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湖のオカルト

2019.10.24 (Thu)
lkいお54 (4)

今回はこういうお題でいきます。けっこうバラエティのある内容が
書けるかな。まず、湖のオカルトというと、やっぱり一番にくるのが
UMA系の話題でしょうね。ネッシーをはじめ、世界各国には
たくさんの湖に、未確認生物の噂があります。

代表的なものをあげると、ネス湖(正確には Loch Ness なのでネス氷河湖)
のネッシー、カナダ・オカナガン湖のオゴポゴ、トルコ・ヴァン湖のジャノ
(ジャノワール)、アメリカ・シャンプレーン湖のチャンプ、
アルゼンチン・ ナウエルウアピ湖のナウエリートなどなど、
少し考えただけでも、これくらいすぐに頭に浮かんできます。

日本では、鹿児島県・池田湖のイッシー、北海道・屈斜路湖のクッシー、
同じく洞爺湖のトッシー。安易なネーミングが多いですね。
あと、富士五湖には軽自動車くらいの大型生物が生息していて、
正体は巨大魚とも、オオサンショウウオの倍数体などとも言われます。
それから、山形県・大鳥池のタキタロウ。

ヴァン湖のジャノ、現地トルコでは撮影者の捏造とみなされている
lkいお54 (3)

では、なんでそういう話が出てくるのか。原因はいろいろありますが、
最初に身もフタもないことを言うと、「地域興し」に利用できるからです。
ある地域に観光資源としての湖があるとして、観光客が頭打ちになっている。
そういうときにUMAの話題を流す。お金がほとんどかかりませんし、
一度噂が出れば、あとは観光客が勝手に広めてくれます。

まあこれは、湖にかぎったことではなく、ツチノコブームが起きたときには、
多くの自治体で捕獲賞金をかけたり、探索ツアーを企画したりしました。
兵庫県千種町が賞金2億円、岡山県吉井町で賞金2000万円など。
これらはもちろん、町の財政から税金で支払われるものでしたが、
発見される可能性は超低いので、住民から文句は出なかったようです。

カナダのオゴポゴ、流木かなにかにタイヤをつないだように見えます
lkいお54 (5)

次に、湖の地形的な特質からくるものです。海は波だらけですよね。
それに対し、湖は水面が凪いでいることが多い。ですが、まったく
波がないわけではなく、船が起こしたり、局部的に風が吹いたりして
波が起きると、それが黒い蛇状に見える。自分が調べたところでは、
陸地から湖を撮影したUMA画像の多くがこれです。

あとは何度も書いてますが、ただ話題になって紙面が埋められればいいという
マスコミの安易な姿勢。例えば「〇〇湖で巨大生物目撃、首長竜の生き残りか」
なんていう報道があったとして、首長竜絶滅は約6500万年前、
その湖ができたのが3万年前なんて事例はザラです。
まともに調査して、科学的に報道しようとする姿勢が皆無なんですね。

次に、湖底を歩き回る死体の話。これは滋賀県の琵琶湖や、秋田県の田沢湖
などにありますね。ちなみに田沢湖は日本で一番深く、水深は423m
だそうです。事故や自殺で亡くなった人がすり鉢型の湖底に沈み、
生きていた当時と変わりない姿で歩いている・・・

中国のダム湖に沈んだ都市
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これはどうでしょうね、水温が低く、酸素溶解度が低いと腐敗菌が少なく、
腐敗しにくいのは確かでしょうが、低酸素でもまったく生物がいない
わけではありません。また、水に浸かっている以上、体内に水分を取り込んで
ふやけるのは間違いないですし、都市伝説の粋を出ないでしょう。

次、湖の水神に生贄を捧げる話。これは日本各地にあります。
水神は竜神とされることも多いですね。代表として、青森県・むつ市の
足漬(あしづけ)湖を取り上げます。この地域では、不作の年に、
湖の水神に生贄として若い娘を捧げており、泥の中に両足を埋めて
固定し、そのまま放置して去ったとされます。

湖となっていますが、山腹にある沼程度のもので、その付近では、
「生贄にされた娘たちが湖のそばに化けて出る」 「不作の儀式が行われた
7月に鬼火が出る」などという噂がささやかれており、
数々の超常現象が報告されていると言われます。
隠れた心霊スポットのようなので、いつか行ってみたいと考えてます。

琵琶湖の湖底遺跡
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さて、湖底の遺跡というと世界各地にあります。日本では琵琶湖の
ものが有名です。古代から江戸時代まで、100以上の遺跡が沈んでいますが、
調査は進んでいません。琵琶湖周辺は、古代の近畿地方と東海地方を結ぶ
重要な地点で、両者の特徴を持った文化があります。
日本の水中考古学はまだまだですが、ぜひ発掘を期待したい。

最後に、これはオカルトではないんですが、上記した田沢湖について
絶滅した固有種「クニマス」をめぐる話題がマスコミを賑わしました。
1940年、水力発電所が田沢湖の下に建設され、水量を補うため、
近くにある玉川を導入しました。これには玉川温泉などから出る
塩酸を主成分とする強酸性の水が含まれており、

さかなクン
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湖水のphを酸性に変え、サケ・マス科の魚、鯉などのほとんどが全滅。
田沢湖の固有種だったクニマスも、1948年の調査で1匹の個体も
確認されず、絶滅とされました。うーん、昭和15年の話ですからねえ。
環境保護意識も現在とは違っていたでしょうし、国策であるダム建設に
反対するのは不可能だったでしょう。いたしかたのないところです。

それが、タレントでイラストレーターのさかなクンが、クニマスのイラストを
依頼され、参考資料として日本全国から近縁種の「ヒメマス」を取り寄せた。
このとき、山梨県の西湖から届いたものの中にクニマスにきわめて近い特徴を
もつ個体があったため、さかなクンは京都大学に調査を依頼、
解剖や遺伝子検査の結果、クニマスであることが判明したんですね。

クニマス
lkいお54 (1)

1935年、田沢湖から西湖にクニマスの受精卵10万個が贈られて
いたんですが、その事実は忘れ去られ、現地で繁殖を繰り返して
現在に至ったと考えられています。西湖ではクニマスという認識はなく、
付近の漁師は、ヒメマスの黒っぽい個体程度に考えていたそうです。
ロマンのある話だなあと思います。

さてさて、ということで、湖のオカルトを見てきましたが、
湖底遺跡についてはもっと書きたかったですね。インカの黄金の財宝が
沈んだ湖や、中国の湖底都市など、興味深い話がいろいろあります。
またいつか機会もあるでしょう。では、今回はこのへんで。

lkいお54 (6)



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