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UMAとは何か?

2019.10.22 (Tue)
Gて (4)

今回はこういうお題でいきます、ひさびさにUMAの記事ですが、
UMAってオカルトのジャンルの中でも、あんまり人気ないんですよね。
日本で一番盛り上がっているオカルトは、やはり心霊だと思います。
これに対し、海外ではUFOが最もメジャーという国が多い印象です。
ではUMAはどうかというと、中にはそういう概念すらない国もあります。

もともと、UMAという言葉は日本でつくられたもので、外国人に
言っても通用しません。1976年、『SFマガジン』編集長の森優氏
(後の超常現象研究家の南山宏氏)が、UFO(Unidentified Flying Object)
を参考にして考案したもので、「Unidentified Mysterious Animal」
という和製英語です。

では、英語ではこのような「未確認動物」を何というかというと、
「Cryptid」で、それを研究する学問が「Cryptozoology(隠棲動物学)」。
ただ、この単語も特殊なもので、自分が前にカナダ人の友人に
話したときには、まったく通じませんでした。向こうでも、
普通の人が日常使うような言葉ではないんですね。

最近、最も目撃例の多い、アメリカとカナダの国境付近にあるメンフレマゴック湖の「メンフレ」
Gて (8)

このとき、相手がカナダ人ということで、自分は、オカナガン湖に
棲むUMA、オゴポゴ(Ogopogo)について話題をふったんですが、
それも知らなかったんです。この友人は、オカナガン湖がある
ブリティッシュコロンビア州に住んでいるのに。海外でも、
この手のことに興味のない人には、ほとんど知識がありません。

ちなみに、オゴポゴとは、体長は5~15m、頭が60cm程度の
蛇状の生物とされます。この名前からわかるように、アメリカ先住民の
伝説がもとになっています。正体としては、巨大なチョウザメ、
バシロサウルスや首長竜、新種のクジラ説があります。

南極近海の「ニンゲン」さすがにこれはフェイク画像
Gて (1)

さて、UMAについて、まず「Animal(生物)」の部分は問題ないですよね。
「Unidentified(未確認)」はどうでしょう。未確認というのは
「新種記載」されていないということです。新種記載は分類学(博物学)
の用語で、もしみなさんが新種らしき生物を発見し、命名したいと
考えた場合、これにチャレンジすることになりますが、かなり大変です。

まず、その生物がすでに記載されたものではないかを調べるため、
過去の膨大な論文にあたらなくてはなりません。そこでもし、
同じと思えるものが見つかった場合、残念ながら新種発見ではなく
「同定」ということになってしまいます。で、新種で間違いない
となったら「国際命名規約」にしたがって、やっと命名できるんですね。

イギリス、ノーフォーク州グレート・ヤーマスの海岸で発見された漂着物
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ここでやっかいなのが、新種記載には「標本」が必ずいることで、
写真に撮った、ビデオに収めただけではダメなんです。
ハードルが高いですね。例えば深海生物の場合、多くの目撃例があり、
いる場所もわかっていてビデオに撮られている。でも、標本がないので
新種と認定されていないものは多いんです。

世界には、この新種記載を趣味としている人がけっこういます。
日本でも昆虫でそれをやってるグループなどがありますが、
こんな面倒くさいことをよくやるなあと、自分なんかは思ってしまいます。
で、このことはUMAの定義と深く関連してるんですね。みなさんは、一般的な
昆虫や小さいエビなんかが新種であっても、それをUMAと言いますか?

ちょっと違うんじゃないと思いますよね。ここで重要なのが「Mysterious
(神秘的)」の部分です。何らかの形で、多くの人の興味を惹きつける
話題性がないと、UMAとは言わないんじゃないでしょうか。例えば大きさ。
「あの湖には最低5mくらいの蛇状の生物がいる」こういう証言があれば、
わくわくしますよね。そこが重要なんです。

フィリピンで発見された漂着物 政府の調査でクジラの一部と判明 毛のようなものは皮膚組織
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そんな大きなものが今まで発見されてないのは不思議です。
何らかの形で「神秘性、不思議さ」がなければ、UMAの条件を満たしません。
また、UMAは はかないものだとも思います。発見されたと同時に
UMAではなくなってしまい、新種生物になります。あるいは、
それがバシロサウルスとかだった場合、絶滅生物の生き残りです。

絶滅と思われていた生物が生き残っていて見つかった例はけっこうあり、
その代表格がシーラカンスですね。約6500万年前(中生代白亜紀末)
の大量絶滅時に消えた生物と考えられていましたが、1938年、
南アフリカ沖で発見されて世界の生物学者は騒然となりました。

大水族館でも長期飼育に成功していないシーラカンス
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現在、世界で生き残りがいるんじゃないかと言われているものには、
メガロドン、バシロサウルス、プレシオサウルスなどの首長竜、
プテラノドンなどの翼竜がいます。ただ、これらは絶滅したと考えられる
時期がだいぶ違います。では、ネッシーはどうでしょう。
首長竜説もありますよね。

さて、前に記事に書いたんですが、国際的な科学者の合同チームが、
ネッシーを環境DNAの面から調べるプロジェクトが進められていたのが、
このたび終了しました。環境DNAは生物が出している物質のDNAで、
みなさんが周囲に髪の毛や皮膚の破片、唾液などをまき散らすのと
同じです。次世代シーケンサーという機器を使えば、正確にわかります。

インドネシアまたはブルネイの川で撮られとされる謎の画像
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これでネス湖の水を調べた結果、残念ながら未知の生物のDNAは
発見されませんでした。そのかわりというか、大量のウナギのDNAが
見つかっています。ネス湖は寒冷地にありますが、ウナギの生息には
適しているようです。調査チームのニュージーランド・オタゴ大学、
ニール・ゲメル教授は、「巨大ウナギの可能性がある」と述べています。

さてさて、ということで、今回はUMAの話題でした。
いつも書いていることですが、UMAの話題が盛り上がらないのは、
きちんとした調査をせず興味本位に取り扱い、続報を報道しない
マスコミに大きな責任があると思います。では、今回はこのへんで。

関連記事 『環境DNAって何?』

ネッシーについての調査団の推論 巨大ウナギ説
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