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屋内神隠しの話

2018.07.19 (Thu)
じゃあ話をさせていただきます。私の娘が中学校2年生のときに起きたことです。
あれは・・・当時、このことが始まってから日記をつけてましたので、
それを見ながら話をさせてもらいます・・・4月の12日ですね。
夜の9時です。娘の好きなTV番組が始まったのに、
自分の部屋から降りてこないので、小学校4年の妹に呼びにいかせたんです。
ベッドで寝てるんだろうと思いました。それで、起きてから、
TV見損なったって文句を言うだろうと考えて。
ところが、妹はすぐに階段を降りてきて、「姉ちゃん、いなかったよ」
って言いまして。でも、そのときもまだ、たいしたことではないと思って
たんです。トイレにいるとかだろうって。でも、それから30分過ぎても
娘は出てこず、不安になって家の中を探したんです。

探す、といってもねえ、せまい家なんですよ。
どこにもいないことはすぐにわかりました。かといって、外に出てった様子もない。
ええ、夜にどっかにでかけていくなんて子じゃなかったし、
当時は、コンビニも近くにはなかったし。だいいち、家の居間と玄関はすぐ近くで、
うちは引き戸だったから、外に出ようとすればガラガラ音がしてわかるはずです。
それがそんな気配は一切なかったんです。娘が部屋の窓から出たってことも
考えました。でも、屋根は入り組んだ形をしてて、
中2の女の子がケガをせずに降りていけるとはとても考えられなくて。
もちろん、家の外も探しましたし、何人か親しい友だちの家にも連絡させて
もらいました。でも、どこにもいない。それで、12時近くなって、
「これは、警察に連絡したほうが・・・」って言ってるところで、

娘が見つかったんです。見つかったというか、気がついたら、
居間のテーブルの端に座ってました。「あー、○○、あんたどこにいたのよ?」
思わずそう叫んでしまいました。でもすぐに、娘の様子が変なことがわかりました。
いつもは正座なんてしたことがないのに、両膝をそろえて手を置き、
目をつぶってブルブル震えていたんです。「どうしたのよ、あんた大丈夫?」
肩をつかんで揺すぶりました。そしたら娘は、目を開けて、
「しごのしお、せげてのとこねを・・・」こんなことを言ったんです。
いえ、もちろんこのとおりじゃないです。娘の言葉を書き留めたわけでも、
聞き取ったわけでもないので、だいたいこんな感じの、
わけのわからない言葉を発したってことです。それからややあって、娘は、
はっと我に返ったような表情になり、「お母さん、ここ家なの?」って聞いてきて。

「あたり前じゃないの。みんなどんなに心配したかわかってるの?
今までいったいどこにいたのよ?」もう一度そう強く聞くと、
「くらかけの山の石や」そう答えたんです。これはこのとおりで間違いないです。
「くらかけ? 石や?」そのとき主人が外から戻ってきて、
居間に入ってくるなり「あー、○○、いるじゃないか!」って、
やっぱり大声を上げて。そして、私よりも強く娘を問いただしたんですが、
やはり返事は同じでした。「くらかけの石や」
そうですね、娘の様子に変わったところはありませんでした。
どこかがアザになってるとか、ケガをしてる様子もなく・・・
いくら話を聞こうとしてもらちがあかず、その日はもう遅かったので、
娘を私たちの寝室に寝かせたんです。夜の間は何も起きることはなかったです。

でも、翌日、また同じことが起きたんです。9時ころに娘の姿が消え、
12時あたりに戻ってくるという。それと、そのときは、
戻ってきた娘の手に藤の花が一房握られていました。
房にはこよりのような紙が結ばれていて、開いてみると、
字のようなものが書かれていましたが、日本語じゃないみたいで、
読むことはできなかったんです。それですね、3日目、その日の8時過ぎから、
娘を居間にいさせたんです。私たち夫婦でずっと見張っていようと考えて。
それだったらどっかに行くことなんてできないじゃないですか。
そう思ったんですが・・・結果からいうと、やっぱり娘は消えちゃったんです。
私たちは緊張して時計と娘を交互に見てました。
で、時計の針が9時10分を過ぎたあたりで、

