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予知夢の話 2題

2019.05.15 (Wed)
みなさんは、「予知夢」などというものがあると思われるでしょうか。
自分(bigbossman)は、ないんじゃないかと考えています。
現在の物理学では、未来から過去へ戻る現実的な方法は
発見されていません。未来から過去へ向かうということは、
情報が時間の流れに逆らって伝わるということです。そうすると
因果律が壊れてしまうので、さまざまなパラドックスが起こります。
かの故スティーブン・ホーキング博士は、「時間順序保護仮説」を
提唱して、この世界では、過去へ情報が伝わることは
禁じられていると説いています。3・11の東日本大震災以降、
某巨大掲示板には「予言スレ」が立ち、面白半分に、
「○月○日の○時に大地震が起きる」と書き込む人が出てきました。

これ見てて、自分はオカルトとして最低だなあと思いましたし、
まともに当たった予言はありません。ですから住人は嫌気がさして
散ってしまい、スレは現在は廃墟化しています。
ただ、「夢の中で重大な発明のヒントを得た、夢の中で数学問題の
証明方法を思いついた」・・・そういうのはあるんじゃないかと思います。
ある問題に集中している期間は、潜在意識の中でもずっとそのことを
考えていて、先入観による束縛から解き放たれた夢の中で解決法に
いきあたることは、あってもおかしくないんじゃないでしょうか。
さて、とは言っても、自分のところに集まってくるたくさんの
奇妙な話の中には、これは予知夢なんじゃないかと考えられるものが
ないわけではありません。今晩は、そんな中から2つご紹介します。

コーヒーカップの夢
これは、現在イラストレーターとして活躍されているUさんという独身の
女性の方からお聞きしたものです。Uさんは九州の某県の高校を卒業された後、
大阪の美術専門学校に入学されました。親から学費はほとんど出して
もらえなかったので、はじめのうちはバイトバイトで、
なんとか生活費と学費を捻出していました。その頃、たて続けに
同じ奇妙な夢を見たそうなんですね。どんな内容かというと、
Uさん一人だけで薄暗い遊園地の中に立っている。時計を持ってないので
時間はわからなかったが、なんとなく、夕方ではなく夜明け前のような気がした。
そんな時間ですから遊園地には誰もおらず、そもそも、
そこは廃墟化していたんだそうです。すべての乗り物は止まっていて、
金属部分にはあちこち赤錆が浮き出し、それが雨に流されて血のようにも見え、

たいへん不気味だったということです。遊園地内の道路はすっかり
雑草に侵食されていました。Uさんはどうしたらいいのか困ってしまって、
とにかく観覧車のほうへと歩き出したとき、頭の中に声が響いたそうです。
声というより、意味といったほうがいいのかもしれません。
「この遊園地の中には、あなたにとって大切なものが落ちている。
 ひろい出して清めれば、まだ救うことができる」こんな内容だったそうです。
まずますわけがわからなくなったUさんは、観覧車の下まで来たものの、
やはり人はおらず、管理棟のドアにも鍵がかかっていました。
それから、夢の中とはいえ かなりの時間、あちこちをさまよい歩きましたが、
「大切なもの」が何なのかわからず、途方に暮れたということです。
やがて、入口近くのコーヒーカップ遊具のところに来ました。

そのとき、ボコボコと泡立つような音が聞こえ、何だろうと思い、
低い柵を乗りこえて入っていくと、いちばん手前のコーヒーカップの中に
赤黒い水が溜まっていて、底から泡がわき出していました。
気持ちが悪い、と思ったとき、中から真珠色・・・薄暗い光でも
七色に輝く丸いものが浮き上ってきたんだそうです。大きさはソフトボール大。
あ、と思いました。これが大切なものなんだろうか? でも、
この水に手を入れて拾い上げるのは・・・そう考えて逡巡したとき、
唐突に夢は終わり、びっしょりパジャマに汗をかいて目が覚めました。
その夢は3回ほど見たんですが、どのときもコーヒーカップの中のものを
拾うことはできなかったんですね。それから、専門学校の2年になって、
Uさんに彼氏ができました。背が高く、たいへんに絵の上手な人だったそうです。

