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女性週刊誌とオカルト

2019.03.18 (Mon)
アーカイブ39

今回はオカルト論でいきます。みなさんは、女性週刊誌なんか読まれるでしょうか?
例えば代表的なところでは、「女性自身」とか「女性セブン」とかですが、
まず男の人は読まないと思うんですよね。自分も、買って読んだりすることは
ないんですが、この2誌については注目はしています。

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というのは、どちらもこれまで、心霊写真などを掲載するコーナーや、
怪談を紹介する囲み記事があり、そこから発生したオカルト話が
世間に流布している例が多いんですね。男性週刊誌の「週刊ポスト」や
「週刊現代」などには、その手の話はあまりありません。

いくつか例をご紹介したいと思います。「御殿場市殺人事件」
昭和62年(1987)静岡県御殿場市の川原で、男性の絞殺死体が発見され、
会社員のAさん(37歳)と判明しました。警察が妻B子に事情を聞くと、
夫には1ヶ月前からたびたび不審電話がかかってきており、
その日も電話で呼び出されて川原に向かったという。

しかし、B子の証言を怪しんだ警察は尋問によって追求し、
その結果、B子が夫殺しを自白したんですね。まあ、ここまではありふれた
事件だと思いますが、その数日後、「女性セブン」の心霊写真コーナーに、
B子が林の中にいる息子を撮影した写真が、投稿されていることがわかりました。

これ、画像を探したんですが、残念ながら、古い話なんで
ネットに残ってないんですよね。その写真自体は、よくある木の葉の影が
見ようによっては人の顔に見えなくもない、という程度のものだったんですが、
当時、心霊写真研究の第一人者だった中岡俊哉氏が鑑定し、
「被写体の子ども、あるいは撮影者に霊障のおそれがある」と述べています。

心霊研究家 中岡俊哉氏
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この一連の経緯は、当時のオカルト界では大きな話題になりました。
ただし、この鑑定結果が載った週刊誌が発売されたのは、殺人が行われた
後のことで、中岡氏の鑑定結果が、犯行に影響を与えたということでは
ありません。さすがに「女性セブン」もマズイと思ったらしく、
誌面で、くり返し記事と殺人事件との因果関係を否定していました。

「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」いわゆる宮崎勤の事件ですが、
平成元年(1989)「女性セブン」の編集部に、「朝日新聞」と「読売新聞」に
載った宮崎の写真に人の顔らしきものが写っているので調べてくれ、
という投稿があり、「女性セブン」は、写真のそれらしき部分にエアブラシで
顔を描いて強調したものを誌面に掲載しました。(下図)



これについて、「女性セブン」は読売新聞から正式な抗議を受け、
写真を加工して用いたことを認めて、誌面で謝罪することになります。
ただ、当時は、一般紙に載った報道写真を女性週刊誌がとりあげて、
心霊が写っているか検証するというのは一般的に行われていて、「女性自身」も、
昭和54年(1979)の「日本坂トンネル火災事故」で、「静岡新聞」の現場写真に
写った犠牲者らしき顔を強調したものを誌面に載せています。

「秋田児童連続殺人事件」平成18年(2006)畠山鈴香が、
自分の娘を含む2人の子どもを殺害した事件ですが、
「女性自身」が犯人の自宅の、誰もいないはずの窓に、人物らしき影が写っている
写真を掲載して話題を集めました。どう思われますでしょうか。(下図左)

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写真が加工でないのは間違いないですし、人が写っているのも確かです。
ただ、このとき、犯人自宅前には多数人が集まっており、
そのうちの誰かの顔が窓に写り込んでしまったのだろう、というのが常識的な
解釈だと思いますね。窓に映った人物の肩の上にカメラらしきものがあります。

また、これらの女性週刊誌は。このような写真だけではなく、
手記・体験談という形で、実際にあった事件について、
オカルト的な話をつけ加えている場合も多数ありまして、
以下に2つのケースをご紹介しておきます。

「橋北中学校集団水難事件」これは古い話になります。昭和30年(1955)
三重県津市の橋北中学校の1年生女子生徒36名が、
海での水泳訓練中に溺死したという他に例のない大事件で、
このことが、全国の小中学校にプール設備が設置される契機になっています。

この事故について、8年後の1963年、「女性自身」の「恐怖の手記シリーズ」に
当時の橋北中生徒だったという人物の、「防空頭巾とモンペを身につけた
黒い影が海の中にいてみんな引っぱられた」という投稿が掲載され、
この痛ましい事故がオカルト化してしまいました。(下図)



「秩父貯水槽殺人事件」昭和52年(1977)防火用貯水槽の中から、
女性の腐乱死体が発見された、オカルト界ではたいへんに有名な事件なんですが、
この事件から数年たった後、遺体発見前から現場には幽霊の噂があったことを、
「女性自身」が記事に書いています(下図)。



さてさて、ここまでざっと見てきましたが、女性週刊誌が長期間にわたって、
日本の心霊オカルト界で果たしてきた役割がおわかりいただけたかと思います。
ここからの内容は女性差別と言われかねませんが、この手の話は、
上で書いたように男性週刊誌ではほとんどないんですよね。

男性週刊誌にこれを載せても、おそらく「なんだバカバカしい」というような
反応が多く、あんまり売り上げには貢献しないんだと思います。
ということで、今回はちょっと変わった視点からのオカルト論でした。
では、このへんで。

関連記事 『オカルトとエイプリルフール』




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