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南極のオカルト

2019.05.08 (Wed)
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今回はこういうお題でいきます。けっこう書くことがありそうですね。
さて、まずは歴史的なことから見ていきましょう。
古代ギリシア時代の知識人は、地球が球体であることを知っていました。
そして自分たちの住んでいるギリシアが、
北半球にあるということも理解していたんです。

ですが、北半球には広大なユーラシア大陸があるのに、
南半球には陸地部分は少ない。これはバランスが悪いと考えられました。
2世紀の古代ローマの学者、プトレマイオスは、
「世界の陸塊には対称性がある」と述べて、
南半球の南端に巨大な大陸があることを示唆しました。

この想像上の大陸は「テラ・アウストラリス」と呼ばれ、
現在のオーストラリアの語源になっています。この考えは西欧世界に
受けつがれ、1520年、マゼランの艦隊が水平線上に目撃した陸地は、
南の果まで続く未知の大陸の最北端だと思われたました。(実際には違います)
それ以来、この大陸は「メガラニカ」と呼ばれることになります。

メガラニカが描かれた地図
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中世のヨーロッパの地図の最下層に巨大な大陸が描かれていることが
多いんですが、これがメガラニカです。以前、当ブログで、
「聖徳太子の地球儀」とされるオーパーツをご紹介しましたが、
これにはメガラニカが浮き彫りされています。

そのため、当時未発見だった南極大陸があるということで話題を集めたんですが、
何のことはない、中国でつくられた地図をそのまま立体に引き写した
だけなんですね。では、実際に南極大陸が発見されたのはいつかというと、
諸説あるんですが、1820年、アメリカ、ロシア、カナダの3隻の
船によって発見、上陸されたと見るのが一般的です。

「聖徳太子の地球儀」
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近代である19世紀まで、なぜ南極の発見がなされなかったかというと、
寒冷な気候と氷山にはばまれたということもありますが、
もし南極を視認した船があったとしても、それが大陸であることの
証明ができなかったからなんです。実際に調査された南極大陸は、
想像上のメガラニカよりはずっと小さいものでした。

さて、南極点に人類が足を置いたのは、1911年のことです。ノルウエー人
探検家のロアール・アムンセンと、イギリス軍人、ロバート・スコットの
先陣争いの物語は有名です。ちなみにこのとき、日本人の白瀬矗も
南極点を目指していたんですが、これは装備から何から無謀な試みでした。

結果はアムンセンの勝ち、スコットは南極点到達が1ヶ月遅れた上に、
猛吹雪の中で遭難死するという悲劇的な最期を迎えています。
このときのことを舞台にして書かれたSFホラー小説が『アムンセンの天幕』です。
南極点をめざす探検家たちが、ふくらんだ古いテントを発見したが、
それはアムンセンが残したものであり、中には男の首と手記が残されていた・・・

作者は、ジョン・マーティン・リーイという人で、1928年に書かれた
古い話なんですが、これをSFホラーの嚆矢として、怪奇小説のベストテンに
入れる人もいます。また、ジョン・カーペンター監督のSFホラー映画、
『遊星からの物体X』の原作の一つとも言われています。

さて、南極海に生息するUMAの話があります。古くは、エドガー・アラン・ポーが
書いた中編『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』で、
乗っていた船が南に進むにつれ、現地人が白い怪物を怖れ始め、船の乗員は
みな殺しにされる・・・これ、読んだことがある方はおわかりでしょうが、
結末は、よく意味がわからない形で唐突に終わるんですよね。

『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』
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現実的なUMAとしては、「南極ゴジラ」と言えば、UMAフアンのみなさんなら
名前を聞かれたことがあるでしょう。1958年、日本の南極観測船「宗谷」
の船長と乗組員が南極近海で目撃したとされる大型の未確認動物です。
2月19日の19時頃、船長・航海士・機関長・操舵手らが、
宗谷の前方300mほどの所に黒い物を発見しました。

最初は、投棄されたドラム缶かとも思われたが、よく観察すると動物で、
顔を「宗谷」の方に向け、目や尖った耳、全体を覆う焦茶色の毛が判別できた。
船長によれば、前から見た顔は牛のようで、頭の長さは70~80cm程度、
海面に浮いていたので全体の形や大きさはわからない。別の方向から見た
乗組員によれば、背中にのこぎりの刃のようなひれがあったということです。

宗谷と「南極ゴジラ」
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きわめて信憑性が高い証言で、まず嘘を言っているとは考えられません。
南極海にはクジラ類やアザラシもいますが、そのどれにも合致しません。
また、毛があったという証言から、古代恐竜の生き残りでもないようですし、
日本のUMA目撃史のトピックとなっています。
ただ、残念なことに、映像資料が残ってないんです。

あと、南極のUMAとしては、真っ白い人型の巨大生物「ニンゲン」という
のもあり、クジラの畸形胎児などとも言われますが、
実際は、2002年に巨大掲示板2ちゃんねる(現5ちゃんねる)
のオカルト板で創造されたものです。真面目に取り上げるのは難しいですね。

「ニンゲン」とされる画像
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さてさて、ということで、南極のオカルトについて見てきましたが、
この他にも重力異常があり、地下に巨大な物体が埋まっていると
考えられる場所とか、ヒトラーのドイツ軍が、第2次世界大戦中、
南極に都市遺構を発見したとか、いろいろな話があります。

現実にも、南極の地下1kmには巨大な湖「マーサ湖」が発見されており、
そこにすむ生物の調査が始まっています。また、現在地球上で発見される
隕石の約80%が南極でのものなんですね。ということで、
謎と不思議はまだまだ尽きないようです。では、今回はこのへんで。

関連記事 『聖徳太子の地球儀って何?』 『ポーのベスト』

南極地底湖の調査
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