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神と死後の世界アンケート

2018.10.06 (Sat)
deder (2)

今回はこういうお題でいきます。これ、カテゴリは何に入るんでしょうね。
うーん、いちおうオカルト論ということにしておきますが、
何か違うような気もします。あと、ここに書いたのはbigbossmanの勝手な
見解ですので、異論はいろいろあると思います。

さて、下のグラフをご覧ください。これは「世界価値観調査」という、
世界の大学や研究機関が参加して、1990年から5年ごとに行われている調査の
一部分で、55ヶ国からの回答が得られています。調査対象は各国とも
18歳以上の男女1000人程度、やや古いですが、2000年の結果です。

「神は存在するか?」 ※クリックで拡大できます
deder (1)

まず、「神は存在するかどうか?」について、選択肢は3つ。日本の回答は、
第1位が「存在する」で35%、2位が「わからない」で34%、
3位が「存在しない」31%と、ほとんど拮抗しています。これ、もし別の
1000人に聞いたら順位は入れ替わるかもしれません。

世界の他の国をみると、「存在する」が100%なのがエジプト。
エジプトはイスラム教国ですね。他にも上位をイスラム国家が占めています。
「存在する」が最も少なかったのがベトナムで18%。これはわかる気がします。
ベトナムは長い戦争を経て社会主義になった国です。他にも、チェコ、
エストニアなど、騒乱が続いた国が神の存在を否定する割合が高いですね。

あと、特筆すべきなのが、「わからない」の比率が世界で最も高いのが
日本だということです。これは圧倒的で、2番目に「わからない」が多い
リトアニアを10%以上上回っています。まさに「あいまいで自分の意見を
はっきり言わない国」日本の面目躍如といったところです。

みなさんはどうでしょう。「神は存在すると思いますか?」こう聞かれて
どう答えられますか。これねえ、キリスト教国やイスラム教国など、一神教の国は、
神といえばエホバやアッラーのことを指しますが、日本人だと困りますよね。
神って、近所のお稲荷さんのことなのか、それともお盆に墓参りするご先祖様か、
菩提寺の御本尊なのか、思い浮かべる対象に迷います。

他の国が「神の概念」がはっきりしているのに対し、日本はまずそこから、
それぞれの人が持っているものが異なっているわけです。
中には、まったく神のイメージを持てない人もいると思います。
そういう意味では、世界でも特殊な国なんですね。

あと、「わからない」が多いのも日本人の特徴で、「日本人に対するアンケートには
わからないの項目を入れるな」とまで言われてるんです。これは一つには、
日本には「わからないことは恥ずかしいことではない」という社会通念があるからだと
思います。他の国では「自分の意見を持たないのはダメな人間」
みたいに見られてしまうんですよね。そして様々な場面で実際に損をします。

それに対し、日本人は、こういった確たる根拠がない事例に対して、
「わからない」というのは、むしろ正直な態度だと考えるんじゃないでしょうか。
どうせ神がいるともいないとも、どちらも証拠がないんだから、
こだわるやつのほうが少しおかしい、みたいな感覚です。

さて、次は、「死後の世界は存在するかどうか?」についてです。
日本では、「存在する」が31%、「存在しない」も31%で同率2位。
ということは、「わからない」が38%でトップになります。ここでも、日本人の
「わからない」の割合は世界1位です。リトアニアが2位なのも同じ。

「死後の世界は存在するか?」
deder (2)

「存在する」が100%なのがエジプト、最も低いのがベトナム
という図式も変わりません。まあ、死後の世界は神の存在と不可分の関係にあるので
これは当然でしょうね。ただ、この項目に関しては、
「わからない」の項目をのぞいたアンケートが、日本国内で行われています。

deder (4)

それによれば、「死後の世界は存在する」が34%、「存在しない」が66%です。
これもそうだろうなあと思います。地獄に閻魔様がいて、
生前に嘘をついた亡者は舌を抜かれるなんてのを信じてる現代人は
ほとんどいないでしょう。今の日本人の「死後の世界」観というのは、
死後の世界があると思う人でも、おそらくもっと別のイメージなんだろうと思います。

あと、1958年と2008年を比較した調査もあります。
1958年に「死後の世界は存在する」と答えた人は20%だったのが、
2008年には、ほぼ倍の38%に増えているんです。これはなんででしょう?
スピリチュアルブームとかの影響でしょうかね。

deder (3)

1958年は昭和33年ですか。日本が高度成長期に入り始めた頃ですね。
もちろん自分は生まれていませんが、当時はまだ仏教的な影響が強く、
お寺で、お盆に地獄絵の開帳などが行われていました。
ですが、科学が進んでその手のことは信じられなくなり、

現在では、マンガやアニメなどの影響もあって、
もっと多様な死後の世界観があるような気がします。
とはいえ、神や死後の世界について、はっきりしたイメージを持っている日本人は、
何かの宗教の熱心な信者でなければ、多くはないでしょう。

さてさて、ここまで見てきて、日本人が世界の中でもかなり特殊な意識を
持っていることがおわかりいただけたでしょう。日本は、神も死後の世界も
簡単には信じていない。ですが、治安がよく犯罪も少ないですよね。
そのあたりがじつに面白いと思います。このことについては、
また書く機会もあるでしょう。では、今回はこのへんで。

日本人の死後の世界観にはこの人も一役買ってる?
deder (1)




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コメント
 話の本筋は実に納得のいくものでしたが、謎の国リトアニア(受験勉強でバルト三国の一つとして暗記しただけの存在)が気になりすぎてどうにもw 調べてみると、現在は自殺率の高い国として有名なんだそうで、不名誉ランキングでも日本とお仲間ですね。
 基本的に海外のオカルト事情はアメリカぐらいしか取り沙汰されませんが、ヨーロッパの場合ってどうなんでしょうね。
| 2018.10.14 13:55 | 編集
コメントありがとうございます
リトアニアは人口300万台の小さな国ですね ずっと旧ソ連の一員で、
今はローマカトリックが多い 自分もそれくらいしかわかりません。

ヨーロッパのオカルト事情は、先進国しかわかりませんが、
イギリス人はオカルトや心霊が好きですね。これはキリスト教の受容が遅く、
また、ヘンリー8世が離婚のためにカトリック界から破門されて
英国教会を作ったことなどが影響してるんだと思います。
キリスト教の影響が弱く、ストーンヘンジなどから続く
ケルト系の土着信仰が生きている スピリチュアル教会もあちこちにあります

ドイツは、心霊という概念がほとんどないみたいですね
ドイツに長期駐在した人のブログに「ドイツ人は心霊を信じていない
もし、数日前に亡くなった友人が夜ベッドの横に立っていれば
あれ、この人死んでなかったのか、どうやって私の部屋に入ったんだろう
こう考える」と書いてありました ただ、年寄りの中には
「地の精の小人」などを信じている人はいるそうです

イタリアやフランスはその中間くらいでしょうか
ただ、どの国もアフリカからイスラム教徒の大量の移民が入ってきてるので
今後どうなっていくかはわからないですね





bigbossman | 2018.10.15 03:14 | 編集
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