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ネット霊能者の話

2019.02.14 (Thu)
自分はbigbossmanと言いまして、大阪で占星術をやっています。
ただ、それだけでは食べていくのが難しいので、
旅行雑誌や歴史関係のムックに原稿を書いたりしてます。で、そのときに、
自分のことを「オカルティスト」と名乗ってたんです。
これは宣伝をかねてのことなんですが、この名称はいろいろと誤解を受けまして、
夜中に床に魔法陣を書いてロウソクを立て並べ、呪文を唱えて
悪魔を呼び出したりしてるんじゃないかって思われたりします。
でもそれって、「サタニスト」ですよね。また、そこまでいかなくても、
乱交パーティとか怪しい薬物に関わってるんじゃないかと言う人もいて、
しょうがないので、最近はオカルティストをやめて、オカルト研究家にしたんです。
で、怖い話のブログも書いてますので、あちこちから怖い話が

集まってくるようになりました。中にはご自分の話ではなく、
怖い体験をした方を紹介してもらったりもします。それは大歓迎です。
あと、「霊能者」を名のる方と何人かお近づきになることができました。
今回の話は、その中で「ネット霊能者」を名のるOさんという方と、
自分が会話した内容を記していきます。Oさんを紹介してくださったのは、
ある旅行雑誌の編集者の人です。Oさんは京都在住で、京都駅近くの喫茶店で
お会いしました。で、お会いしてちょっと拍子抜けしたというか、
Oさんは40代で主婦をしておられて、化粧や服装もほんとに
ごく普通だったんです。以下、会話の形で記していきます。

SNS
「あ、どうも。占い師をしているbigbossmanと申します。本日はよろしく」
「こちらこそよろしくお願いします」 「さっそくですが、ネット霊能者とおうかがい
 しましたが、どのようなものが見えるんでしょうか」
「そうですね、10年ほど前から、ネットにこもる人の気みたいなものを
 感じ取れるようになりまして」 「ははあ、それはどんな形で?」
「信じてもらえるかわかりませんが、ネットの文章や掲載されている画像が
 よくないものの場合は、果物が腐ったような甘ったるい、嫌な臭いを感じるんです」
「へええ、嗅覚にうったえる霊能ですか、それは珍しい。
 どんな場合にそれを感じるんです」 「そうですね、いちばん鼻につくのは、
 個人のブログやインスタなんかのSNSですね」 「というと?」
「ほら、そういうのを書いてる人は、いつどこで美味しいものを食べたとか、

 家族で旅行に行ったとか、恋人にこんなに愛されているとか、
 自慢話みたいなことを書かれている人が多いですよね」 「ああ、たしかに、
 ネットですからねえ、実際のところはわからないのをいいことに、
 嘘とまでいかないんでしょうが、自分をよく見せようとしてる人は多いですね」
「ええ、それで、そういう画像が目に入ったとたん、くらくらするような強い臭い
 を感じるようになりまして」 「ネットの嘘がわかる、ということですか」
「ええ、まあ」 「耳鼻科の病院などに行かれたことはあります?」
「もちろん。でも異常なしでした」 「ははあ」
「少し前、あるブログで、少しだけ知ってる主婦の方が、同居してるお姑さん、
 つまり旦那さんの母親と仲良くお菓子作りをしている画像を見まして、
 ものすごく強い臭いを感じました」 「それで?」 

「それから2ヶ月ほどして、そこの夫婦は離婚したんです。原因は、
 奥さんがお姑さんを虐待するからということでした。階段から突き落として
 大ケガさせたんだそうです」 「・・・なるほどねえ。でもですね、
 個人のブログなんかは、ある意味、現実というより、こうありたい理想の自分を
 書いてる人が多いんじゃないでしょうかね」 「それはそうだと思います。
 でも、そういうところにネットの魔が忍び込みやすいというか」
「ネットに魔がいますか」 「確実にいますね。そうして利用者の人生を狂わせようと
 ねらっている」 「ははあ」

