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フィルム写真の話

2018.04.23 (Mon)
これ、前にも書いたんですが、アナログのフィルム写真から、
デジタル写真に変わって、失敗した写真というのが、ひじょうに少なくなりました。
そうですよね。フィルム写真には手ぶれ修正機能なんてなかったですし、
撮影時、フィルムの保管時、現像時と、それぞれに事故が起きる
可能性があったわけですから。フィルムが何らかの原因で感光してしまって、
できあがった写真に赤い光の筋が写り込んでいたりすると、
龍神様が写っているなんて言う人もいました。
その点、デジタル写真は、誰が写してもそこそこのものが撮れますし、
プリントアウトも自宅でできます。さまざまな画像加工ソフトも出回ってるので、
修正なども簡単に行なえますし、心霊写真をつくるのも難しくはありません。
今回ご紹介するのは、フィルム写真時代のちょっと信じがたいお話、2つです。

象の写真
少し前のことになりますが、自分(bigbossman)のところに、1枚の奇妙な写真が
持ち込まれました。持ってきたのはTさんという、当時20代の、
食品会社に勤務される女性でした。「この写真なんです。何に見えますか?」
「・・・象ですかね。象を正面から写したもの・・・でも、象にしては
 なんか顔が細長いですねえ」 「ですよね。誰が見ても象なんだけど、
 もとは女性の写真だったって言えば信じてもらえますか?」 
「うーん、どういう意味ですか? うかがいましょう」
「この写真、もともとは、私の叔母さんが写ってたんです。叔母さんは、
 大学時代に学生運動をやってまして、卒業後は一般会社に就職せず、
 今でいうNPOを立ち上げたんです。途上国の人権問題に関する」
「それはすごいですね」 「ええ、その頃は私はまだ、中学生だったんですけど、

 とにかく格好がよくて、あこがれの叔母さんだったんですよ」 「はい」
「それで、その写真は、叔母さんがインドにいたときに送ってくれたものなんです」
「そういえば、背景はインドっぽい気もしますね」 「ヴァラナシというところだそうです」
「ああ、行ったことがあります。で?」 「私に航空便で送られてきたんですが、
 そのときは叔母さんが一人で写ってたんです」 「ちょっと信じがたいですね。
 その写真が、いつのまにか象に変化してしまったってこと?」 「はい」
「うーん」 「叔母さんはインドに3年いまして、まだ向こうでの事業は途中だった
 みたいですけど、帰国してきて、私の家に寄ったんです」 「はい」
「叔母さんを見て、すごく痩せてて驚いたんです」 「ああ、向こうは水が悪いですし、
 食べ物が合わなかったりして、体調を崩す人は多いですよ」
「ええ、でも、叔母さんは肌もすごく荒れてて、片足を引きずってたし」

「はい」 「それで、私の家にはちょっとだけいて、すぐに病院に入院したんですが、
 そのときに、向こうの神様とアヤがついた、って言ってたんです」
「アヤがついた?」 「ええ、意味がわからなかったです」
「うーん、アヤがつくってのは、ふつうは、何かトラブルが起きたって意味ですよね。
 で、どうなりました?」 「1ヶ月ほど入院して、体調はだいぶ持ち直しましてので、
 大阪市内に部屋を借りて住んでたんです」 「はい」
「叔母さんは私の母の妹なので、母のところにはたまに電話がかかってきました。
 週に1回くらいなんですが、その内容が変だったんです」 「どんな?」
「象が来る、象が罰を与えに来る、みたいな」 「ははあ罰ですか、で?」
「叔母さん、仕事はしないで部屋に引きこもってたみたいで、
 母が心配して、様子を見に行かなきゃ、精神科の病院に連れていかなきゃ

 って言ってたんです」 「はい」 「それが、ある日の夜中です。
 叔母さんから電話がきて、今夜、象が来る、私はもうダメ、
 逃げ切れないって」 「で?」 「それで、母もただごとでないと思って、
 社会人になってた兄を連れて叔母さんの部屋に様子を見に行ったんです」 「はい」
「そしたら、電話の直後に地震があったんです」 「で?」
「その地震は大きいものじゃなく、震度2くらいだったはずですけど、
 母が叔母さんの部屋についたとき、叔母さんはクローゼットの下敷きになって
 死んでたんです」 「その地震で倒れたってことですか?」 
「たぶんそうだと思います。でも、そのクローゼット、プラスチックのパイプと
 ビニールでできてて、そんな重いものじゃなかったんです」 「はい」
「なのに、叔母さんの死因は胸部圧迫で、両方の肺がつぶれてて、

