしていたときに
できたかもしれません。焼け焦げは射撃訓練のものでしょう。
ブキャナン氏は、ずっとブートキャンプのビリー隊長みたいな上官に怒られながら、
低い階級のまま除隊し、嫌な思い出のある軍装品はすぐに古道具屋に売った(笑)。

さてさて、このように、物というのはけっこうな量の情報を含んでいるものです。
自分が上に書いたのは、あくまで推理であって、サイコメトリーではありません。
でも、無意識のうちに物の持つ情報を読み取って、
頭の中で再構成しているなんてケースは、けっこうあるんじゃないでしょうかね。






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