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電話のオカルト

2019.09.01 (Sun)
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今回はこういうお題でいきます。けっこう書くことがありそうですね。
自分は、さまざまな時代を舞台にした怖い話を書いていますが、
そこで気をつけなくてはならないのは、携帯電話の登場以前と
以後では、話の組み立てがまるで違うということです。
これは、どういうことかおわかりですよね。

携帯電話が普及していなかった時代は、家族や友人とはすぐに
連絡がとれません。また、一人で山の中に入った場合など、
警察の助けを呼べない。あたり前の話ですが、携帯電話の登場で
生活が一変してしまったんです。それと、携帯についているカメラです。

初期の頃の携帯電話 バッテリーを持って歩くようなものでした
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怪奇現象に遭遇する場面で、「何でそこで写真を撮らなかったんだ」という
ツッコミが入ることが多いんです。現代では、カメラつき携帯を持って
歩いているのが前提で話を考えなくてはなりません。「なぜか故障した」
「恐怖のあまりそこまで頭がいかなかった」 「撮ったが何も映ってない」
といった言いわけを、あらかじめ用意しておく必要があります。

また、携帯電話を持っていることで成立する怪談というのも
出てきました。『着信アリ』のシリーズはご存知ですよね。
死の予告電話がかかってきた人物が、その予告どおりに
無残な死をとげるというのがストーリーの基本です。

多くの場合、被害者にかかってくる電話の発信先は自分の番号、
着信履歴に残る時刻は未来のものです。メールで予告が来る場合は、
被害者の死ぬときの写真や動画が添付されています。そして、
被害者の携帯電話に登録されている電話番号から、次の被害者が
選ばれます。伝染する怪談のパターンにもなってるわけです。

『着信アリ』
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まあ、普通に考えれば、そんなことが起きるわけはないんですが、
リアリティはそれなりにあると思います。あと、設定で面白いのは
携帯電話や電話などのなかった時代には、「死の予告手紙」が
被害者自身の筆跡で送られてきていたことで、これによって台湾の村が
一つ壊滅しています。しかし、手紙だと時間がかかったでしょう。

『リング』ではビデオ、『着信アリ』では携帯電話、
映画の『パラノーマル・アクティビティ』ではビデオカメラという具合に、
電子機器が生活に入り込んでくると、それにともなって、
新しい形の怪談が生まれるんですね。

『ポルターガイスト』主演のヘザー・オルーク 昔のテレビですね
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少し古い話になりますが、1982の映画の『ポルターガイスト』は、
幼い少女が、放送が終了したテレビの前で何者かと話している場面から
始まり、テレビの中から霊魂が飛び出してきたりします。
当時としては、かなり斬新な映像でした。

ちなみに、余談ですが、この少女は『ポルターガイスト3』完成直後に、
12歳で急死しています。撮影中、風邪のような症状で体調を崩し、
原因不明でしたが、後に腸疾患の難病であるクローン病と診断がつきます。
この他にも、他のキャストや2作目の監督も病気で早すぎる死を迎え、
呪われた映画と言われています。

リカちゃん電話のテレビ広告 なんか怖い感じ
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さて、有名な都市伝説に、「メリーさんの電話」というのがあります。
ご存知でしょうが、短い話なのでご紹介すると、
少女が引越しの際、古くなった外国製の人形、「メリー」を捨てていく。
その夜、電話がかかってくる。「あたしメリーさん。今ゴミ捨て場にいるの…」

電話を切ってもすぐまたかかってくる。「あたしメリーさん。
今タバコ屋さんの角にいるの…」そして「あたしメリーさん。今あなたの家の
前にいるの」という電話。 少女は思い切って玄関のドアを開けたが
誰もいない。やはり誰かのいたずらかと思った直後、またもや電話が、
「あたしメリーさん。今 あなたの後ろにいるの」

これが元話だと思うんですが、アンティーク人形ではなく、おもちゃの
リカちゃんに変化していきます。これは、リカちゃん発売元の
タカラトミーが公式サービスとして、女の子向けのリカちゃん電話を
やっていたことが関係がしていると言われます。
サービスは、現在も自動音声で行われているようです。

『暗闇にベルが鳴る』 第一作の主演はオリビア・ハッセ―
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さて、字数が少なくなってきましたので、ここからは思いつくままに
書いていきます。オカルトではありませんが、サスペンスの
『暗闇にベルが鳴る』系の話。不審電話が続いて警察に捜査を依頼すると、
逆探知した結果、その電話は同じ建物の中からかかっていることがわかる。
有名なアメリカの都市伝説を映画化したものです。

関連記事 『ベッドの下には?』 『アメリカの都市伝説』

ウィル・スミス主演の映画、『アイ・アム・レジェンド』の原作を書いた
ホラー作家、リチャード・マシスンには『長距離電話』という短編があり、
ストーリーはうろ覚えですが、たしか高齢の女性のもとにずっと無言電話が
かかってきて、最後に「今からあなたをお迎えに行きます」と告げられる。
後に警察の捜査で、電話線が墓場のところで切れていたことが判明します。

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ホラー作家の大御所スティーブン・キングの息子もホラー小説を書いていて、
ジョー・ヒルという人です。父親ほどの多作ではありませんが、
才能を感じさせる短編がありますね。短編集『20世紀の幽霊たち』の中の
『黒電話』という作品が有名です。ネタバレはしないでおきましょう。

さてさて、ということで、電話のオカルトについて書いてきました。
前半に述べたように、携帯電話の普及により、ストーリーに制約を
受ける部分、またアイデアが広がる部分の両方があり、
うまく対応していく必要があります。今後、怪談を書いてみたい
という方は留意されてください。では、今回はこのへんで。

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