 肋骨もほとんど折れてたっていうんです」 「・・・・」
「これ、救急車で運ばれた病院でも不思議だったみたいで、
 司法解剖に回されたんです。でも、他におかしなところはなくて、やっぱり
 地震の被害で亡くなったってことになって」 「はい」 「私は病院などには
 行かなかったんですが、帰ってきた母が、医者が、まるで象に踏まれたみたいだ、
 って言ってたって」 「うーん、不思議な話ですねえ。で、この写真は?」
「アルバムに入れてたんですが、叔母さんの葬式のとき、遺影にならないかと
 思って出してみたら、こうなってたんですよ」 「何かの勘違いじゃなくて?」
「だってそのアルバムは家族以外さわらないし、象の写真にすり替えるなんて
 ありえないし」 「そうですよねえ。これ、耳が小さいからインドゾウですね。
 それと牙が一本欠けてる。自分が預からせてもらってもいいですか?」 「お願いします」

心霊スポットの写真
自分の大学の後輩のUさんという男性に相談を持ちかけられました。
Uさんは現在、外資系の商社マンとして働いていて、1年の半分は海外出張です。
「bigbossmanさん、オカルトに詳しかったですよね」 「まあね」
「見てもらいたい写真があるんですけど」 「心霊写真?」
「そんなもんです」 「どれ」 そこで手渡されたのは、夜のトンネルらしき
 ところの前で、4人の男性が並んで写ってる写真で、その中にはUさんもいました。
 フィルム写真らしく、写りはよくなかったですね。
「これは?」 「俺が大学2年のときに、六甲のほうにある心霊スポットで
 写したもんです。長く忘れてたけど、たまたま机の中を片づけてたら出てきて」
「で?」 「これね、変なんですよ。そんときの写真は20枚くらいあったんですけど、
 これだけ4人で写ってて」 「それが?」

「心霊スポットには4人で出かけたんです」 「・・・てことは、これを写したのは?」
「それがわからないんです。他の写真は全部2人か3人で写ってて、
 これだけが4人」 「うーん、自動撮影したとか。じゃなきゃ、その場にいた人に
 シャッターを押してもらって、そのことを忘れてるだけだけとか」
「いや。それ、俺が買ったインスタントカメラで撮ったものだし、
 心霊スポットには俺ら以外に人はいなかったんです」 「そうだとすると変な話だね、
 たしかに」 「でしょう。それと、写ってる俺の足のとこ見てください」
「?」 「透けてるように見えませんか」 「うーん、暗くてよくわからないけど、
 そう言われれば、後ろにあるガードレールが見えてるような気もするなあ」
「それと、いちばん右のやつの頭も」 「ああ、ほんとだ。こっちのほうが
 はっきりしてる。たしかに後ろにあるはずの街灯が見えるね」

「で、怖いんですよ。これ、どうすればいいでしょうか?」 
「うーん、まず、誰も撮影者がいないはずの写真ってとこが不思議だよな。
 体が透けるのは、手ぶれなんかでたまにはあるけど。ここに写ってる
 お前以外の3人は事故にあったりしてないんだよな?」
「いや、そういうことがあれば連絡が来るはずだし、病気になったって話も聞いてないんで、
 みな健在なはずですよ」 「お前が大学時代のなら、もう10年以上もたってるよな。
 それで、何もないのなら大丈夫なんじゃないか。
 もし心配なら、この写真、俺が預かっておこうか」 「お願いします」
ということで、その写真はずっと自分が持ってたんですが、
それからさらに数年たって、もう存在も忘れてたんです。
その間、Uさんの身によくないことが起きたということもありません。

で、最近、身辺の整理をしてたときに、その写真を見つけまして。
ああ、こういうのも預かってたんだよな、と思いながら見直すと、
なんか写真全体が、前に見たときよりも明るくなってる気がしました。
まあ、それは自分の勘違いかもしれないし、経年劣化かもしれないんですが、
写ってるものが変だったんです。まずUさんの足が完全になくなってて、
腰から上が宙に浮いてるように見える。隣の人は両腕がないように見えるし、
その次は上半身がない、両足の上に空間があって、その上に腕と頭が浮いてる。
最後の右端の人は頭がない。前に見たときはうっすら透けてるくらいだった頭部が、
完全に消えてるんですね。さすがにタダゴトではないと思いましたが、
これで人数が合ったとも考えたんですね。ほら、その場にいるはずのない撮影者の
体のパーツがそろったんじゃないかって。でも、それも変な話ですよねえ。

関連記事 『心霊写真の現状』  『心霊写真作成の心理学』






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