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釣りのオカルト

2019.06.04 (Tue)
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今回はこういうお題でいきます。みなさんは釣りをされるでしょうか。
自分は15年ほど前まで渓流釣りをやってたんですが、
今はやめてしまっています。別に嫌いになったわけではなくて、
行けば楽しいんですが、なかなかまとまった時間が取れないんですね。

さて、釣りのオカルトですが、ためしに「釣り 怖い話」で検索して
みると、これがまあ出てくること出てくること、
たくさんの人が、ご自分の体験した怖い話をネットに書かれています。
まあ、釣り人の中にはネットをやらない人もいるでしょうから、
実際はもっとたくさんあるんだろうと思われます。

釣りにまつわる怖い話の本も出ています。『釣り人は見たー水辺の怪談』
(下図)で、シリーズは3巻まで続いていると思いました。
発刊しているのは、「つり人社」という釣り関連の出版社で、
怪談本をいつも出している会社とは編集のしかたが違い、
実話テイストが強いですね。ぜひご一読をお勧めします。

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さて、ではなぜ、釣りにかかわる怪談は多いのか?
これにはいくつかの理由が考えられます。まず一つ目は、水辺には
霊が集まりやすいと言われていることです。死後の世界のことを
「彼岸」と言ったりしますね。水を間にはさんだ向こう側という
イメージが昔からあるんです。

「臨死体験」というのがありますが、それらには共通した証言があって、
西欧人だと、光のトンネルを通っていくという場合が多いんです。
これに対しアジア人は、川を渡る体験が語られるケースが目立ちます。
大きな川があって、向こう岸で亡くなったおばあちゃんが手招きしている、
あるいは、こっちへ来るなという仕草をする。

ときには怪魚が釣れることも


これは、仏教による「三途の川」のイメージが強いせいだと思われます。
三途の川の渡し賃は六文で、死者の棺には六文銭を入れる風習が
現在でもあります。それがないと、川のほとりにいる奪衣婆に
着ているものをはぎ取られてしまいます。

ただ、三途の川の出典は『金光明経』という中国で成立したお経で、
原初仏教で、お釈迦様が「人間は死んだら地獄や極楽に行く」と
説かれたわけではありません。この三途の川の話は、
日本では平安時代からじょじょに広まり始め、
彼岸というイメージができていったんです。

三途の川と奪衣婆
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2つ目は、水辺は危険だということです。平成29年度の水難死した
人の数は全国で679人 でした。けっこう多いですね。ちなみに、
これには自宅の風呂場などで溺死したケースは含まれていません。
余談になりますが、2014年度、風呂場で溺死した人は4866人。
交通事故死より多く、そのほとんどが高齢者です。

釣りの怪談でよくあるのが、赤い靴を釣り上げてしまったとか、
免許証が入ったケースを釣ったとか。それをきっかけに怪異に巻き込まれて
いくという筋書きは、みなさんも読まれたことがあると思います。
水死者が、釣り人に自分を見つけてくれと訴えかけてくるんです。

また、釣り場は、もし怖い目にあったとしても、簡単には逃げ出し
にくいですよね。長い桟橋や岸壁の下とか、すぐにその場を離れるのが
難しいし、助けも呼べないことが多い。まして船釣りの場合は、
まさか水に飛び込んで逃げるというわけにもいきません。

3つ目、釣りをする時間が不規則なことです。
よく晴れた日中に糸を垂らしているのなら、そんなに怖いことは
起こりそうもありませんが、朝釣り、夜釣りということもありますよね。
暗い中で見る水面は不気味で、何かが出てきそうな感じがします。

夜釣りで写真に写ったものは?
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4つ目は非オカルトですが、釣りをするときの精神状態です。
専業の漁師でなければ、なんとか時間をやりくりして、やっと釣り場に来た
というケースが多いと思われます。ですから、最初から
「とことん釣ってやるぞ!」と精神が高揚しています。こういった場合、
異常なものを見てしまうということは、ありえるんじゃないでしょうか。

また、釣りという行為そのものが、緊張と弛緩のくり返しです。
長い時間 獲物が針にかからずじっと待つ。そこにビシッとアタリがくる。
これで一気に脈拍や血圧が上昇します。長時間こういったことを
続けていると、普通ではない精神状態になっていくのかもしれません。

これも余談ですが、ハリウッド製のホラー映画は、緊張と弛緩が
計算して配分されています。ずっと怖い場面の連続だと、人間の感覚って
麻痺してしまうんですね。ですから、ゆるめるところはゆるめて、
観客に一息つかせる。で、安心しているところに
いきなりショックなシーンを放り込むわけです。

ホラー映画の緊張度のグラフ


自分がアメリカにいたとき、向こうの映画監督に脚本の一部を見せて
もらったんですが、この緊張と弛緩がグラフ化されてるんです。
映画の時間軸に沿って、緊張がどのくらいの長さ続くか、
大きさはどのくらいか折れ線グラフで示され、それをもとに映画を作っていく。
脳科学が取り入れられているんです。

さてさて、この他にも、釣り人は手元や糸を垂らした水面に
つねに注意を向けているため背後を見ることが出来ず、どうしても本能的に
周囲の状態には不安を感じている、といった話もあります。
この夏、水難事故には十分お気をつけください。では、今回はこのへんで。

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