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戦争のオカルト

2019.10.31 (Thu)
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今回はこういうお題でいきます。戦争と一口に言ってもいろいろ
あるんですが、太平洋戦争を中心にした内容にしたいと思います。
ちなみに、自分はほとんど戦争に関連した怖い話は書いていません。
さすがに戦後75年近くたって、実感がないと思うんですよね。
下のリンクにあるくらいです。

関連記事 『年髪様の話』 『お盆のスイカ』

さて、太平洋戦争では、連合軍による空襲は行われましたが、日本への
上陸作戦が本格的になる前に終結しました(沖縄戦のぞく)ので、
本土での戦闘の話というのはありません。自分の分類では、だいたい
大きく4つくらいに分かれるんじゃないかと思います。

① 外地での陸軍系の話 日本軍はひじょうに広範囲に兵站を展開しました。
中国大陸、東南アジア、インド、オセアニア方面、太平洋の島々。
そのため、それぞれの場所を舞台にした怪談が残っています。
特に有名なのが、映画にもなった硫黄島でのもの。これは現在も
自衛隊の基地があるため、話が伝わりやすいのかもしれません。

硫黄島での有名なアメリカ軍の写真
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硫黄島の戦闘は昭和20年の3月、旧日本軍は戦死者2万人以上を
出して玉砕。米軍も7000人近い死者数となっています。
ですから、駐屯する自衛隊員はさまざまな怪異に遭遇すると言われますね。
視察に行った防衛庁長官も、宿舎で英霊に会ったとされます。

それから、戦後に太平洋戦争の激戦地を訪問した人の話。
現在でもボランティアで遺骨回収を行っている団体があり、その人たちが
帰ってきて、遺骨の入った箱を靖国神社に持ってくると、
べつに揺らしたりしてないのに、中でカタカタ音をたてたとか。

ニューギニア ポートモレスビー作戦
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当ブログで何度も取り上げている西丸震哉氏は、戦後パプアニューギニアに
調査に赴き、島民にインタビューしたところ、彼らは夜間に山中には入らない
と言います。特に猛獣などの危険があるわけではないが、
誰もいないところで人の話し声が聞こえて気味が悪い。

西丸氏が、どんな声か尋ねると、「ガンバレ」 「シカリシロ」と答えるんですね。
もちろん現地人は日本語を解することはできません。これを聞いて
深くうなずいたと著書にあります。オーウェンスタンレー山脈越えを
行った、ポートモレスビーをめぐる戦いでのものです。

② 外地での海軍系の話
有名なのが、アリューシャン列島にあるキスカ島からの守備隊撤収作戦
での話。当時、連合軍の艦隊が島を包囲していましたが、
旧日本軍の守備隊は犬4匹を残して全員撤退に成功し、奇跡の作戦
などとも言われます。まあでも、撤退ですから負け戦なんですが。

キスカ島撤退作戦
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このとき、連合軍は濃霧の中で7隻の艦隊をレーダーが捕捉し、
砲撃まで行っているんですが、実際は海上には何もいませんでした。
幻の艦隊は1週間にわたって出没し、連合軍がそれに悩まされている
間に撤退を完了。この艦隊は、付近のアッツ島で玉砕した
友軍の霊だったのではないかとも言われます。

海軍の場合、厳しい規律で船上生活をし、戦闘では船とともに
沈むわけですから、陸軍ほどバリエーションのある怪談にはならない
んです。ただ、神風特攻隊は海軍ですが、魂が蛍になって
戻ってきたとか、その話はいろいろ残っています。

神風特別攻撃隊
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③ 内地での戦死者の帰還の話
これはいわゆる虫の知らせ系の話です。家族の夢の中に出征している
兵士が現れ、笑顔で敬礼をした。あるいは、仏間に誰もいないのに
鉦が鳴った。それから数日して戦死の公報が入り、遺品が手渡された
などが典型的なパターンです。

④ 内地での空襲等に関する話。
広島、長崎に投下された原爆をはじめ、空襲による犠牲者は多数で、
民間人50万~100万人が亡くなっていると推計され、
悲しい話がさまざまに伝わっています。

牛女
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ちょっと変わったところでは、「牛女」の話も空襲に関係したものです。
六甲山に近い西宮市で、空襲の後、女の着物を着た
頭が牛の化物が焼け跡をうろついているのが目撃された。
ちなみに、これは「件 くだん」とは違います。
件は、牛女とは逆で頭が人間、体が牛なんです。

座敷牢に閉じ込められていた牛女が、空襲で逃げ出したものだと
言われることが多いですね。また、牛女は、戦中に日本の
敗戦を予言していたともされます。この都市伝説を小説化したのが、
小松左京氏の短編『くだんのはは』です。

「橋北中学校水難事件」の記事
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それから、当ブログで取り上げた「橋北中学校水難事件」も
空襲にかかわりがあるという話が残っていて、昭和30年、三重県津市の
中学校の女子生徒だけ36人が水泳訓練中に溺死した事故ですが、
事件後しばらくたって、女性週刊誌に生還した遭難者の手記として、
海の中に防空頭巾の霊がいて足を引っぱったという話が載りました。

関連記事 『女性週刊誌とオカルト』

さてさて、ということで戦争のオカルトを見てきました。
戦争では多数の人名が失われますが、なかなか戦中や戦後すぐには
その手の怪談は出てこないものです。しばらく時間を経てから、
あれこれとささやかれるようになることが多いんですね。
では、今回はこのへんで。

遺骨回収ボランティア
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