「ああ、今日は起きないんだ」とほっとしていたとき、
娘がいなくなってたんです。ええ、ほんの一瞬前まで、目の前に座っていたのに。
私も夫も目を離すことはなかったんですよ・・・
そしてやはり12時には戻ってきたんですが、それまでのときとは様子が違ってて。
首の後ろが広く赤くなってたんです。「これ、どうしたのよ」って聞くと、
娘は「くらかけのとうあ様に遅いとしかられた」こう一言だけ言って、
前のめりに倒れたんです。すぐ病院に連れていきましたが、
病院につく前に正気を取り戻しまして、「くらかけ」も「とうあ様」も
何も覚えてなかったんです。病院では血液検査や脳のCTなどもしてもらいましたが、
深夜なのでできることは限られてましたし、異常も見つからなかったんです。
翌日、学校を休ませまして、午前中から午後にかけて、

大きな病院でもっと詳しい検査をしてもらいましたけど、それも異常なし。
その病院の医師には、変に思われることを承知で、
娘が目の前で消えた話もしてみました。やはり信じてはもらえなかったです。
それはそうですよね。娘が夜にいなくなる・・・じゃあ自分で出ていったんだろう。
見ている前で消えた?まさか・・・誰だってこう思うにきまってます。
そのときには娘の首の後ろの赤みは消えてましたが、
そうでなければ、私たちの虐待を疑われたかもしれません。
娘を家に連れて帰って、主人と顔を見合わせてほとほと困り果てました。
どうすればいいんだろう、警察? 学校? でも、どちらも何かができるとも
思えませんでした。そのとき主人が、こんなことを言い出しました。
「仕事の取引先の営業で、そういう不思議な話を好んでする人がいる。

 その人に相談してみようか」・・・その夜も、私たちの見ている前で、
9時に娘は消え、12時に戻ってきたんです。主人の動きは速かったです。
翌日にその取引先の方に連絡して事情を話し、霊能者の方に家に来てもらいました。
霊能者の方は、仰々しいようなところはどこにもなく、
服装も普通の、40代くらいに見える女性でした。その方はまず娘に話を聞きましたが、
娘のほうは、やはり何も覚えておらず、らちが開かないようでした。
霊能者の方は、かなりの間考え込んでから、「準備をします」
そう言っていったん戻られました。それから、夜の8時ころにまた来られて、
家の居間のものをすべて片付けるように言い、準備を始められたんです。
まず、畳の上にだ円形に香炉から灰を撒かれました。
ちょうど人が2人、座って入れるくらいの広さにです。

それから、その外側に土のかたまりが下のほうについた榊の枝を
何本も立てられてました。そのときには、霊能者の方は白い装束を身に着けていて、
首に大きな数珠をかけられていたんです。9時が近づいてくると、
霊能者の方は娘の両手をとり、向かい合う形で灰の中に座られました。
そして、私は詳しくないのではっきりわかりませんが、声を張り上げて、
お経のようなものを唱え始めたんです。時計が9時を回りました。
9時10分、目を閉じていた娘が急に声を張り上げて叫び始めました。
「とうあ様が怒っておられる、行かなくてはならぬ、えい、手を離せ」
でも、霊能者の方は手を離さず、むしろ力を込め、いっそうお経の声が
高まりました。9時20分、娘が「とうあ様がそこまできている~」と絶叫し、
すると、娘と霊能者の方の間の空中から片方の手が出てきたんです。

白い細い手でしたが、男のものか女のものかはわからなかったです。
霊能者の方はあわてず、娘の右手を離し、装束の懐から懐刀を取り出し、
強く振って、刃をつつんでいた和紙を外しました。そして、空中を探っているように
見える白い手をぱっと切りつけたんです。血は出ませんでした。
そのかわり白い煙があたりに散って手は消え、霊能者の方は前方に片手をつきました。
そのとき、ドガーンというすごい音が上のほうでしたんです。
後になって見にいったら、娘の部屋の屋根の上に、直径1mほどの石が落ちて、
屋根に穴が空いていました。石には何か彫つけられているようでしたが、
誰も読めませんでした。ええ、これで娘の異変は収まったんです。ただ・・・
数日後、その霊能者の方にどんなお礼をすればいいか主人と相談しているとき、
亡くなったという連絡が入ったんです。かなりひどい亡くなりかたでした・・・






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