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においとオカルト

2018.09.01 (Sat)
ニオイの科学的研究が進んでいる。視覚や聴覚と並ぶ五感の一つながら、
あまり重視されていない嗅覚。だが近年、人間には驚くほど鋭敏な嗅覚が
存在することが明らかとなり、他の五感と同じように、
幻のニオイを感じている人が意外に多いことも分かってきた。

実際にはそこにあるはずがないニオイ、例えば、ゴムの焼けるニオイ
や生ゴミが腐ったようなニオイなどを感じたことはないだろうか。
本当は存在しない「幻臭」を、40歳以上のアメリカ人の6%が体験しているという。
今月16日付の科学メディア「Live Science」が報じている。
(GIZMODO)

vsgshsjs (1)

今回は、科学ニュースからこの話題でいきます。どんなことが書けるでしょうか。
まず、幻覚や幻聴という言葉はときおり耳にしますよね。
ところが、幻臭というのはあまり聞きません。
じゃあ、幻臭ってほとんどないのかというと、そうでもないようだというのが、
このニュースのポイントみたいです。

アメリカの政府系の調査で、40歳以上の約7300人の回答を分析した結果、
そのうち6.5%が幻臭を感じていると推計され、その中で女性が3分の2を
占めていることがわかったそうです。さらに、歳をとるほど、
幻臭を訴える人は少なくなっていくということです。

また、幻臭を感じる人には、① 頭部にケガをしている ② 口の中が乾く
③ 経済的に苦しい といった傾向があるんだそうです。
うーん、なるほど、①②の意味はわかる気がします。
においというのは、揮発性の化学物質を鼻の中にある受容体がとらえ、
神経を介して脳に信号を送り、それが脳内で「におい」として認識されます。

ですから、その場にあるはずのないにおいを感じた場合、
鼻の中に不具合があるか、脳内に不具合があるかのどっちかでしょう。
①の頭にケガをしているというのは、脳の不具合。②の口の中が乾くは、
風邪などで、鼻の中が不具合を起こしていると考えることができそうです。

③の経済的に苦しい、というのはよくわからないですが、
経済的に苦しい人は、栄養状態が悪かったり、体調を崩してても
病院に行けなかったりすることが多いでしょうから、
それによって幻臭のリスクが高まっているのかもしれません。

あと、このアンケート、どのくらいの信頼度が高いのか、ちょっと疑問な点も
あります。本当に周囲に何のにおいもなかったのかどうか、わからないですよね。
もしかしたら、建物の陰でタバコを吸ってる人がいたり、
体臭の強い人が近くにいたのかもしれません。

vsgshsjs (2)

ところで、やや話がそれますが、「スメハラ(スメルハラスメント 
臭いを原因として、周囲に不快な思いをさせる行為)」とか「加齢臭」とか、   
最近、においに関する話題が多くなってきています。
毎日、朝シャンをするという人もいますし、今の日本は、
驚くほどにおいに敏感な社会になってきているんですよね。

海外に行った方はわかると思いますが、日本は世界の中でもにおいの
少ない国です。ある国など、空港に着いただけで、
その国独特のにおいが押しよせてくるところもあります。
これ、どうなんでしょう。清潔嗜好と言えば聞こえはいいですが、自分は、
日本人は、あまりに神経質になりすぎているんじゃないかという気もします。

vsgshsjs (3)

さて、においに関するオカルト的な話題はいろいろあります。
例えば、「何もないはずの場所で、ふっと線香のにおいを感じたときには、
近くに霊がいる」とか、「下級霊がいる場合は、獣臭いにおいがする」とか、
「生霊は生ゴミやドブのようなにおいがする」とか、
ネットを調べてみると、「霊臭」という言葉まであるようです。

vsgshsjs (1)

どうでしょう、みなさんはそういうの信じられますか?
自分はあんまり信じてないです。ですから、自分の書いた怖い話でも、
においが中心になってるものは、ほとんどないんですよね。
ただ、実際にあるにおいの場合はまた別です。

ある研究では、人間は1兆以上のにおいを嗅ぎ分けることができるとされます。
ウイスキーや香水のテイスターには、伝説的な逸話がいろいろありますよね。
ある高名なブレンダーは、ウイスキーにあるはずのない花のにおいを嗅ぎとり、
調べてみたら、醸造用の水をとっている川の上流に、
わずかにその花が咲いているのを見つけたとかなんとか。

ジョー・マローン ブランドの香水


また、有名な調香師で、10万分の1に希釈した水溶液中の化学物質を
特定できるといわれるジョー・マローンさんは、夫の体臭がいつもと違って
いることに気がつき、病院に行くことを勧めたところ、
はたして、命にかかわる病気が早期発見されたなんて話もあります。

これは訓練によるものなんですが、一般の人でも、
親しい人や家の中に、ふだんと違うかすかなにおいが
あるのに気づくことができるのかもしれません。
ただ、それが何かわからないので、不安な思いだけが頭の中に残ってしまう。
そういうことは、あっても不思議はない気がしますね。

最近のニュースで、体長1mmほどの線虫を用いて癌検診を行うというのが
ありました。この線虫には人間の100万倍以上の嗅覚があり、
尿一滴から、胃がんや大腸がんなど10種類のがんについて、
その有無を判別でき、検査の精度は9割以上にもなるそうです。
これが実用化されると、癌検診に革命が起きるかもしれません。

vsgshsjs (2)

さてさて、最初の幻臭の話に戻って、上記の調査では、幻臭を感じても、
そのために病院に行ったという人は、全体の11%しかいなかったそうです。
これが幻覚なら、ほとんどの人は受診するでしょうが、においの場合は、
「ま、いいか」で済まされるケースが多いようです。ですが、もしかしたら
重大な病気にかかっている可能性も否定できません。やはり、
病院には行ったほうがいいと思いますね。では、今回はこのへんで。




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