FC2ブログ

あなたの体内に?

2018.08.04 (Sat)
数年前からある男性が、家族に恐ろしげなことを言うようになった。
自分の体内に虫がいるというのだ。その虫には硬い殻があり、
潰すとバリバリと音がするという。虫は自分の体内、
とくに鼻や陰部の中を動き回っていると男性は訴える。

当初、男性の家族は、そんなことはありえないとやんわりと本人に伝えたが、
彼はいっそう頑なに同じことを言い募るばかりだった。
実際の「標本」を集めようと、男性は鼻にピンセットを突っ込んで
組織や軟骨を引っ張り出し、しまいには鼻の隔壁に穴を開けてしまった。
検査を何度繰り返しても虫を見つけられない医者たちはお手上げだった。

これは「寄生虫妄想」あるいは「モルゲロンズ病」という病気の典型的な症状だ。
寄生虫妄想の患者は、自分の体が何かに寄生されている
という強力かつ誤った確信を抱く。
(National Geographic)

今回は科学ニュースから、こういうお題でいきます。
怖い話というより、気持ちの悪い内容ですので、そういうのが苦手な方は
スルーを推奨します。上記引用のニュースは、精神的な疾患の一種で、
「モルゲロンズ病」というみたいですね。

この疾患にかかると、自分の体が何かに寄生されているという妄想を抱き、
何度も病院を受診する。もしそこで虫がいることを否定されれば、
また別の病院に行く。そして「何で見つけてくれないんだ、医者は無能だ」
と怒る。これが典型的なパターンみたいです。

このような患者は、アメリカでは、人口10万人に対して、
約27人いることが、調査の結果 明らかになったそうです。
うーん、これは多いと言えばいいのか、少ないのか、けっこう微妙な数字です。
あと、この手の話は日本ではあまり聞かないですよね。
みなさんの身の回りにそういう人とかいます?

モルゲロンズ病患者が虫だと訴えるゴミ


で、この疾患の特徴として、自分に寄生していると患者が訴える虫は、
甲殻類、節足動物が多いみたいです。ダニやノミは節足動物ですから、
そのあたりは現実的です。あと、自分の体からほじくりだした寄生虫を
容器に入れて保管している人がほとんどだそうです。でも、顕微鏡で調べてみると、
それらは、本人の皮膚のかけらだったり、ゴミや糸くずなどなんですね。

この疾患はひじょうに治りにくく、精神科医による長期間の治療が必要で、
いったん治っても、再発する場合も多いんだそうです。
さて、では、本当に人体に何かが寄生してることはあるんでしょうか。
これはもちろんあります。

ノミやシラミがそうですし、サナダ虫やギョウ虫などもいます。
それよりも小さい微生物になると、一人の人間の体には何兆も住んでいます。
そのほとんどは細菌で、これらは人間に害を与えるものもいますが、
前に記事に書いた腸内細菌のように、人間にとって役立つものも多いんです。

サナダ虫の標本


さて、話を変えて、フジツボに関する怖い話をご存知でしょうか?
ある少年が、夏休みに岩場で遊んで、転んでヒザを切った。たいしたことがないと
思い、カットバンを貼ってたら傷はすぐ治ったが、
しばらくしてヒザの内部が痛みだし、さわると何か固いものがある。
そこで病院に行き、医師が筋肉を切開してみると、
ヒザの骨の表面にびっしりとフジツボがついているのが見つかった・・・

まあこんな内容です。ただ、これはさすがにありえない話で、
都市伝説です。フジツボの幼生は殻を持ってないですし、殻をつくるには
大量の石灰成分が必要ですが、人体から調達するのは無理です。
そもそも、人間の皮下で呼吸ができるとも思えません。
フジツボが群がり集まってるビジュアルがキモいので、
広まったんじゃないかと思われます。

フジツボ


フジツボといえば、自分は子どものころ、海の近くに住んでいましたので、
遊びで釣りをやってて餌がなくなると、そのあたりにいる貝、
フジツボやヒザラガイを石で砕いて、中身の肉をエサにしたことがありますが、
これは全然釣れないです。魚の肉も、ちょっと海水がしみるともう釣れません。

さて、では、微生物やノミ・シラミ以上の大きさの生物が体内に入り込むことは
ないんでしょうか? ここからかなり嫌な話になりますので、ご注意ください。
これはCNNで世界に配信されたニュースですが、インドのチェンナイ郊外
に住む42歳の女性が、真夜中に突然、強烈な頭痛がして目が覚め、

そのうちに呼吸困難が起こって意識が混濁してきた。
頭の中に何かがいる感覚があって、カリカリという音もしているようだ。
あわてて病院に駆け込み、医師が鼻から内視鏡検査を行ったところ、
脳の底にある膜の部分で、何かの足がうごめいているのが見えた。

体内に入り込んだ虫の摘出手術


医師団は、吸引装置と鉗子を使って女性の頭蓋骨から、
慎重にその物体を引っ張り出す処置を実施。45分ほどかけて取り出したのは、
体長約2.5センチの生きたゴキブリだったそうです。
寝ている間に鼻の穴から入り込んでいったんですね。

いや~怖いですねえ。虫が入るのは防ぎようがない気がします。
このケースでは、ゴキブリが生きていたからよかったものの、
もし頭蓋内で死んで腐敗すると、感染症を引き起こして命の危険もあったでしょう。
ゴキブリを摘出すると、女性の症状はすべて治まったということです。

この他、耳の穴にアリ、小さな蛾などが入り込むケースはかなりあるようです。
まあ、鼻ならむず痒くなってわかる場合も多いでしょうが、
耳だと、寝ているとなかなか気がつきません。こういう場合、
懐中電灯で耳の穴を外から照らすといい、などとも言われます。

ですが、蛾ならそれで出てくるかもしれませんが、アリやゴキブリは光を嫌って
かえって奥に入っていくということです。また、水や油を耳に入れることも、
中耳炎の危険があっておすすめはできないそうです。
やはり、すぐ耳鼻科を受診して、強力な吸引器でとってもらうのが一番でしょうね。

さてさて、ということで、この手の話は怖いですが、
怪談に虫を出すのは、自分はあまり好きではありません。
生理的な嫌悪感を刺激する話は、ちょっと反則なんじゃないかと思ってます。
では、今回はこのへんで。





関連記事
スポンサーサイト




トラックバックURL
http://scoby.blog.fc2.com/tb.php/1556-3efd44a0
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する