ただ、彼氏は生まれつき心臓が悪く、子どものころから今も、
運動を禁じられていました。ですが、ひじょうに快活で人柄もよく、
Uさんは、自分にはもったいないような人だと思っていたそうです。
デートを重ね、秋口にはレンタカーを借りて、彼氏の出身地の近くにある遊園地に
いきました。その後、彼氏の実家で両親に紹介してもらう予定だったそうです。
で、その遊園地なんですが、Uさんが夢で見たのと同じ場所に思えたんですね。
もちろん廃墟ではなく、きれいに整備され、どの乗り物も動いていました。
Uさんは不思議に思ったものの、夢との関係はわからなかったんです。
彼氏は心臓のため、ジェットコースターなどには乗れませんでしたが、
アトラクションに入ったりして2人とも楽しんでいました。
それで、もうそろそろ出ようという最後に、コーヒーカップに乗ったんです。

はい、それも夢で見たのと色や模様が同じに思えました。
そのとき、何か嫌な予感がしたんですね。コーヒーカップがUさんらを乗せて
ゆっくりと動き、柵に近づいて止まろうとしたとき、彼氏が突然、
体をふたつに折って嘔吐しました。心臓の発作が起きたんです。
Uさんはあわてて係員を呼び、彼氏は医務室に運び込まれましたが、
ひどい苦しみようで救急車が呼ばれたんです。でも、病院に着く前に
亡くなってしまいました・・・ここからはUさんの話された内容です。
「あの夢、彼が亡くなるっていう予知夢だったんでしょうか。もし私が、
 夢の中であの輝く玉を拾い上げたら、彼はたすかったんでしょうか?」
そう聞かれて、自分はあいまいに首を振るしかできませんでした。
Uさんは続けて、「あれから行ってないんですが、3年前、

 その遊園地は閉園になったみたいです。ニュースで見ました。
 まだ、取り壊されずに残ってて廃墟化し、地元の若い人の
 肝試しスポットみたいになってるらしいです。ええ、私が夢で行ったのも
 廃墟でしたから、もしかしたら私が見ていたのは、
 彼が亡くなったずっと先の未来なのかもしれないんですね。
 じゃあ、あの、彼が発作を起こしたコーヒーカップ、
 あの中に何かがあるんでしょうか。あの輝く玉、今もというか、
 今だから、あれが実際にあるような気がしてならないんです。
 それ、拾い上げたらどうなるんでしょうか。こう言うと失礼ですが、
 bigbossmanさん、いつもお仕事ヒマですよね。できたら、
 私といっしょに行ってもらえませんか。どうしても確かめてみたいんです」

飛行機に乗る夢
この間、自分がよく行くバーの常連、ベンチャー企業を経営しているDさんと
こんな話をしました。「なあ、bigbossman、乗り物の予知夢ってあると思うか?」
「あの、電車や飛行機で、事故が起きる夢を見て嫌な予感がして
 予定をずらしたら、本当に事故が起こって大勢が死傷したってやつですか」
「そうそれ、お前、そういうのに詳しいんだろ。どう考える?」
「うーん、たまたまだと思いますけどね。偶然の一致なんじゃないかと」
「まあそうだよなあ、でな、俺ほら、今度仕事の大きな取り引きがあって
 ジュネーブに行くんだ、来週の火曜の直行便で。けどな、夢を見たんだよ。
 その乗った飛行機が海の上で爆発して墜落する」
「ははあ、それ確かに、来週火曜のDさんが乗る予定の便だったんですか?」
「それがなあ、スイスには何度も行ってるし、飛行機の内部は同じだったけど、

 どの便かははっきりしないんだ」 「うーん、じゃあもし、便をずらしたとしても、
 かえって事故にあったりするかもしれないんですよね」 「そう」
「だったら、いっそのことスイス行きをやめればいいんじゃないですか」
「それだけはできん」 「船で行くとか」 「バカ言うな、不可能だよ」
「ですよねえ。まあ、たぶん大丈夫だと思います。予知夢なんてありませんよ」
「そうか、そう聞いて少し安心した」でもこれ、Dさんは自分に隠してたことが
あったんです。スイスには愛人を同行してたんですね。で、それ、奥さんが
怪しんで興信所に調査を依頼してて。Dさんは飛行機に自分のパソコンを持ち込んで
機内Wi-Fiを利用してたんですが、そこに奥さんからのメールが入って・・・
スイスでの仕事はうまくいったそうですが、ずっと心は暗く、愛人とも
楽しめなかったそうです。現在は離婚話が出ているみたいですね。





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