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歯のオカルト

2019.12.02 (Mon)
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今回はこういうお題でいきます。人の歯の数は32本だそうですね。
ただし、そのうち上下の奥の4本は親知らずなので、
現代人ではきれいに生えないという人が多いようです。
ちなみに、乳歯は20本みたいです。

歯の怖い話というと、これまもちろん「歯医者」ですよね。
みなさんは歯医者はお好きでしょうか。自分はあのキーンという
ドリルの音を聞いただけで背筋が寒くなります。ただまあ、何事も
進歩してるようで、この間、久しぶりに歯医者に行ったら、昔ほど
痛くない気がしました。医者の腕がよかったんでしょうか。

現代だと柔らかい食べ物も多いですし、入れ歯やインプラントなどの
技術もありますが、古代人にとっては歯が悪くなるのは死活問題
でした。ただ、これまでの発掘調査の結果では、縄文人は
かなり虫歯が多かったことがわかっています。

仮装用のつけ歯
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だいたい縄文時代で虫歯率が8%(現代は30%超)です。意外に
多いなという印象を自分は持ちました。このことは糖質の摂取と
深く関わっています。あれ、縄文時代に精製した砂糖や、
甘いお菓子などはもちろんなかったはずですが、
デンプンを含む食品は糖質になるんですね。

虫歯は、口の中に常在している菌が糖質を酸に変化させ、少しずつ
歯を溶かしていきます。縄文人と同時期の世界の狩猟民族の
虫歯率が1~3%なのに対し、縄文人に虫歯が多いのは、
クリやドングリ類を常食していたためと考えられます。青森県の
三内丸山遺跡では、クリ林が人為的に管理されていました。

このことは、ドングリやクリを食べなかった北海道の縄文人の
虫歯率が約2%であることからも証明されます。やはり糖質は虫歯の
大きな原因になるんです。では、水稲栽培が始まった弥生時代は
どうかというと、予想どおり15~20%と増えます。

16世紀 日本最古の入れ歯
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米の常食が虫歯を増やしたわけですが、これは世界でもダントツの
高さなんです。世界では10世紀ころまで虫歯率が3~4%で
推移していたんですが、サトウキビが移入されたことで一気に増え、
日本とあまり変わらなくなったようです。西洋では小麦が主食
などと言われるものの、歴史的には肉類の比率が高かったわけです。

さて、通過儀礼という言葉があります。ある社会集団で、人生の
節目に行う儀礼のことですが、一般的には、成人になるときに
勇気を示すという意味で使われることが多いでしょう。アフリカの
とある部族では、成人になるには一人でライオンを狩らなければ
ならないという話もありますが、本当なんでしょうか。

抜歯された縄文人骨
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日本の縄文人の場合は、歯を抜くことが通過儀礼になっている
地域がありました。これは世界でも珍しいことではなく、現在でも
アフリカやオーストラリアの一部に残っています。愛知県の事例では、
大人はすべて上の左右の犬歯を抜かれていました。犬歯は
切り裂く役割を持った歯ですので、肉を食べるのは難儀だったでしょう。

それで終わりではなく、下の犬歯など、最大で14本の歯が抜かれた
人骨が出土していて、これは刑罰ということではなく、
肉親が死んだときや、共同体で重要な役割についたときなどに
抜かれていたのではないかと推測されています。
いや、縄文人も大変だったんですね。

クリストファー・リーのドラキュラ


さて、歯のオカルトというと、今話した犬歯にかかわるものが
あります。吸血鬼や狼男は犬歯が伸びるとされています。昔の
吸血鬼映画では、血を吸われた人の首筋に2本の犬歯の穴が残るのが
定番でした。あと、映画の吸血鬼俳優は、犬歯につけ歯をするんですが、
白黒映画だとアラが目立たないんですよね。

狼男の場合も、昔の映画はCGなどなく、特殊効果もオソマツだったので、
今は見どころになっている、鼻面が伸びたり、
全身に毛が生える描写はできず、もっぱら変身後の牙などで
狼を表現していました。現代では、ハロウインの仮装の
小道具として、吸血鬼のつけ歯が売られています。

昔の平面的な顔の狼男
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あとはそうですね。古くから、乳歯が抜けたときに、丈夫な永久歯が
生えることを願って、上の歯は床下へ、下の歯は屋根の上へ投げる
などというおまじないがありました。どうもネズミと関係が深い
みたいですね。ネズミの歯が後になっても伸びるのに
あやかろうということかもしれません。

みなさんの中にも、もしかしたらやられたことのある方がおられる
かもしれませんね。で、この風習、日本だけじゃなく、世界各地に
見られます。あと、欧米では抜けた乳歯を枕下に置いて寝ると、
歯の妖精「トゥース・フェアリー」が集めに来て、かわりに
コインを置いていく、という言い伝えがあります。

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まあ、コインはたぶん親が入れるんだろうと思いますが、
これを題材にしたホラー映画があるのをご存知でしょうか。
まだ他にもあるのかもしれませんが、自分は、
『ダークフェアリー』と『黒の怨(うらみ)』というのを見ました。

前者は2011年の作品で、古い屋敷に引っ越してきた一家を
子どもの歯をねらう悪い妖精が襲うというような話。
まあ子ども向け映画です。後者は2003年の作で、ある町に昔、
子どもが抜けた乳歯を持ってくるとコインと交換してくれる
親切な老女がいたが、誘拐犯の魔女として処刑されてしまう。

その怨念が現代によみがえって・・・みたいな内容で、かなりたくさん
人が死ぬ映画でした。どっちもB級なので、オススメはしません。
さてさて、けっこう書くことがありました。みなさんも
歯を大事にされてください。では、今回はこのへんで。

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