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浮遊のオカルト

2019.11.18 (Mon)
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今回はこういうお題でいきます。ここで、浮遊と飛行とは区別したいと
思います。鳥のように自由に空を飛ぶのは人類の古代からの
夢でしたが、その一つ前の段階として浮遊の概念があります。
飛行が、いったん空中に浮かんだ後、自力で水平移動するのに対し、
浮遊は基本的に上下移動するだけと考えてもらえばいいでしょう。

さて、現代では浮遊するものはいろいろありますよね。まずは、
浮力を利用したもの。風船にヘリウムガスをつめたり、大きいものでは
飛行船があります。ただしこれ、重いものを浮かせるには、
大量のガスが必要で、爆発の危険もあります。

そういえば昔、「風船おじさん」という人がいましたよね。
バブルがはじけた1992年、琵琶湖畔から太平洋横断してアメリカを
めざしましたが、2日後に消息がとだえ、今もってゆくえ知れずです。
しかし画像を見ると無謀ですよね。いかにもガス漏れしそうだし、
上空の気流がどうなっているかもわかりません。

これは自殺行為ですね
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次は電磁力ですか。小学校の実験で、磁石に糸をつけてもう一個の
磁石に引きつけさせて宙に浮かせるというのがありました。
磁気浮上式のリニアモーターカーもこれですね。ただ、
浮かせる高さはほんのちょっとなので、あまり浮遊という感じはしません。

あとは、ホバークラフトやヘリコプターも垂直上昇できるので
浮遊と言っていいんでしょうが、いかにも機械力まる出しで
夢がない気がします。あ、でも、ドラえもんのタケコプターも
そうですね。未来の超技術なんでしょう。

中国の置物 仙人の沓


さて、ここまでは常識的な話ですが、オカルト方面でも浮遊、
空中浮揚ともいいますが、この話題にはこと欠きません。じつは、
空中浮揚の話は昔からあって、一番古いのは中国ですかね。
「羽化登仙伝説」といって、山の中で修行を続けていた者が、
ついに仙人となって空に登る。

そして、地上には沓(くつ)だけが残っていたというやつです。
その後は仙人として自在に空を駆け巡ることになります。
べつに羽化といっても羽が生えるわけではありません。
あとは、キリスト教の聖人にも空中浮揚の伝説は多数あります。
この場合は、神の力による奇跡ということです。

キリスト教絵画に出てくる空飛ぶ人
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有名どころでは、13世紀イタリアの神学者、トマス・アクィナスが、
晩年に礼拝堂で祈りを捧げていたところ、宙に浮いているのが
大勢の人に目撃されたことになっています。アクィナスは肖像画が
残っていて、ものすごく太った人だったようです。あと、
キリスト教会画には、よく空飛ぶ人物が描かれてますね。

さて、現代で有名なのは、オウム真理教の教祖だった麻原彰晃こと
松本智津夫が、座禅を組んだまま空中浮揚したとされる写真ですが、
自分はあれ見て「ああ、この人センス悪いな」と思いました。
どう考えても、自力で跳び上がったところをストップモーションで
撮影したと言われて、バカにされるだけでしょう。

空中浮揚する江頭2:50
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あの場合はヨーガの修行による力なんでしょう。昔からインドでは、
空中浮揚のマジックの伝統がありました。地上に置いた縄がするすると
空に昇っていき、ぴんと張りつめたところで人が登る。
このトリックは大がかりですが、現在でもそういう行者さんがいます。
かならず横に一本の棒が立ってるのがミソです。

インドの行者
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あとは、ヨーロッパの心霊主義の時代。降霊会では、はじめは
テーブルやその上に置いたものが浮くだけだったんですが、
やがて自分自身が宙に浮き上がる霊媒師が現れてきました。
最も知られているのが、ダニエル・ダングラス・ホームという
人物で、さまざまな形で浮遊を行っています。

このホームの時代には、まだ超能力(テレキネシス)という概念は
一般的ではありませんでした。テーブルが浮くのは、降霊会で呼び出した
霊の力であるとされましたが、霊媒師自身が浮き上がるのは
何の力なんでしょうね。そのあたりも あいまいだった頃の話ですが、
降霊会での現象が、後の超能力につながっていくのは間違いありません。

ダニエル・ダングラス・ホーム
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さて、オカルトはこれくらいにして、SFに目を向けると、
「反重力」という概念があります。何らかの方法で地球の重力を遮断し、
無重力の宇宙空間のような状態にする。はじめの頃は、
重力を遮る板のようなものが考えられてたんですが、
SFが進化するにつれて、それでは原理を説明できなくなります。

そこで、物体の質量をゼロにする、空間をゆがませる、万有斥力など、
さまざまな理屈が考えられたんですが、どれも苦しいんですよね。
というのは、反重力のキモは費用が安くなければならないからです。
人類にはすでにヘリコプターやロケットがありますので、
それらよりずっとコストがかかるようだと、反重力の意味がありません。

オカルト界で反重力リフターと呼ばれるもの
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陰謀論では、反重力はすでに開発されたが、世界中の電気、機械、
燃料、運輸関連の業界が協力して闇に葬り去ってしまったとかなんとか。
まあ、もしできれば革命的な技術になるんでしょうが、
やっとついこの間、重力波が観察されたばかりですからねえ。

さてさて、現在、各国でドローンの開発が盛んですが、
あれも垂直上昇できるので、一種の浮遊装置と考えてもいいでしょう。
そうすると、けっこう身近なところまで近づいているのかもしれません。
自分の家の屋上から個人用ドローンで通勤するとか。
では、今回はこのへんで。

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