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鉄道のオカルト

2019.05.28 (Tue)
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今回はこういうお題でいきたいと思います。鉄道というと、
怪談話の舞台になることが多い施設ですよね。電車の中、駅構内、
トンネルなど、いろんな怪異が語られています。自分も「阪急宝塚線」
というシリーズを書いていますので、よろしければごらんください。

関連記事 『阪急宝塚線』 『阪急宝塚線2』 『阪急宝塚線3』

さて、日本の鉄道の歴史は明治維新から始まりました。
最初に鉄道が敷かれたのは明治5年(1872年)新橋駅 ー 横浜駅間。
唱歌に「汽笛一声 新橋を~」とあるとおりです。
この鉄道施設は、全面的にイギリスの技術が使われていました。

当時の人々にとっては、鉄の塊が黒い煙をあげて走る姿は驚異であり、
西洋文明の象徴と感じられたと思います。
ですが、開通から10年ほどたった明治15年ころから、
鉄道にまつわる最初の怪異が語られるようになります。

「偽汽車」という話です。偽汽車の話は全国各地にありますが、
ほぼどれも同じ内容で、当時の汽車は本数が少なく、沿線で働く人たちは
時計がわりにしたりしていました。ところが、運行予定のない時間に
走ってくる列車がある。この列車は「幽霊機関車」などとも呼ばれました。
ただまあ、時刻表にない回送列車というのはあったでしょう。

この本の話は面白いので、いつか記事に書いてみたいです
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だいたいこんな感じです。夜のありえない時間に電車が走っていたので、
翌朝見にいったら、線路脇に大きな狸が轢断されて死んでいた。
これは電車に化けて走っていた狸が、始発の本物の電車に跳ね飛ばされた
ものにちがいない。また、こんな話もあります。

猟師が山の中を歩いていたら突然汽笛が聞こえ、線路も何もない場所なのに、
前から機関車が自分に向かって突進してくる。ぶつかるよりはと思って
鉄砲を撃ったら、汽車の姿はかき消えて、そこに大きな狸が倒れていた。
つまり、どの話も偽汽車の正体は狸だったということです。

この話について、なんと日本民俗学の創始者である柳田國男と佐々木喜善が
調査を行ってるんですね。喜善の場合、偽汽車の噂がある地域に行って
聞き込みをすると、現地の人は誰もそんな話は知らない、
別の地域で起きたということなら聞いたことがあると言う。現代の怪談と
同じで、いつまでも噂の源にたどりつけなかったんです。

そこで喜善は、当時、ひんぱんに怪談話を取り上げていた新聞の
影響ではないかと分析しています。あと、明治初期の鉄道は
イギリス人が運転していましたが、そのときは偽汽車の話はなく、
明治12年以降、汽車の運転手が日本人に代わってから、
そういう噂がじょじょに出てくるようになったとも言われます。

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さて、現代の鉄道怪談では、やはり飛び込み自殺の話が多いですね。
日本の年間自殺者数は3万人前後ですが、鉄道への飛び込み自殺は
そのうち約2%ほど、人数でいうと1000人以下で、
けっして多いというわけではありません。ちなみに1位は縊死で66%、
2位がガスで13%、3位が高所からの飛び降りで7%となっています。

これは一つには、鉄道自殺は、ラッシュ時に電車を停めたことで、
遺族が電鉄会社から多額の賠償請求をされる可能性があるせいでしょう。
ただ、実際に鉄道会社が損害賠償を行った例はほとんどありません。
本人が亡くなっているので、もし賠償請求されたら
遺族は相続放棄ができるということも大きんでしょうね。

この鉄道自殺にまつわる怪異としては、大勢の乗客や運転士が
はっきりと飛び込みを目撃しているのに、電車が急停止した後、
いくら調べても遺体が見つからないというケース。有名なのが、
平成8年にJR御徒町の山手線3番ホームで起きた事例です。

女性の服装はグレー。年齢は25歳ぐらい。髪型はオカッパで首が長かった。
ここまで大勢の証言が一致しているので、飛び込み者がいたのは
間違いないと考えられますが、これはおそらく死亡にいたらず、
バツが悪いので、その場を逃げ出したということなんじゃないでしょうか。

飛び込み自殺の現場
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まあ、この手のことはタイミングがあります。自動車事故でも、
助手席の乗員は即死してるのに、運転者は軽傷や無傷というのも
けっして珍しくはないんですね。また、実際に自殺者と電車がぶつかった場合、
遺体の一部がかなり遠くまで飛んで発見されたり、
ホームにいる人を直撃したなんて話もあります。

平成29年、大田区、京急線の雑色駅で男性の飛び込み自殺があり、
飛び散った遺体の一部がぶつかった女性がケガをしたというニュースが
ありました。これは鉄道会社が賠償するんでしょうが、なんか理不尽です。
あと、その女性は肉体的なダメージとともに、
精神的なショックも大きかったでしょうねえ。

自殺者の多い路線
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それから、ある路線の駅で自殺者が出ると、その場所での飛び込みが
続くという話もあり、これは事実です。そこのホームで現場を目撃したり、
ニュース報道で知った人が後追い的に自殺してしまうんでしょう。
また、こういう飛び込みが多い駅に設置されている飲料の自動販売機は、
中に遺体が入らないよう、取り出し口にフタがあるタイプが多いとも言われます。

さてさて、鉄道自殺のことを書いているうちに枚数がつきてしまいました。
鉄道自殺自体は、ホームドアの設置をすることで防げるかもしれませんが、
それで自殺者の全体数が減るわけでもないでしょうしねえ。
遺体を片づける駅員さんもたいへんな思いをしているでしょう。
では、今回はこのへんで。

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