本の感想2

2013.12.14 (Sat)
 『怪泊』(恐怖箱シリーズ)加藤 一編著 竹書房文庫
13人の怪談著者による実話怪談集。
この本のテーマは宿泊、旅、宿に関する怪異談です。
自分的に面白かった、怖かったのは『遺物』深澤 夜
・・・ただこれはホラー小説っぽい。『やっと分かった』つくね乱蔵
・・・昔からあるオチだと思いますが完成度が高い。
最近のつくね氏は外れがなく面白いですが、怪談は、しっかり書き込むほど
実話っぽさが薄れるという難しさがあるんですよね。
『写真』三雲 央・・・怖さはないけど印象に残るのは、
人の心が変わる契機を書いているせいか。

他に『平手打ち』神沼三平太、『二十三夜』雨宮淳司・・・雰囲気がいいです。
久生樹生『骨が哭く』は意図がよくわからない話。
後書きで「本来書くべき部分を大幅にカットしている」とありましたが、
そういうのを本に載せるのはどうなんでしょう?

 『恐怖女子会ー火炎の呪』(FKBシリーズ)
岡本美月、田辺青蛙、明神ちさと、立花百花 著 竹書房文庫

コンセプトは女性怪談作家4人による饗宴で、前回の『恐怖女子会ー不詳の水』より
自分としては内容が上のような気がします。
全体的に男では考えつきそうもない(当たり前ですが)話がけっこうあってよかった。
自分好みのものは、
岡本美月『時間を盗んだ話』・・・これは時空のゆがみ的なお話。
橘百花『これでいいんでしょ』・・・不気味な隣人もの、なかなか怖い。
『さわちゃん』・・・いるはずのない昔の同級生もの。狂気を感じます。

『想い』『馬面剥』・・・その他どの話も不気味で底寒い。作者は力のある人ですね。
田辺青蛙『死を呼ぶ夢』・・・この人の話の構成は、
ちょっと実話怪談からはみ出してるところがあると思うんですが、そこがいい味。
明神ちさと『霊界デビュー』・・・皮肉な笑い話。あと『魂視刻』も。
読み返してみると、自分としては橘氏の話が心に残っています。
ぜひ単著を出してほしい。最後に、いくら駅やコンビニで買う人などを
メインターゲットにしてるかもしれませんが、
この装丁のセンスはいかがなもんでしょう?
本の感想1

『怪 泊』 『恐怖女子会』
名称未設定 1




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