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猫のオカルト

2019.12.12 (Thu)
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今回はこういうお題でいきます。独立した項目は今まで立てて
なかったものの、猫の話はおりにふれて書いてますので、
もしかしたら、一度読まれたことのある内容になるかもしれません。
さて、みなさんは猫はお好きでしょうか?

猫は好きな人と嫌いな人がはっきり分かれるとも言われますよね。
自分はけっこう好きなほうで、当ブログでも猫が出てくる話が
10くらいはあるんじゃないかな。うちの実家は茨木で、
残念ながら、だいぶ前に死んでしまいましたが、
そこでは母がサイベリアンという品種の猫を飼ってました。

では、猫はいつから日本で飼われていたんでしょうか。
大ざっぱにいいますと、犬はオオカミが家畜化したもので、
家猫はヤマネコから枝分かれしています。
犬は遺跡から骨が出土して、縄文時代からいたことがわかって
いますが、猫はどうもいなかったみたいなんですね。

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日本の本土にはヤマネコが生息してなかったということだろうと
思います。猫が中国大陸から入ってくるのは奈良時代頃からです。
移入の目的はネズミをとらせるため。平安時代になっても
猫は希少な動物でした。清少納言の『枕草子』には、
宮中で「命婦のおとど」という名前の猫が飼われていて、

当時の一条天皇がふところに入れたりしてかわいがっていました。
また、内裏の庭では「翁丸」という犬も飼われてたんですが、
この犬が猫をいじめたため、帝の命令で下人に叩かせて
追放したという話が出てきます。このエピソード、自分はたいへん
好きなんですが、オカルトとは関係ないので割愛します。

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さて、猫のオカルトはいろいろあります。猫はかわいい一方で、
怖い動物とも考えられていました。身のこなしが敏捷で
犬よりも野性が残っていること。虹彩が刻々と変化し、
夜は光を反射して輝くこと。暗闇でなでると、
静電気で毛皮から光を発することなどからですね。

また、猫が行灯の油をなめるなどとも言われますが、これは、
本来肉食である猫に、家の食事の残りなどを与えていると、
どうしても動物性脂肪やタンパク質が不足し、魚油が使われていた
行灯の油をなめたのではないかと推測されています。

鍋島光茂
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猫のオカルトで最も有名なのは、やはり「鍋島の猫騒動」でしょうか。
化け猫の話です。ただ、これが広まったのは、江戸末期に歌舞伎の
演目として取り上げられてからで、そんなに古いことではありません。
日本の有名な幽霊譚の多くは、芝居や講談によるところが大きいんです。

佐賀鍋島藩の二代藩主、鍋島光茂が盲目の臣、龍造寺又七郎と
碁を打っていたが、ふとしたことから諍いになり、刀を抜いて
又七郎の首を刎ねてしまった。光茂はこのことを隠そうとしたが、
いつのまにか又七郎の首がみえなくなります。
いっぽう、又七郎の母親、お政が息子の帰りを待っていたところ、

化け猫映画に数多く出演した女優の入江たか子
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外に出ていた飼い猫の「こま」が、なんと又七郎の首をくわえて
戻ってくる。人間の頭部は猫の体重より重いので無理な気がしますが、
これを見たお政は、こまに「仇をとってくれ」と言い残し、
懐剣で喉を突いて自害します。その血をなめたこまは体が子牛ほどに
大きくなり、城中に現れてさまざまな怪異を起こします。

この後、こまは武士団によって退治され、祟りで病気になっていた
光茂も平癒し、自分の行いを反省して又七郎を手厚く回向した・・・
だいたいこういう筋立てだったと思います。この話ができた背景には、
もともと佐賀藩の領地は龍造寺家が支配していたのが、
当主の戦死後に鍋島家に権力が移行したため、龍造寺家臣たちの

手ぬぐいをかぶって踊る猫
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不満が嵩じて対立関係となり、少しずつ化け猫話ができていったのを、
歌舞伎の脚本作者が目をつけて話を書いたのだろうと言われてます。
そういえば、昭和の時代には化け猫映画というジャンルがありましたが、
最近は聞くことがないですね。猫のかわいい面だけが
写真集やマンガで強調されている気がします。

残りスペースが少なくなってきたので急ぎます。「猫又」という
妖怪がいます。一説には、13年以上生きた猫はしっぽが2つに分かれ、
猫又になって人をとって喰う。まあ、昔の猫は栄養状態も悪かった
でしょうし、伝染病の予防注射などもなかったので、
寿命は現代よりもずっと短かったんでしょう。

水木しげるの妖怪「猫又」
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あと、猫はお寺と深い関係があります。お経をかじるネズミをとるため、
お寺で飼われることが多かったんです。ですから、猫を袋に入れて
和尚が蹴鞠のかわりにしたとか、別の和尚が飼い猫に手ぬぐいを与えると、
それをかぶって踊ったなんて話が残っているんですね。

また、猫はお寺に運ばれてきた死体に悪さをするとも言われます。
猫が棺桶や遺体をまたぐと死人が生き返る、魂がとられてしまう
などの話があります。葬式や墓場から死体を奪う妖怪の「火車」も、
その正体は猫の化け物であるとされます。

さてさて、まだ日本でも他の話もありますし、西洋の猫にも
ふれようと考えていたんですが、字数が尽きてしまいました。
これは近々、必ず続きをやりたいと思います。
では、今回はこのへんで。

鳥山石燕の妖怪「火車」
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