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祝祭日のオカルト

2019.05.01 (Wed)


ゴールデンウイークの真っ最中、しかも今年は特別なお休みもあり、
当ブログの読者のみなさんには、休暇を満喫しているという方も
多いと思います。自分は自由業なので休日はあまり関係ないんですが、
原稿書きなどもしているため、この時期は雑誌社の編集部はみな休みで、
締切をせっつかれたりしないところは心休まります。

さて、祝祭日にオカルトなんてあるのか? と思われませんでしょうか。
じつは自分もこの題を思いついたとき、いったいどんなことが
書けるのか、けっこう不安がありました。まあでも、
始めてしまったので、最後までいけるよう頑張ります。

まず、日本の祝祭日ですが、世界の中でも多いほうなんですよね。
下図は昨年度のもので、世界で9位の祝祭日の日数になっています。
で、特徴として、1位から9位までがアジアの国なんです。
スリランカ、バングラデシュは南アジアですし、
イスラエル、イランは西アジア。

クリックで拡大できます


なぜアジアの国に祝祭日が多いのか。これは一概には言えませんが、
一つには、日本の制度を参考にしているという面があります。
アジアには、第二次世界大戦以前は欧米列強国の植民地だった国が多く、
独立後、社会制度を整備するときに、
日本の事例がおおいに参考にされているんですね。

もう一つの理由として、アジアには中華文化圏だった国が多いという
点があげられるでしょう。日本では「こどもの日」がお休みですが、
これはもともと中国の五節句のうちの一つ「端午」です。
それが現在は、子どもの健やかな成長を願う祝日となっているわけです。

面白いのは、韓国も5月5日はこどもの日の祝日になっているのに、
本家の中国は、この日はお休みではないことです。
これは中国では旧暦を使っているためで、旧暦の5月5日は
新暦の6月7日となり、それを祝日としています。

中国の春節


このように、各国が何を祝日としているかで、その国の文化が
見えてくるんですね。例えば、日本では春分の日、秋分の日が
祝日となっていますが、自分のアメリカ人の友人は、
「何で祝日なのかわからない」と言ってました。

これにはちょっと意表をつかれました。日本人は農耕民族とされ、
古代においては、太陽の動きを見定めて種まきや収穫を行っていました。
その名残で、これらの日が祝日になっているんだと思いますが、
アメリカ人にはちょっと理解できない感覚のようです。

アメリカの独立記念日


でも、逆にというか、日本の祝祭日は、できるかぎり特定宗教の記念日を
排除していますよね。これは憲法が定める政教分離の原則によります。
ところがアメリカの祝日のクリスマスと感謝祭は、キリスト教的な行事です。
ちなみに、アメリカは全国共通の祝祭日の他に、
州ごとに定める祝祭日があり、それは上の表には入っていません。

わけがわからないのは韓国で、旧暦の4月7日が釈迦誕生祭、
12月25日が聖誕節で祝日となっています。それってどういうこと?
と思いませんか。そのくせ、ずっと儒教を国教としていたのに、
孔子の誕生日などは祝日にはなっていないんです。

韓国の社会制度は、多くの部分で日本を参考にしています。
かつて日本に併合されていた時期があるためで、当然のことなんですが、
多くの韓国人はそのことを認めたくないんですね。
で、無理に独自色を出そうとしてわけがわからなくなる。
社会のいろいろな面でその傾向が見られます。

韓国の釈迦誕生祭


さて、上で日本は世界でも祝祭日の多い国だと書きましたが、
休日が多いというわけではありません。休日の数は、日曜はのぞいて、
祝祭日+有給休暇数でみるのがよいと思います。
これだと、日本はそう多いほうにはなりません。

例えばフランスは、国が定めた有給休暇数は30日で、
フランス人はほぼそのすべてを消化します。ですから、夏の大型バカンス
などが取れるわけです。これに対し日本の法定有給休暇は20日で、
平均消化日数は10日という統計が出ています。
その10日も、風邪など、本来は病休にあたる理由が多いですよね。

下図をご覧になってください。「有給休暇取得に罪悪感を感じる人の割合」で、
日本人は世界で2位なんです。労働者の権利なのに、なかなか休めない。
自分が休むことで、同僚等に迷惑がかかるのを気にしてしまう。
アメリカが3位なのはけっこう意外ですが、アメリカの休日は、
有給を含めても日本より少ないんです。



日本人が罪悪感を感じてしまう理由としては、有給取得を考慮に入れない
勤務体制になっている会社が多いことが大きいでしょう。
それと、高度成長期の「滅私奉公、モーレツ社員」時代の名残が今も残っている。
あと「有給は取るな」と上司が公言するブラック企業もいまだにあるようです。

さてさて、幸か不幸か、自分は会社勤めは1年間だけで自由業に転身したので、
その苦労はあまりわかりません。ただ、みなさんの中にも、
有給を使って遊びに行くのはトンデモない、と思われる方は
けっこういるんじゃないでしょうか。では、今回はこのへんで。




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