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ゾンビの話あれこれ

2019.07.20 (Sat)
アメリカ・コーネル大学の研究で、全米でゾンビの被害が拡大する様子が
シミュレーションされた。この研究では、人口3億人のアメリカを舞台に、
そこで暮らす人々が「人間」「感染者」「ゾンビ」「死んだソンビ」
のいずれかの状態にあるものと仮定。
ゾンビに噛まれると感染者となり、人間がゾンビを殺せば拡散は

抑制されるという条件で、それぞれをランダムに接触させた場合、
ゾンビがどのように広がるのかをシミュレーションした。
そこから導き出された逃げるべき場所は、基本的に人口の少ない、
街から離れたところだ。アメリカでゾンビが大発生したというのなら、
モンタナ州やカナダの北ロッキー山脈が最適な避難場所となる。

(カラパイア)

aser (5)

今回は科学ニュース?から、こういうお題でいきたいと思います。
さすがアメリカ、いろんな研究をやってるもんですね。
しかも、有名大学においてです。どっから研究費が出てるんでしょう。
まあ、これを学んだ学生はコンピュータ・シミュレーションには
詳しくなるとは思いますが。

で、ゾンビの話を出すと、「アメリカは土葬が多いから、あっという間に
広がるんだろう。火葬がほとんどの日本ではあまり関係ない」
こう言われる人が多いんですが、意外にそうでもないんです。
例えばの話ですが、宇宙からの特殊な宇宙線に照射されて、
ある一人の人物がゾンビ化したとします。

中国式ゾンビである「僵尸」


その人物が爪でひっかくか歯で噛みつけばゾンビ化が感染する。
ゾンビは脳髄を破壊されないかぎり活動を停止しない。
こういう条件でシミュレーションすると、まあ、そのゾンビの動く
速さなども関係してきますが、感染が広まる速度はかなりのものです。
1人が2人になり、2人が4人と、ネズミ算のように増えていきます。

さて、ゾンビ化が始まった場合、有名なジョージ・ロメロ監督の映画、
『ゾンビ Dawn of the Dead』のように、ショッピングモールに
立てこもるのがいいように思えます。水や食料があり、
アメリカの場合は武器などもありますから。ですが、
この研究によれば、それだとゾンビ増殖の勢いに負けてしまうようです。

『28日後』 全力疾走するゾンビ(というか感染者)
aser (1)

結論としては、あたり前のようですが、人のいない山中に逃げ込む。
人口が少ないほど感染速度が低下するということですね。
でも、山中で食料を調達するのは大変ですし、気候の変動も大きい。
サバイバル能力が求められるでしょう。

あと、動物や鳥、昆虫などにはゾンビ化は感染しないんでしょうか。
リメイクされた2004年の『ドーン・オブ・ザ・デッド』では、
離れた場所にいる仲間に、大群衆のゾンビの間を通って犬が食料を
届けに行くシーンがあるんですが、ゾンビたちはなぜか生きた人間はすぐに
わかって襲ってくるのに、生きた犬にはまったく無関心なんですよね。

『ドーン・オブ・ザ・デッド』 ゾンビに囲まれたショッピングモール
aser (4)

このあたりは、その映画の設定によって違うし、かなりご都合主義の
面があります。相原コージ氏の漫画、『Z ~ゼット~』は、
ロメロゾンビ映画の疑問に答えるために描かれ、
植物以外のすべての生物が感染の対象になっていました。ですから、            
ゾンビ蚊やゾンビダニに刺されただけでも感染してしまいます。

さて、ゾンビのもともとの由来は、ハイチなど西インド諸島から来ている
というのは、オカルトフアンの方ならご存知でしょう。
ブードゥー教の呪術師が、ゾンビパウダーという粉をふりかけると、
生きた人間が仮死化し、何でもいうことを聞くようになるので、
賃金のいらない奴隷として農場で働かせることができる。

ゾンビパウダーは、ブードゥー教の秘儀をもってつくられており、
その中心成分として、テトロドトキシン(いわゆるフグ毒)が含まれている・・・
ですがこれ、あくまでも伝説に過ぎないもので、実際にゾンビ化された
人間やパウダーの存在が確認されているわけではありません。

『デモンズ』 呪いにより悪霊化


真相は、「ゾンビ化」は社会的な制裁なんですね。生きているのに死者と
同様、その場にいないものとして共同体からあつかわれる。
完全無視ということです。あれ、どこかで聞いたような話ですね。
そう、構造としては、日本の農村にあった村八分と同じものなんです。
それがアメリカに伝わる過程で、死者をよみがえらせる秘術に変わっていった。

さて、フィクションの場合は、ゾンビ化する原因は大きく2つに分けられます。
一つ目は純オカルトによるゾンビです。悪魔の呪いとか、古代の何かをたまたま
掘り出してしまって、その呪力によってゾンビ化してしまう。
古い作品ですが、ダリオ・アルジェント監督の『デモンズ』のシリーズ、
最近のものでは、スペイン映画の『REC/レック』なんかがこのタイプです。

呪いによるゾンビ化ですから、基本的に何でもありです。
科学ではないので、どんな設定にでも思いのままにできますよね。
ゾンビ化を防ぐには、どうにかして呪いを解くか、神の救済を得るしか
方法はありません。スペインは敬虔なカトリック教徒が多い国であり、
『REC/レック』が成立する文化的な下敷きがあるんですね。

『ショーン・オブ・ザ・デッド』 ゾンビのふりをして群れの中を通る
aser (3)

もう一つは、おわかりだと思いますが、科学的な原因によるゾンビ化です。
宇宙からのエネルギーによって遺伝子が傷ついた。
あるいは、ひそかに軍事研究されていた不死化ウイルスが漏れたことにより
パンデミックが起きた。このタイプの作品は、
『バイオハザード』シリーズなどたくさんあります。

2002年のイギリス映画、『28日後』のシリーズは、ウイルス感染が
原因ではありますが、生きた人間が病気によって凶暴化しているので、
ゾンビ映画とは呼べないかもしれません。科学タイプのゾンビの場合、
ワクチンの開発などの対処法で、事態を収拾できる可能性があります。

『バイオハザード』 ウイルスによって進化するゾンビ
aser (7)

あと、吸血鬼物というのもゾンビ物に似ていますが、昔は、吸血鬼に
噛まれた者も吸血鬼になるのは、呪いのせいと考えられていたんです。
それが最近では、吸血ウイルスが原因とされるケースが増えてきて、
その路線で制作されたのが、2007年のウイル・スミス主演の
アメリカ映画、『アイ・アム・レジェンド』です。

さてさて、ということで、映画を中心にしてゾンビを考えてみましたが、
コミックゾンビ映画、恋愛ゾンビ映画、青春ゾンビ映画など、
いろんなバリエーションが出てきていますね。キリスト教国では、最後の審判で
「死者が歩く Dead walk」という概念があり、これからもいろんな
ゾンビ映画が出てくることでしょう。では、今回はこのへんで。

モキュメンタリーの『REC/レック』
aser (2)



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