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日本の未来予言

2018.09.06 (Thu)
台風に引き続き、北海道の大きな地震・・・被災者の方々にお見舞い申し上げます。
今回はこういうお題ですが、オカルトフアンの方なら、
「預言」「予言」「予測」の違いはおわかりでしょう。
「預言」は、神の霊感を受け、神託、つまり神の言葉そのものを述べることです。

預言者 イザヤ
jadsadkjadoi (6)

また、「予言」は、普通なら見通せない未来の出来事・ありさまを言うこと。
「予測」は、一般的には、何らかの根拠をもとに将来を推し量ることです。
さらに日本語には「予知」という語もありますが、
これは予言と意味が似ていると思います。経験則や情報による
確定的な予測と異なり、超能力などの神秘的な力で未来を見通すことですね。

さて、西洋では「ノストラダムスの大予言」が有名ですが、
日本には、未来を予言した書ってあるんでしょうか。これについては、
聖徳太子が記したとされる、『未来記』という本の内容が「ムー」などの
オカルト雑誌で取り上げられることが多いですね。

聖徳太子が書き、大阪市天王寺区の「四天王寺」に収められたとされます。
その内容は、さまざまに言われていますが、「2021年に聖徳太子が復活する」
「2068年、人類が滅亡する」などと記されているという説があります。
そして、四天王寺では、この書を門外不出にして誰にも見せないとも。
あれ、変ですね。誰も見ていないのになんで内容がわかるのか?

jadsadkjadoi (2)

『未来記』の名前が日本史上に現れるのは、室町時代に編纂された
軍記物語『太平記』においてです。楠木正成が天王寺合戦で鎌倉幕府軍を破った後、
四天王寺の「未来記」を閲覧しました。そこには、「後醍醐天皇は、
いったん敗れて流罪となるが、やがて幕府が倒れて天皇による統一が実現し、
その政権も三年で尊氏に倒される」という未来が予見されていたそうです。

じゃあこれ、史実なんでしょうか。まず考えられませんよね。『太平記』は、
同じ軍記物の『平家物語』と比較すると、荒唐無稽、怪力乱神が語られる場面が
多いという評価があります。さらに『太平記』には、その主人公の一人である
楠木正成が、朝廷への忠義を立てて、負けるとわかっている戦いへ
突き進んでいくという大きなストーリーの流れがあります。

おそらく、この一節も、その流れの上に立って書かれたものと考えられます。
正成は足利尊氏に負けるのを承知で天皇の命を受け、湊川で散ることになります。
さらに、四天王寺の所蔵する文化財は、重要文化財、大阪府指定の文化財として
ほとんど網羅されており、また寺院側でも、そのような書物の存在を否定しています。
ですから、この話には実体がないんですね。



さて、次に予言書として知られるのは、『をのこ草子』です。みなさん、
ご存知だったでしょうか。TV番組「たけしの禁断の超常現象(秘)Xファイル」で
取り上げられて有名になりました。江戸時代、将軍、徳川吉宗が享保の改革を
行っているころ(1730ころ)に書かれ、世間に流布したとされます。

内容は、「今から5代も時が過ぎると、世の中の様子も変わり果て、
キリスト教圏の思想が日本に流入し、空を飛ぶ人もでてくる。地に潜る人もでてくる。
風雨を動かし雷電を利用する者もいる。死んだ人を生き返らせる手術も成功する・・・」
などなど。うーん、一部あたっている部分もあります。

『をのこ草子』
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ただこの本、現存していないんです。また、江戸の当時に、この本の書名や
内容にふれた資料も見つかりません。じゃあ、どこで出てきたかというと、
この写しが「神道天行居」という復古神道的な新興宗教の教祖である、
友清歓真が書いた宗教書、『神道古義地之巻』に一部引用されているだけなんです。

これは誰でも怪しいと思うでしょう。実際には『をのこ草子』などというものはなく、
新興宗教の教祖が、あたかも古書から引用したように見せかけて、
自分の考えを述べたものであるとみて問題ないと思います。
『神道古義地之巻』が書かれたのが1905年、第一次世界大戦の10年前です。
ですから、その時代から見た未来予知ということでしょう。

東郷元帥の死を報じる明治の「報知新聞」号外
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さて、では、日本に未来予言はなかったのか? 確実なところは、
1901年(明治34年)、新世紀を記念して「報知新聞」に載ったものです。
ただし、「予言」ではなく「予測」です。全部で20項目あり、スペースの都合、
全部は無理ですが、その一部をご紹介しましょう。
① 無線電話で海外の友人と話ができる。② 野獣が滅亡する

③ 機械で温度を調節した空気を送り出す ④ 電気の力で野菜が成長する。
⑤ 写真電話で買い物ができる ⑥ 人の身長が180cm以上になる
⑦ 葉巻型の列車が、東京ー神戸間を2時間半で走る。
⑧ 台風を1か月前に予測して、大砲で破壊できる

東海道新幹線
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①は国際電話、③はエアコン、④は温室栽培、⑤はアマゾンなんかのネット通販、
⑦ これはすごいですね。新幹線じゃないですか。時間もほぼぴったり。
②は外れですが、明治のころは、野獣は人に害を与える悪いものとされていました。
ですが、現在では野生動物保護、生態系保全という考えが浸透しています。
⑥も外れ、明治時代は日本人の平均身長は男性で160cm以下でしたが、
それからはだいぶ伸びたものの、180cmを超えることはなさそうです。

さてさて、ここで特筆したいのは⑧です。台風を予測し、人為的に破壊する。
つい先日、自分が住む大阪は大型台風により甚大な被害を受けましたが、
人類が、地震や台風などの自然災害を制御するには、まだまだ時間がかかりそうです。
では、今回はこのへんで。



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