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科学ニュースの読み方

2019.07.01 (Mon)
今回はこういうお題でいきます。自分は科学ニュースフアンで、
ほぼ毎日、ネットの科学ニュースのまとめをチェックしています。
まあこれは、自分が少々株の運用などをやっていることとも関係あります。
よく見ているのは、「グノシー」 「infoseek」 「NATIONAL GEOGRAPHIC」
などのサイトです。新聞社のものは見ません。

朝日新聞社などのネット記事は、たとえ科学的な発見や解説ニュースで
あっても、その新聞社独自の視点が入ってるんですね。これがうざったい。
もう一つ、有料記事を設定していることも気に入りません。
海外発であっても、元記事を検索するのは難しくないので、「ここからは
有料会員・・」などと書いてあるものを読むのはバカバカしい。

さて、科学ニュースのまとめを読んでいるうち、さまざまな記事の傾向が
あることがわかってきました。それを今回、「グノシー」さんの
サイトに載っているものを例として、少しお話してみたいと思います。
まずはこれから。



「ミサイル!?葉巻型UFO!?謎めいた小惑星オウアムア」
(リアルライブ)  元の記事リンク
これは典型的な穴埋め記事で、情報としての価値はあまりありません。
恒星間天体であるオウムアムアの発見は2017年の10月のことですから、
もうだいぶ前の話になります。ざっと記事をよんだかぎりでは、
新しい情報は含まれていませんでした。

こういうのは、記事にすることがないので、しかたなく過去に人気のあった
ニュースを持ってきて穴埋めをしてるだけなんですね。
まあ、自分がやってるアーカイブスのように、以前に読み逃してしまった
という人にはいいのかもしれませんが。

次、「完全コピー人間も? 最新の3Dプリンター技術が作り出す恐怖の未来」
(まいじつ)  元の記事リンク
これは過去の記事に、メディア独自の解釈をつけくわえたものです。
以前、当ブログでも取り上げた、「イスラエルの研究者が3Dプリンターを
使って、人間の組織サンプルを材料にした心臓を作った」
という記事をもとにしています。

xxxxx (1)

で、心臓ができるんだったら、人間をまるまる一人分、3Dプリンターで
作れるんじゃないかといった内容なんです。たしかに読者の興味を
ひくとは思いますが、重要な点が抜けているので、
誤解されてしまう可能性が高いと思います。

この心臓は動かないんですよね。ですから、材料に人体組織を使おうと、
ソフビを使おうとあまり変わりはありません。なぜ動かないかの理由は
いろいろありますが、最大のものは、神経が通っておらず、
人間の体の自律神経とつながらないことにあります。

これが最大の難関なんですが、そういうことは一言も書いていません。
例えば、頚椎や脊椎を損傷して下半身麻痺などになった人にとって、
一度切れた神経がつながるかどうかは一大事ですし、
再生医療で最も研究されている分野といっていいんですが、
いまだにはかばかしい成果は見られないんですよね。

そういうところを全部すっ飛ばして、ただ興味をひきやすいだけの
記事になっているという気がします。次にいきます。
「ドラキュラマウス 若いマウスの血液で、老いたマウスの「若返り」
に成功!人間では70歳→30歳と同等!人間への応用は秒読みとも!」
(ナインポスト)  元の記事リンク

xxxxx (2)

この記事も大きな誤解を招く内容ですね。若い人間の血液を輸血する
だけで、老人が若返るなんてことがあると思いますか。
そんな簡単なことなら、もうとっくにできているでしょう。マウスでの実験結果が
人間に応用できるかどうかには、大きなハードルがあるんです。

例えば、実験用マウスの癌に対してウコンとかフコイダン(海藻由来の成分)、
アガリクス(キノコ)、あとお茶とかでもそうですが、注射すると癌の縮小や
増大の停止が見られます。でも、臨床試験で人間にやってみると、
有意な結果が出てこないんですね。現在、健康食品と言われているものの
多くは、マウスでの結果しか出ていないんです。

それはそうですよね。もし人間に効果があると証明されれば、健康食品ではなく
本物の医薬品になってるはずです。このあたり注意が必要です。
次、最後にしますが、「スマホの使いすぎで未来の人類はこうなる?
衝撃的な予想図が登場」(iPhone Mania)  元の記事リンク



この記事によれば、人類がスマホを使いすぎるので、未来には、
目は三白眼になり、背骨は曲がり、手は画面操作のために右手だけ
大きくなるなど、スマホの使用に適応した形で進化していくと
書かれていますが、これははっきり言って海外の冗談記事ですよね。

人間がこうなる以前に、スマホのほうが進化するでしょう。
将来的には、ディスプレイはメガネのような形で見るようになるとか、
手でキーを押さなくても、頭の中で考えただけで操作できるようになるとか、
そういう技術が出てくるまで、そう長い時間はかからないと思います。
まあ、このサイトでは冗談を真に受けて訳しているわけではないようですが。

さてさて、ということで、科学ニュースであっても、事実をたんたんと解説する
なんてものは多くありません。読まれてナンボ、自分ところのサイトに
人が来てナンボですから、できるだけセンセーショナルな形で
報道されているわけです。科学ニュースを読む場合、まずそういうことを
頭に入れておくのがいいと思いますね。では、今回はこのへんで。



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