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アフリカの呪術について

2019.08.17 (Sat)
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昨日、「アフリカのA子の話」という記事を書きましたが、
現在のオカルト界で、アフリカの宗教や呪術って盲点に
なってるんですよね。よくわからないことがたくさんあります。
その原因の一つとしては、アフリカが複雑すぎることです。
ですから、本項もおそらくまとまらない話になると思います。

いちおう国家というのはありますが、アフリカ住民の中には、
自分がどこの国に属してるのか知らないという人も多いんですね。
たくさんの部族があり、国境をまたいで居住していたり、
時期によって、国境を越えて移動したりもします。

もう一つは、ひじょうに調査が難しいということです。
アフリカは危険な地です。政情不安や治安悪化のために危険という
こともありますが、それ以前に、簡単に人が死にやすい場所なんです。
猛獣や毒を持つ生物、疫病など、さまざまな危険があります。

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空港があり、ビルが立ち並ぶ首都の街はそれなりに安全でしょうが、
道路が舗装されておらず、密林が生い茂っているようなところは、
衛生がいきとどいた日本から人が入っていくと、簡単に死んでしまいます。
いまだに暗黒大陸という言葉が生きているんですね。

2011年でしたか、世界中旅行してブログにアップしていた夫婦が、
アフリカに滞在した後、次の旅行地でそろって死亡しました。
2人ともマラリアに感染していたようです。
疫病の予防注射もありますが、いまだ正体の不明な熱病、
赤痢系の病気もあり、それだけではなかなか防げません。

亡くなったブロガー夫妻


19世紀から20世紀初頭、欧米の探検家が多数アフリカで
亡くなっていますし、探検家ではありませんが、日本の野口英世も
ガーナで黄熱病に倒れました。そういった事情から、
アフリカの呪術については、十分な研究がなされてないんです。
ですから、自分がこれから書く内容もごく大雑把なものですので、
そのつもりでお読みください。

野口英世
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さて、アフリカの呪術と言えば、まず思い浮かべるのが、
「ウィッチドクター」でしょう。神や精霊の力を借りて病気を治します。
薬草なども用いますが、どれだけ効果があるかは不明です。
これは、科学という概念が未発達の社会ではしかたのないことです。
ブラセボ効果もあるので、実際に病気が治ることも珍しくはありません。

日本でも、江戸時代の医者はオマジナイを書いた護符を患者に
飲ませたりしていましたし、昭和の時代になっても、
赤ん坊の疳の虫をとる拝み屋などがあちこちにいました。
家族が病気になると、医者にかかるお金がない人たちは、
呪術に頼るしか方策がなかったんです。

ウィッチドクター
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アフリカの国の多くでは、法律で人を呪う行為を禁じています。
ただし、ウィッチドクターは認められている場合もあります。
ウィッチドクターは、病気だけではなく、
部族内での人間関係のもつれをほどいたり、悩み事を解決するなど、
精神科医のような役割も果たしてるんです。

ですから、部族内での信頼は絶大です。2001年のガーナでは、
ウィッチドクターに処方された呪術的なローションを2週間使用した後、
不死身になったことを確認するため、友人に自らを銃で撃たせて死亡した
男性がいて、この人物は、その年のダーウィン賞に輝いています。

関連記事 『ブラックジョークについて』

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さて、アフリカの呪術の分析が難しいのは、その呪術のパワーの源が何か、
はっきりしないことです。一般的に、① 呪術の儀式そのものに力がある。
② 呪術師自身が力を持っている。 ③ 神や精霊の力で呪術が成就する。
この3つがあって、③の場合が最も多いんですが、どんな神や精霊が
いるのかは、部族ごとにまちまち、バラバラなんですね。

アフリカの部族の多くがアニミズム的な宗教のため、
調査しきれないんです。「モケーレ・ムベンベ」や「エメラ・ントゥカ」
など、UMAのカテゴリに入ると考えられている存在も、
もしかしたら実際にはいない、精霊の一種かもしれません。

コンゴのUMA「エメラ・ントゥカ」、恐竜説、サイ説、精霊説がある
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関連記事 『恐竜とオカルト』

さて、アフリカの呪術で、最近世界的な話題になっているのが、
「アルビノ殺し」です。アフリカ東部のタンザニアやモザンビークでは、
ウィッチドクターの作る魔法薬がいまだに広く用いられていて、
権力や幸せ、健康をもたらすポーションと呼ばれる薬を作るため、
アルビノ(先天性色素欠乏)の人間の身体の一部が使われます。

タンザニアでは、アルビノの人の死体が約900万円で取り引きされ、
これは現地の経済状況を考えれば、日本だと億の単位のお金です。
そのため、生きているアルビノの人が殺される事件が多発し、
タンザニア政府は、法律で呪術を禁止しましたが、
なかなか収束しない状況です。

政府に保護されるアルビノの子ども
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さてさて、ということで、アフリカの呪術を見てきましたが、
呪術で最も大切なのは、人々がそれを信じていることです。
社会の中における呪術の位置づけが大きいほど、
それが効力を発揮する場合が多いんですね。

ですから、科学的な常識が教育で広まり、西洋医学が発達した現代の
日本では、呪術の力は薄れています。ですが、
癌や難病を治すことができるという怪しい民間療法や食品も
まだまだ生き残っていて、呪術と人間は切り離せないものであることが
わかります。では、今回はこのへんで。

関連記事 『アフリカのA子の話』

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