ネット通販
「そのネットの魔って、具体的にはどんなものです?」 「そうですね、
 はっきりとは見たことがありません。パソコンやスマホの画面を見ているときに、
 さっと視界の隅を横切る黒い影のようなものです」
「うーん、やはり個人のブログに多いんですか」 「それが、最もよく見るのは、
 意外に思われるかもしれませんが、ネット通販のサイトなんです」
「どういうことです?」 「私にもよくわかりませんが、人間の物欲が形をとって
 現れたものなんじゃないかと考えてます」 「物欲・・・」
「ネット通販による破産って多いんですよね」 「ああ、直接店に行くわけじゃなく、
 クリックひとつでほしい商品が送られてきますし、クレジットカード決算が
 多いので、あれもこれもと買いすぎて、破産してしまう人ですね」
「はい。それと、今は一人暮らしの高齢者とか、引きこもりの人とか、
 
 1日中他の人と話をしないで、ネットばかり見ている人も多いですよね。
 そういう人は、ネットで物を買うと、お買い上げありがとうございました、
 という言葉が出てきますよね」 「あ、はい」 「それに社会とのつながりを
 感じて、どんどん買ってしまう。そういう話もあるそうです」
「うーん、なるほど、ネットでつながってはいても、個人としての孤独は
 深いと」 「はい、やはり、そういうところには魔がひそんでるんです。
 bigbossmanさんもネット通販はされてますでしょう」 「・・・まあ、節度を持って」

ネットの墓
「その他には、ネットで怖い部分ってありますか」 「bossmanさん、
 ネットの墓ってご存知ですか?」 「はい、知ってます。個人のブログなんかが、
 管理人が亡くなってしまっても消されずに残ってるものですね。
 有名なのには、世界を旅行してブログにアップしてた夫婦が、
 旅先の国で2人同時に伝染病で亡くなってしまい、中断されたまま残ってるものとか。
 あと、ネットの墓のURLを集めてるような人もいますね」
「ええ、で、そういうネットの墓ブログも、強い腐臭を感じるんです」
「それは、亡くなった方の執念が残ってるってことですか」
「・・・違うんじゃないかと思ってます。悪い気はむしろ、そのブログを見てる人の
 ものでしょう」 「え、どうして?」 「ほら、亡くなった方っていうのは、
 もう2度とこの世には戻ってこない、この言い方は変ですが、

 究極の負け組って考えることができませんか」 「ははあ、死んでこの世から
 退場したのは負けってことですか」 「はい、で、ネットの墓ブログを好んで
 読む方の中には、この人はあと何ヶ月で死んでしまうけど、自分はまだ生きてるって、
 優越感を持つために、くり返し読んでる人もいるみたいなんです」
「うわ、嫌なネット利用のしかたですね」 「おそらくですが、そういう、
 まだ生きている人の気、それも一人だけじゃない。それが集まって、
 悪いものを生んでるんじゃないかと思うんです」 「うーん、なるほど」

怖い話ブログ
「ところでOさん、先ほど自分がやってるオカルトのブログを見ていただいたんですが、
 悪い気を感じたりなさいますか」 「そうですね、いくつか話を読ませていただきましたが、
 あまり悪いものは感じませんでした」 「ああ、よかった。でも、自分が書く怖い話は、
 ほとんどのもので、人が亡くなってる内容なんです。そういうのを書くことで、
 自分に悪いものが憑いてくるなんてことはないんでしょうか」
「うーん、bigbossmanさんの場合は、最初から創作とことわって書いてられますでしょう。
 それがいいんじゃないですかねえ。創作の怪談であれば、当然読む人も作り物と
 思って読むでしょうから、そんなに悪いものは溜まらない気がしますね」
「ああ、そう言っていただけるとひと安心です。やっぱりね、オカルトのブログをやってて、
 病気したりすると、変なものを書いてるせいじゃないか、なんて考えることもあるんです」
「大丈夫だと思いますよ。幽霊なんて罪のないものです。

 よく言われることですが、怖いのは生きている人間の恨みや嫉妬、
 人をおとしいれてやろうとする悪意ですから」 「たしかに」
「ネットには、病気の人を騙して変なものを買わせたり、インチキセミナーにさそい込んだり、
 巧妙な新興宗教の勧誘とか、怪しいブログが多いですよね。
 その手のに比べれば、bossmanさんのブログはぜんぜんマシなほうだと思いますよ」
「安心しました。ところで、最初から気になってたんですが、
 Oさんが嫌な臭いを感じるのは、ネットだけなんですか。実生活ではどうです?」
「それが、まったくダメなんです。これは自分でも不思議なんですけど、
 何も感じないんですよ。だから、使えない霊能ってことです」
「いや、大変参考になりました。今日は、どうもありがとうございました」
 





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