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町内の奉仕作業

2013.11.16 (Sat)
今年の夏、日曜日に町内会主催で早朝奉仕作業があった。
もちろん出たくなかったが、前に町内会長をやっていた親父が入院していて、
家からだれか行かないと義理が悪いと母親に言われ、
しかたなく朝の6時前にスコップを持って出かけた。
集合は地区の児童公園で、そこで簡単な注意を受け担当箇所を印刷した紙を渡された。

公園の南側の側溝の泥上げということだったんで、
まず金バサミで大きなゴミを拾ってから、生垣前の草の上にさらった泥を上げていった。
しかしこんなことをやって何になるのかという気がした。
なぜかというと側溝にはコンクリ蓋がしてある部分があって、
それを持ち上げてまで作業はしないからそこで詰まってしまえばしょうがないだろう。
まあ町内会の結束を確かめる意味が大きいんだろうと考えながら
シャベルを入れていると、「にゅるぶっ」と、ひじょうに嫌な感覚が腕にあった。
何か弾力のあるものにシャベルの先を突っ込んだようだ。

マットか何かだろうかとシャベルで持ち上げようとしたが相当に重い。
側溝の横枠をテコの支点にしてぐっと持ち上げると、
黄色とこげ茶色のまだら模様の長いものが半分ほど出てきた。
それを見て「うわっ」と言って手を離してしまった。
蛇の胴体だと思った。直径10cm以上はあった。
泥の中に落ちてしまったが動いてる様子はない。
アナコンダ並の大蛇の死骸なんだろうか。ペットを捨てたとかか?
泥で見えないがシャベルで突いてみると、グニグニした感触がずっと続いていた。
全体を確かめてから人を呼ぼうと思ってシャベルで触りながら右に動いていった。
8m以上も続いてコンクリ蓋の下に入っていってた。

シャベルを下に入れてまたテコの要領で持ち上げながら、
草の上に膝をついて蓋の下を横からのぞき込んだ。
うす暗い中、50cmほど向こうがぼこっと持ち上がった。女の顔だった。
泥で固まった髪が額にはりついていた。
今度は「わわわっ」と大声で叫んでしまった。
その拍子に体が前にのめり、シャベルのテコが外れた。

女は泥だらけの顔を仰向け気味に何か言いたそうに口を開け、
そのまま後頭部から水の中に落ちた。叫び声を聞いて、
腹ばいになった俺のほうに近くで作業していた人が寄ってきたが、
あまりのことに今見たものの説明ができなかった。
ただ「蛇の胴体が・・・」とだけ言うと、何人かが側溝にシャベルを入れた。
何もなかった。

1・2秒だったが、女の顔には見覚えがあった。大学時代に2年ほど付き合った女だ。
あまりよくない別れ方をした記憶がある。
これでその女が自殺したとか、不幸な境遇になってるとかならわかる気もするんだが、
大学時代の友人に確かめたところ、普通に結婚していて子供もいるという。
どういうことなんだろう。




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