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天宮1号の落下

2018.03.27 (Tue)


刻一刻と落下時期が近づく、中国の宇宙実験モジュール「天宮1号」。
こちらについてESA(欧州宇宙機関)は予測時期を更新し、
2018年3月30日〜4月22日頃に落下するだろうと公表しています。
 
北緯43度から南緯43度の間で地球に落下すると予測されている、天宮1号。
その落下はコントロールされておらず、現時点では正確な落下地点や日時、
それに地球に部品などが落ちるかどうかは不明となっています。ただし、
これによる人的な被害が起こる可能性は極めて小さいことも予測されています。
 
またESAによる上の落下予想時期のグラフを見るに、
4月1日頃が落下時期として一番有り得そうにも見えます。
ただ落下時期はさまざまな状況で前後しうるので、
まだまだ注意深く見守る必要があるでしょう。
(sorae.jp)

自分は占星術師なので、できるだけ宇宙関係の話題はとりあげるように
してるんですが、今回はこれでいきます。うーむ、なるほど、
これから1週間以内に落ちる可能性が高いということですね。
下に落下予測範囲の図をあげておきますが、日本もほぼ全域が入っています。

天空1号の落下予測範囲


さて、天宮1号とは、2011年に打上げられた中国の「軌道上実験モジュール」
です。聞き慣れない言葉ですが、宇宙ステーションと呼ぶには
小規模で、宇宙飛行士が長期滞在することはできません。今後、本格的な
宇宙ステーションを建設するための実験機と考えればいいでしょう。

天宮1号はすでにミッションを終えていますが、2016年3月に
制御不能となり、地球大気の抵抗のために速度と高度を失い、
もうすぐ地球に落下してくるわけです。これについて、多くの研究者は、
地表に到達するまでに燃え尽きてしまうと考えているようです。
ちなみに、天宮1号の重量は8.5トンとなっています。

まあ、実際に被害が起きる可能性はひじょうに少ないでしょうが、
もしも、燃え尽きずに落ちてきたらどうなるんでしょう。人工物が地球に落下した
という例はほとんどないので、隕石の場合で考えてみましよう。
じつは、隕石ってとてもたくさん地球に落ちてきてるんです。

ある試算では、100gまでの隕石は、全地球で年間約1万9000個
1000gの隕石が、全地球で年間約約4100個
10000gの隕石が、全地球で年間約830個なんだそうです。
(単位はグラムなので注意してください)

こうしてみると、けっこうな数が降ってきているもんですが、
これらのほとんどは大気中で燃え尽きます。
で、それが恋人たちに目撃されて、「あ、流れ星だ、ロマンチックね。
願い事しようか」なんて言われたりするわけですね。

さて、人類の長い歴史で、これまで隕石直撃で死亡した人の例は、
確認されていませんでした。1825年に死亡例があると書いているサイトも
ありますが、はっきりした記録は残っていません。
ケガをしたという人は、実際に何人かが確認されています。

ご存知のように、地球表面の7割は海ですし、残りの3割の陸地も、
人が住んでいない地が大部分なんです。世界の人口密度は、
およそ1平方kmに50人ほど。これらのことを考え合わせると、
隕石直撃で人間が死亡する確率は、数百億分の1程度だと思われます。
交通事故死する確率、宝くじの1等が当たる確率よりはるかに低いです。

ですから、隕石があたって死ぬなんて、まさに「杞憂 (中国古代の杞の人が、
天が崩れ落ちてきはしないかと心配したという故事から、
心配する必要のないことをあれこれ心配すること)」だと思われていたんですが、
それが最近、インドでそういう話があったんですよね。

2016年、2月、インド南部のタミルナド州で工科大学敷地内に謎の物体が落下、
男性1人が死亡、3人が負傷したとのニュースが伝えられました。
落下の衝撃で地面に半径1,2m、深さ約1.5mの穴が開き、
バスや建物の窓が割れたそうです。その後、インド当局は落下物を
「隕石」だと発表しました。警察は「爆発物の痕跡は見られなかった」としています。

インドに落ちた「隕石」とされる画像


ただしこれ、インド政府の続報がないので、本当に隕石だったかはわかりません。
アメリカNASAは、この物体について「インターネットに掲載された写真から
判断した限りでは、宇宙からの物体の特徴とは一致しない。
小型の隕石は、地面に落下した時点で発火したり爆発したりはしない」と指摘し、
クレーターについても「少なくとも数キロの重さがある隕石でなければ、
これほど大きいクレーターはできない。宇宙からの物体である可能性は低い」
との見方を示してるんですね。

で、本題とは関係ないですが、自分がこのニュースで怖いなあと思ったのは、
「亡くなった大学のバス運転手の家族には10万ルピー(約17万円)が、
州の公共救済基金から支払われる」という部分です。
これ、公務災害なんだし、いくらインドでも安すぎないですか・・・

まあでも、もし隕石が落ちて人が死ぬとすれば、インドの確率は高いでしょうね。
国土の面積が広いですし、人口密度が大きいからです。
有名なロシアの、1908年の「ツングースカ大爆発」は、
3~70m級の隕石が空中で爆発したと推定されています。

半径50kmにわたって森林が炎上し、約2000平方kmの範囲の
樹木がなぎ倒され、1000km離れた家の窓ガラスも割れたんですが、
落ちた場所がシベリアだったため、死者は報告されていません。この事件には、
オカルトとして、異星人の宇宙船などの爆発であったという話があります。

ツングースカ大爆発により一定方向になぎ倒された森林


さてさて、ということで、天宮1号の落下は、それほど心配する必要はないと思います。
もしかしたら、家の屋根に穴があくなんてことが、絶対ないとは言えないでしょうが、
その場合、世界が監視しているわけですし、中国のものと証明されれば、
中国政府から、高額の賠償金や慰謝料がくるかもしれませんよ。
あんがい、幸運の落下物になるかもです。では、今回はこのへんで。

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