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「力」についての一考察

2018.10.02 (Tue)
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今回はこういうお題でいきます。やや哲学的な内容になりますが、
これ、オカルトの本質とけっこう関係があるんですよね。
ですから、カテゴリとしてはオカルト論になります。
ただ、小難しい内容になりそうなので、スルーされたほうがいいかもしれません。

さて、世の中には「○○力」という言葉がいろいろありますよね。
例えば、意志力、摩擦力、魔力、遠心力、記憶力、愛の力、重力、神の力・・・
どれも「力」という言葉が入っていますが、これら全部が同じ意味で
「力」を使っているわけではないのはおわかりだと思います。

「力」をネット辞書で調べてみると、「物事が変化する原因となるもの。」と出てきます。
これが上位概念としての意味です。そしてその下に「物理学で使われる力」
があるんですね。古典的なニュートン力学では、力は「F=ma」という式で表されます。
(質量)×(加速度)ということです。これは高校の教科書に出てきます。

4つの力
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日常使うにはこの式で十分なんですが、量子力学が進展することによって、
この宇宙には4つの力があることがわかってきました。
「重力、電磁気力、強い力、弱い力」です。重力はわかりやすいと思います。
みなさんが食べすぎると、体重が増えて体にかかる重力が増します。
で、「このごろ体が重い、ダイエットしなくちゃ」とか言うわけです。

電磁気力も一般的です。みなさんが使っているスマホやPCは電磁気力がなければ
動きません。電磁気力は自然界にもたくさんあり、雷がそうですし、
冬の乾燥した時期に金属にさわるとバチッという静電気力もそうです。
また、電磁気力は人間の体の中のさまざまな部所でも働いていて、
それがないと細胞がバラバラになってしまいます。

残りの2つは一般的ではないですが、強い力は、原子核の中で陽子と中性子を
結びつけている力で、日本の湯川秀樹博士が実質的に発見し、
ノーベル賞受賞につながりました。最後の弱い力は、
原子のベータ崩壊などに使われる力で、日常とはかけ離れたものですが、
福島原発の事故で、日本人には身近なものになってしまいました。

「永久電気」公開実験の失敗は「ネジが一本外れていたため」と語るアントニオ猪木氏
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現代の宇宙論では、この宇宙はビッグバンによって始まったとするのが定説ですが、
そのときには上記の4つの力は一つだったと考えられています。それが相転移などに
よって4つに枝分かれしました。この4つの力を統合して記述する式をつくるのが、
現代物理学の一つの目標です。現状、重力以外の3つの力の統合はかなり進んでいます。

ただ、重力についてはなかなか難しいんですね。ここを解決しようとして生まれたのが、
超弦(超ひも)理論などです。で、物理学で使われる力、摩擦力、遠心力、
慣性力などは、最終的に上の4つの力で説明することができるんです。
これは化学で作用する力でも同じです。逆にいえば、
これで説明できないものは、自然科学でいう力ではないことになります。

じゃあ、それ以外の力って実体はないんでしょうか。まあ「愛」や「意志」
の定義は難しいですが、「愛の力」 「意志の力」などは、
自分はあると言っていいと思います。例えば、
「俺はこの世を破滅させてやる」という強い意志を持った人がいたとします。
そういうキャラはよく昔のマンガなんかに出てきますよね。

オバマ大統領が広島に持ち込んだとされる核ボタン


その人は努力を重ね、あらゆる手段を駆使してアメリカ大統領になった。
核のボタンを手にしたわけです。で、制御を解いてボタンを押した。
それにより連鎖的核攻撃が始まり、世界は滅びてしまった。あんまりいい例では
ないですが、このように、意志の力は大きく現実を変えることができます。
ただ、これは人間の世界だけで通用するもので、宇宙の普遍的な法則とは、
当然ながら わけて考える必要があります。                  

それと、この手の力というのは量を測定するのが難しいですよね。
「私はあなたを死ぬほど愛してます」と言っても、じゃあどのくらいなのか、
測るのが難しい。もしかしたら、遺産ほしさにそんなことを言ってるのかも
しれません。人の心の中は現状では覗けません。

あと、「記憶力」などというのはどうでしょう。
この言葉は心理学などで使われますが、やはり量の測定は難しい。
今のところ、ある人に物事を100個記憶させて、翌日まで
どのくらい覚えているかなどの方法でしか測れませんが、将来的には、
脳の血流や電位変化から定量的な測定が可能になるかもしれません。

ロッテが発売した「記憶力維持ガム」
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さて、次、「魔力」や「神の力」など。これらはそもそも、
魔法や神がほんとうに存在するかどうかが証明されていませんよね。
「神の力は偉大だ」などというとき、その人は神の存在を自明のものと
考えているんでしょうが、世界には宗教ごとにいろいろな神がいます。

最後に、疑似科学で使われる「力」です。疑似科学は、錬金術が発達していた
ヨーロッパでは古くからあり、詐欺と結びついていました。
14世紀に英国の詩人、チョーサーが書いた『カンタベリー物語』には、
すでに錬金術師のさまざまなイカサマの手口が紹介されています。

現代の疑似科学でも「波動力」「霊気力」など、一見、自然科学用語のような
言葉が出てきますが、つきつめていくと、
どこかで合理的な説明ができなくなってしまいます。
マイナスイオンの力なんてのも、かなり怪しいものです。

錬金術の精髄の図解
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さてさて、今夜はノーベル物理学賞の発表ということで、
さまざまな「力」について考えてきました。最初にみたように「物事が変化する原因」が
力ななんですが、中には実体のないものもあります。
その力では何も変化は起きないのに、あたかも起きるように見せかけて人を騙す。
そのあたりは十分にご注意ください。では、今回はこのへんで。

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