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夜型人間は死にやすい?

2019.07.16 (Tue)
私、夜型人間なんです。子供のころからずっと。昨夜も夜10時に仕事や
家事を終えると「やれやれ…」とグラス片手にDVD 鑑賞を始め、
ベッドに入ったのは深夜1時。「朝5時半に起きて軽くランニングしてから
スムージー飲んでます」という人を見ると、「健康的でいいなあ…」と憧れます。

実際、「朝型」よりも「夜型」の方が病気になる危険性が高いのは、
すでに常識。精神病や糖尿病、心臓病に腸疾患、神経系疾患などなど、
夜型のリスクは数知れず。イギリスの医学誌、『ブリティッシュ・
メディカル・ジャーナル』では、夜遅くまで起きている女性よりも、
朝型の女性のほうが乳がん発症リスクが低いという研究結果を発表しています。

(GIZMODO)

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今回はこういうお題でいきます。いわゆる生活習慣の「夜型」と
「朝型」の話ですね。みなさんは、ご自分がどちらにあたると思われ
ますでしょうか。自分(bigbossman)は完全な夜型です。
これは一つには、占星術師という職業がら、晴れていれば
深夜0時から2時ころまで天測をしているからです。

それが終わって寝ると、どうしても朝起きるのはつらいです。
自分は自由業なので、無理に起きる必要がないときもありますが、
午前中の映画の試写会などで居眠りしそうになったことがあります。
試写会には、先輩の映画評論家の先生方も来られているので、
失態しないよう気をつけてはいるんですが。

占星術師という職業を抜きにしても、自分はやはり夜型だと思います。
学生時代は、試験の前の勉強はやはり夜遅くでした。
親には、朝早く起きてやればと言われていて、
実際に何回か試してはみたものの、自分には無理でしたね。

クリックで拡大できます
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さて、ではまず、夜型と朝型の人、どのくらいの割合でいるものでしょうか。
これはアメリカでの統計調査ですが、38~73歳の約43万人
(平均年齢は56.5歳、55.7%が女性)について調べた結果が
出ています。これは対象が中高年ということなんでしょうね。

結果は、自己申告ですが、「明らかな朝型」(27.1%)「やや朝型」
(35.5%) 「やや夜型」(28.5%) 「明らかな夜型」(9.0%)
と出ています。朝型が多いですが、まあこんなもんでしょうね。
日本でもそう大きくは変わらないんじゃないかと思います。

(ちなみに、自分がアメリカに住んでいた時代に見聞きした経験では、
アメリカ人の夫妻は、年配になっても大きなダブルベッドで2人で寝ている
家庭がけっこうあり、自分だけ遅くまで起きてるのはできにくいんです。
あと、日本のように、旦那さんが会社の飲み会で遅くなることが重なると、
離婚まで発展する可能性があるでしょう。)

次に、この生活型と死亡リスクとの相関を調べたところ、
明らかな夜型の人は明らかな朝型の人と比較して、精神疾患のリスクが
1.94倍、糖尿病のリスクが1.30倍、神経疾患が1.25倍、
消化器疾患が1.23倍、呼吸器疾患が1.22倍と、すべての
項目で発症・死亡リスクが高いという結果が出てしまったんですね。

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精神疾患のリスクが飛び抜けて高いですが、その他の疾患は1.23倍
あたりで共通しているのも、調査の信頼度が高そうな気がします。
うーん、1.23倍ということは、単純に考えれば、朝型の人が100人
発症するとき、夜型の人が123人発症するわけです。

怖いですね。じゃあ、どうして夜型の人の発症・死亡リスクが高いのか。
普通に頭に浮かぶのは、体内時計のリズムが習慣によって狂ってしまう
からということじゃないかと思いますが、これが違うみたいなんです。
なぜ違うのかは、後半のほうで書きます。

夜型の人の死亡リスクが高い原因は、はっきりとはわかってないんですが、
最も可能性が高い推測として、「人間の社会生活が朝型にできているから」 
ということがあげられています。会社の勤務時間は、
午前9時~午後5時というところが多いでしょう。9時出社のためには、
7時ころにはもう起きてなくてはいけません。

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夜遅くまで起きていれば、どうしても睡眠不足になります。
ギリギリまで寝ていたいため、朝食を抜くという人もいるかもしれません。
で、会社勤めを終えて家に戻ってくるころ、夜型の人は元気になっていて、
またその日も夜更かしをしてしまう。こういうくり返しが続くと、
体にいいはずはありませんよね。

じゃあ、お前のように自由業で会社勤めじゃない人間は関係ないじゃないか
と思われるかもしれませんが、自由業、とくに自宅で仕事している場合、
タバコは吸い放題、コーヒーを飲み放題なんて人もいるんですね。
ひと目がないため、どうしてもよくない生活習慣に染まってしまいやすいし、
食事や睡眠も不規則になるでしょう。

ということで、夜型人間の死亡リスクが高いのはよくわかりました。
では、夜型を朝型に変えればいいのか。ところが、今回のニュースは、
それは無理だろうという話で、ある人が夜型か朝型かは、
遺伝子レベルで生まれつき決まっているようなんです。

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2017年度のノーベル生理・医学賞は、「サーカディアン・リズム
概日リズム(体内時計)」をつかさどる時計遺伝子の発見に与えられました。
時計遺伝子はこれまで351個発見され、まだあると考えられますが、
この時計遺伝子のうち、最も多くもっている上位5パーセントの人は、
最も少ない下位5パーセントの人と比べて、平均で25分早く

眠りにつくということです。夜型を朝型に変えるのは、
遺伝子レベルで難しいみたいなんですね。うーむ、これは困った。
でもまあ、将来的には職場にAIが今以上に進出し、
人間の社員は自宅勤務か、自分の好きな時間に出社する
などの形態になっていくのかもしれません。

さてさて、夜型・朝型とオカルト、何かありますかね。
ああそうだ、探偵小説家の江戸川乱歩は、必ず夜に仕事をする、
どうしても昼に仕事をしなければならないときは、土蔵にこもって
ロウソクの明かりで執筆するなんて話がありました。

ただこれ、『少年探偵団』シリーズなどの雑誌社が宣伝でつくりあげた
伝説のようで、実際の乱歩は、戦時中に隣組会の副会長を引き受けた
ことがきっかけで社交的な人間に変わって、推理小説界の復興に尽力した
と言われてますね。ということで、今回はこのへんで。

関連記事 『睡眠のオカルト』 『三年寝太郎の教訓』

江戸川乱歩の土蔵のジオラマ
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