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電気のオカルト

2019.10.21 (Mon)
zthsh (6)
危険な実験を試みるベンジャミン・フランクリン

今回はこういうお題でいきます。電気はもう100年以上も前から、
われわれの生活になくてはならないものです。まあ、照明などは
ロウソク等で代用できるとしても、電気がなければパソコンが
動かないので、このブログを書くこともできません。

また、一口に電気と言ってもきわめて幅広い内容を含んでいて、
電流、電圧、電波、静電気、生体電気、電場、電位差・・・などなど、
学生時代に理系を専攻した人でも、これらすべてを的確に
説明するのは難しいんじゃないでしょうか。
ちなみに、自分にはとてもできる自信はありません。

さて、人類と電気の関わりというと、まず雷を思い浮かべる人が多数
なんじゃないでしょうか。古代文明では、雷は神の怒りと考えられる
ことが多く、電気という意識はもちろんありませんでした。
人間はある物について、比較する対象がないと、なかなかその物の
本質を明らかにすることができないんですよね。

関連記事 『雷のオカルト』

「ナイルの雷神」とも呼ばれるデンキナマズ
zthsh (1)

どういうことかというと、電気という力があるという考えが出てきたのは、
今から6000年ほど前の古代エジプトで、それもじつに意外なものからです。
ナイル川に生息するデンキナマズ、これに触れてしびれる状態が
雷に打たれた場合に似ていることから、デンキナマズは雷と同じ力を
持っている、という記述が古文献に出てきます。

うーん、古代エジプトには頭のいい人がいたんですね。その後、静電気に
ついて知られるようになってきます。古代ギリシアでは、コハクを毛皮などで
こすることで、静電気が発生することが知識として広まりました。
今の子どもが下敷きで髪の毛をこするのと同じです。ただ、この力は
ゼンマイなどと違ってため込むことができず、何にも利用されませんでした。

静電気
zthsh (7)

さて、電気のオカルトというと、オーパーツとして出てくるのが
「バグダッド電池」と呼ばれるもので、1932年、現イラクの
バグダット郊外の遺跡から出土した粘土製の壺です。高さ約10cm、
直径約3cmと小さく、何かを中に保存するのには不向きです。

壺の中には、天然アスファルトで固定された銅の筒が入っていて、
さらにその中に鉄製の棒が差し込まれているという複雑な構造。
底のほうには何らかの液体が入っていたのではないかという痕跡が
見られました。発掘当初は誰も用途がわからなかったんですが、
1938年に、化学的な電池ではないかとする論文が出されます。

実際に実験をしてみたところ、電解液を酢やワインなどにした場合、
1ボルト程度の電圧が発生したんですね。電池の用途については、
金メッキに使われたのではないかという意見が多いですが、
電気でしびれることによって、宗教的な法悦に浸るためといった
説もあります。この電池を使って銀製品に金メッキをする実験も

「バグダッド電池」
zthsh (2)

行われ、成功しています。電池説以外には、パピルスに書かれた
宗教的な文書を保存するためのものという意見もあります。
うーん、どうでしょう。自分は電池説は正しいんじゃないかと思います。
この壺は、土器の様式から5世紀ころのものと見られており、
そういう技術があっても不思議ではない気がします。

ただ、この手のものが出てくると、必ずと言っていいほど、
「宇宙人が地球に来て、技術を古代人に教えた」というような話が出て
くるんですよね。でも、ピタゴラスの定理とかアルキメデスの原理を
発見した古代人の知能は、現在の人と変わりありません。宇宙人関与説は
古代の叡智をバカにしてるようで、自分は好きになれないんです。

「エジプトの電球」
zthsh (4)

あとはそうですね、「エジプトの電球」なんて話もあります。
上の画像がそれです。これはエジプトのハトホル遺跡で発見されたもので、
レリーフが描かれたのは2000年ほど前と見られます。
遺跡の壁には火を燃やしたススが付着しておらず、古代エジプトでは
この巨大な電球を使って暗所作業をしていた・・・

でも、よく見ればわかりますが、電球のフィラメント部分は舌を出した
蛇ですよね。これは宗教的な意匠で、蛇は太陽神の子どもであり、
地上に明かりと暖かさをもたらすことを象徴しているとするのが
一般的な解釈です。まあ、壁にススが付着してない理由は、
奴隷に松明を持たせていたとか、いくらでも説明ができます。

さて、現代の話に移りますが、今年度のノーベル化学賞は日本人の
吉野彰氏が、リチウムイオン電池の開発で受賞しました。
ベンジャミン・フランクリンが18世紀中ごろ、雷が電気であることを
証明して以来、電気を大量にため込む方法はずっと研究されて
きたんですが、効率のいいバッテリーは現在でも難しいんです。

リチウムイオン電池の原理
zthsh (3)

東日本大震災で福島第一原発事故が起きたのは、津波によって
電源を喪失したためです。発電所なわけですから、もし大きな電力を
施設内に蓄えておけたなら、あの事故も防げたかもしれません。
また、電気自動車などでは現在、大量のバッテリーを積まない
方法が研究されています。

電気自動車にバッテリーを積まなければ車体が軽くなりますし、
価格が安くなり、航続距離を気にすることもありません。
いいことずくめです。そこで、ワイヤレス充電器を高速道路の
センターラインや一般道の交差点の信号前などに埋めておき、
電気自動車には小さなバッテリーだけを積んで、走りながら充電する。

さてさて、ただしこれ、実現するためには大規模なインフラ整備が
必要です。はたして間に合うんでしょうか。というのは、
世界各国でドローンの研究が盛んですよね。もしかしたら、
意外に早く個人用ドローンが一般化し、交通手段の主流は
空中に移るのかもしれませんよ(笑)。では、今回はこのへんで。

ドローンカー
zthsh (5)



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