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ホームズ対ネッシー

2018.08.13 (Mon)


昨日、シャーロック・ホームズの話を書きまして、
今回はその続きのような内容です。さて、ホームズっていつごろ
活躍したことになってるんでしょう。1881年に「四つの署名」事件で
ワトソン博士と出会い、そこから探偵としての仕事を始めているので、
19世紀後半から20世紀初頭の人物という設定です。

いつ亡くなったかは書かれてないんですが、1930年頃と
考えられます。では、ホームズは、イギリス最大のオカルトの一つである
ネッシーとは接点がなかったんでしょうか。ネッシーについては
前にも一度書きましたが、いろいろ誤解があるんです。

まずネス湖ですが、日本語では「湖」の語を使っているものの、
英語で「Lake Ness」ではなく、「Loch Ness ロッホ・ネス」なんですね。
ロッホとは氷河によって削られてできた地形で、レイクとは区別されますが、
氷河のない日本には適当な訳語がありません。

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それと、ネッシー(Nessie)というのは通称で、正式?には、
ロッホ・ネス・モンスター(The Loch Ness Monster)とされます。
ネス湖は、上で書いたように氷河地形なので、長さ約35キロメートル、
幅が約2キロメートルと、川のように細長い形をしています。

では、ネッシーの名が知れ渡るようになったのはいつからかというと、
湾岸の道路が開通した1933年以以降のことなんですね。
まだ100年の歴史もありません。ですから、ネッシーの登場は
残念ながらホームズの死後のことで、接点はないんです。

ただ、ホームズはフィクションの人物ですし、まあネッシーも似たような
ものです。だったら、この二つの存在をからませたら面白いだろう、
と考える人がいても不思議ではないですよね。
そこで作られたのが1970年のアメリカ映画、『シャーロック・ホームズの冒険』。

さすがに古い映画のため、自分はビデオで見ました。
監督はビリー・ワイルダー。アメリカ映画なので、イギリス的な暗い雰囲気はなく、
冒頭から、ホームズがロシアのバレリーナに突然プロポーズされ、
とっさに、ワトソンと同性愛関係にあると言って断るという、
ホームズフアンが怒りそうなコメディタッチで話が始まります。

シリアスな推理映画というより、国際スパイ映画的な雰囲気なんです。
で、その後半にネッシーが登場します。作中では、ネッシーの存在が人々に広く
知られている設定でしたが、上に書いたようにネッシーの話が出るのは
1933年以降なので、この設定はほんとうはおかしいんです。

さらに、このネッシー、じつは本物の生物ではなく、
小型潜水艦にハリボテの首と頭をくっつけたニセモノなんですね。
悪人たちが、ネス湖に人を近づけないようにするため、
わざと怪物の噂を流していたわけです。(下図)

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で、このネッシーですが、撮影中に、背中の形が気に入らなかった
監督のワイルダーがコブを外すように命じたところ、そこから浸水して、
湖中に沈んでしまったんです。しかたなく、首から上だけをもう一度
作り直し、残りのシーンはスタジオ内の仮設プールで撮影されました。

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その5年後、1975年にボストン応用科学アカデミー研究チームが、
ネス湖を探索し、ネッシーを写したとする水中写真を公表しました。(下図)
これは、オカルトフアンの方ならご覧になったことがあるんじゃないでしょうか。
粒子が荒く、また被写体の大きさもはっきりしないですが、
首の長い生物状のものが写っていると見ることもできます。

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このとき、写真の被写体が、ホームズ映画の撮影時に水没した模型だった
のではないかとの説が唱えられ、世界的に大きな話題となりました。
この真偽は不明ですが、自分は違うんじゃないかなという気がします。
なぜなら、湖底に沈んだ模型の下半分は潜水艦型になってるはずですが、
そうは見えないですよね。

さて、次は時代がとんで、2016年、スコットランドの旅行会社と
ネッシー研究家のプロジェクトチームが、魚雷型水中ロボットのソナーで
湖底の状況を確認したところ、水深180mの地点で、
下のような画像が撮影されています。

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こっちはまず間違いなく、映画撮影用の模型だと思われます。
ソナーの画像は修正されていますが、そっくりな形です。
チームの責任者も、「これは映画で使われたネッシーのプロップだと
すぐにわかった」と述べています。

さてさて、ホームズとネッシー、映画を通じてこんな接点があったわけです。
ところで、もし、ネッシーの噂とホームズの時代が重なっていたとしたら、
ホームズはネッシーの存在を否定したでしょうか。
それとも肯定したんでしょうか。

これはもちろんわかりませんが、ホームズの作者コナン・ドイルは、
SF作品『失われた世界』で、南米アマゾンの奥地にある恐竜が生き残った
台地での冒険を描いていますので、おそらくホ―ムズは、
「恐竜が現代まで生き残ってても、何ら不思議ではないんだよ、ワトソン君」
こんなことを言ったんじゃないかという気がします。では、今回はこのへんで。

っっgっっs




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