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ネッシーとUMA界の現状

2019.05.26 (Sun)
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スコットランドの山あいに細長く湛えられた神秘的なネス湖。
ここは言わずと知れた伝説のUMA、ネッシーがいく世代にもわたって
目撃されてきた場所である。1934年に大々的に報じられた、
ネッシーを撮影したとされる写真は、のちにフェイクであることが
わかったが、その後も目撃例が相次ぎ、ネッシーらしき何かが
必ず潜んでいるはずだと信じている人も多い。

昨年、ニュージーランドの研究チームはネッシーのDNA調査を
行うことを発表。まだまだ夢とロマンを捨てたくない
熱いUMAへの想いだが、ネッシー研究家の
スティーブ・フェルサム氏の見解は、ちょっと残念な感じのものだ。
ネッシーと思われる生き物はいるにはいるが、
それはヨーロッパオオナマズであるというのだ。
(カラパイア)

今回は科学ニュースから、このお題でいきたいと思います。
何をいまさらという感もありますが、ネス湖に潜むとされるネッシーは、
「ヨーロッパオオナマズ」が正体ではないかとするものですね。
まあ、その可能性はかなりあるんじゃないでしょうか。

この記事に登場するスティーブ・フェルサム氏は、
有名なネッシー研究家で、ネッシーの夢にとりつかれ、24年前に仕事を
やめて以来、ネス湖畔にキャンピングカーを持ち込んで住み、
一生を研究に捧げてきた人物ですので、その人が言う言葉には重みがあります。

スティーブ・フェルサム氏と住居のキャンピングカー
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さて、前にも少し書きましたが、ネッシーの正体については、
3つの説があります。① 既知生物説 ② 絶滅した古生物説
③ まったくの新種生物説 ですね。この中で、引用した記事の推論は
①ということになりますが、既知生物説はあまり好まれないんですよね、
理由はおわかりだと思います。ツマラナイ、夢がないからです。

既知生物の中で、ネッシーの候補にあげられることが多いのは、
やはりヨーロッパオオナマズ、それからチョウザメですね。
これについては現在調査が進められています。次世代シーケンサーという
装置を使って、水の中に溶け込んでいる環境DNAを調べるんです。

ヨーロッパオオナマズ 遠近法が使われているため大きく見えますが、おそらく2m以下xdsr (1)

このことは、前に一度記事に書いていますが、みなさんが毎日、
髪の毛やつば、皮膚の破片などを周囲にまき散らしているように、
水中の生物も、そのDNAが含まれた物質を水の中に溶かし込んでいます。
その水のサンプルをシーケンサーにかけて分析すると、
その水域にすんでいるほぼすべての生物がわかるということになります。

関連記事 『環境DNAって何?』

えー、そんなの不正確だろ、と思われるかもしれませんが、
そうではありません。日本の琵琶湖でこれによる調査を行ったところ、
人間が網などで捕獲して調査するよりも正確で、日数は短期間で済み、
しかも費用も安上がりだったという結果が出ているんです。

DNA分析を行う次世代シーケンサー
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ですから、この調査を行えば、ネス湖にヨーロッパオオナマズ、
あるいはチョウザメがすんでいるかどうかはわかるはずです。
また、もしもですが、未知のDNAを含んだ物質が発見された場合、
それがネッシーの正体である可能性も、ぜったいにないとは言えないんです。

さて、ネッシーについては、②の古代生物の生き残り説が言われることが
多かったんですね。主な候補となったのはプレシオサウルスなどの
首長竜です。ただ、首長竜類の絶滅は今から6500万年も前のことで、
約150万年前の生物であるメガロドンが生き残っている
というのとはちょっと話が違うんですね。

しかも、ネス湖一帯は約1万1000年前まで氷河に覆われており、
ネス湖ができたのはその氷河が溶けてからです。ですから、首長竜がすんでいる
ことは理論的にありえません。この事実があまりに重いため、
ヨーロッパの研究者はなんとかして抜け道を考え出そうとしました。
いわく、ネス湖には地下洞窟があって海とつながっているとか。

プレシオサウルス
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でも、何度か行われているボーリング調査の結果では、海水がネス湖に
入り込んだ痕跡は皆無なんです。さらに、もし湖底トンネルがあったとしても、
圧力の関係から、そこをある程度の大きさの生物が通るのは
不可能だろうと考えられます。上記引用のニュースも、こういったことを考慮し、
現実的なヨーロッパオオナマズ説が主張されているのだと思います。

ヨーロッパオオナマズは、全長が最大4m、体重が400kgに達すると
されます。ただ、最近は開発が進んで生息環境が荒らされているせいか、
2m以上の大物が見つかるのはごく稀です。大物と言われるものでも、
1.5m、体重50kg以下がほとんどです。人食いナマズ 「クノ」
といった話もありますが、伝説の域を出ません。

あと、これは余談ですが、チェルノブイリ事故で立入禁止になった
地域の川で巨大魚が日常的に目撃され、写真にも撮られていて(下の画像)、
放射能の影響で突然変異して大きくなったなどと言われますが、
これこそヨーロッパオオナマズで、人間がまったくいなくなったため、
生息に適した環境になって成長したのだと思われます。

立入禁止区域で目撃される巨大魚
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さて、こっからはUMA界の現状についての話になりますが、
数あるオカルトの分野の中でも、特に盛り上がりに欠けていると思います。
これにはいろいろな原因があり、まあ、一番大きいのは、
世界の隅々にまで人が行くようになり、未踏の領域が減ったことです。

あとは、画像・映像加工ソフトの登場で、写真の専門家でなくても、
簡単にUMA画像を作れるようになったこと。ただ、これについては、
心霊やUFOでも同じですよね。自分は、UMA話が盛り上がらない最大の原因は、
報道する側の安易な姿勢にあると思っています。「○○国の、〇〇海岸に
流れ着いた不気味な死体」みたいな形で画像が紹介されます。

有名な漂着死体
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で、「正体は不明、現地人は誰も見たことがないと言っている。
現在、政府の関係機関が回収して調査中」・・・これで報道が終わってしまって、
続報が出ることはまずありません。そもそも、アフリカなどの途上国の場合、
漂着死体が見つかっても調査なんかしないですし、分析機器もありません。
多くの場合、埋めるか捨てられて終わりでしょう。

さらに、珍しく「ウバザメの死体である」と結論が出たとしても、
それは報道されないんですね。マスコミには「報道しない自由」というのが
あるらしく、ニュース価値がないと判断されるわけです。
ですが、自分のようなオカルトを研究しているものにとっては、
ある生物の死体が、どのように腐敗し、また波に洗わたり他の生物に
食われて変形するかは、ひじょうに興味深いことなんです。

さてさて、ということで、UMA関係のニュースを穴埋め記事的にあつかっている
関係者には猛省をうながしたいと思います(笑)。狼少年の話と同じで、
こういうことがくり返されていると、だんだん興味が失われていくのは
当然でよね。では、今回はこのへんで。

関連記事 『クジラのクチバシ』



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