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鍼灸師の話

2020.01.04 (Sat)
あ、どうも、じゃあ話していきます。僕、鍼灸師をしてるんです。
高校を卒業後、専門の学校に入って勉強し、国家資格を取得しました。
資格として、はり師ときゅう師は別なんですけど、そこの学校で
両方取ったんです。どうしてこの道をめざしたかというと、
うーん、そうですね。まず一つには、東洋医学の持つ神秘性に
対するあこがれがありました。うちの祖父は肺癌で亡くなったんです。
それも、もっともたちが悪いと言われる小細胞肺癌ってやつで。
まだ70歳前でしたが、病気がわかって半年ほどしかもちませんでした。
その間に、抗癌剤などの西洋医学の治療を受けたんですが、
まったく効果は見られなかったんです。いやもちろん、西洋医学を
信用してないってわけじゃないです。ただ、はっきりとした限界がある。

それが東洋医学に興味を持ったきっかけだったんです。
で、実際に学んでみると、やはり奥深いんですね。資格は取りましたけど、
僕なんかまだまだです。卒業後は、当然開業する資金なんてありませんから、
場所は言えませんけど、ある有名温泉地の治療院に就職して、
大先生の下で助手の一人として働いてます。大先生は、まだ50代ですが、
お名前は広く知れわたっていまして、有名な政治家やスポーツ選手、
芸能人なんかもお忍びで来院されるんです。芸能人というと
意外に思われるかもしれませんが、美容鍼灸というのもあるんですよ。
それと、これは大きな声じゃ言えませんが、先生は除霊的なことも
なさるんです。政治家の方なんかは、選挙のときに対立候補に呪いを
かけられたりします。それを鍼灸技術で取りのぞく。

あ、前置きが長くなってすみません。今回は、僕がその治療院で目にした
不思議な出来事をいくつかお話していきます。ある有名企業の役員の
男性の方です。50歳代の後半なんですが、長い間、特殊なアレルギー症状に
苦しめられていました。月に2回来院されて先生の施療を受けてたんです。
難しい疾患で、先生も手を焼いておられました。それが2ヶ月ほど間があいて、
次に来られたときには、「もうすっかりよくなった」って言われて。
「ははあ、それはよかった」と先生がおっしゃり、診療台にうつぶせに寝て
背中から触診していくんですが、たしかにそれまであった発疹が
ほとんどなくなってたんです。軽く肩甲骨に触れたとき、先生の顔色が
変わりました。先生の触れた指先から逃げるようにして、皮膚がぽこっと
盛り上がり、すーっと下のほうに流れたんです。

筋肉がそういうふうに動くことはありえません。先生が強めの口調で、
「いったい何をされたんですか」と聞きましたら、「いや、この間な、
 東南アジアの支社を回ったときに、フィリピンで有名な現地の
 治療師のとこに行って、ためしに施術を頼んだんだ。そしたら、
 あれほど苦しんでた症状が2日間ですべて消えた。ここの先生が
 日本では最高かもしれんが、いやあ、世界は広い」
そういう答えが返ってきました。先生は厳しい顔になり、鍼を出して
皮膚が盛り上がったとこに打とうとしたんですが、またスッと逃げる。
うまく言えませんが、皮膚のすぐ下に小さな虫がいて、すごい速さで
這いずってるような感じでした。先生はまずます難しい顔になって、
「どんな治療だったんです」とさらに尋ねると、

「何とかという木の根を煎じた液体を全身にかけ、マッサージをした。
 ただそれだけなのに、翌日にはアレルギー症状は全部消えたんだ」
「たしかに症状は治まってますが、そのかわりというか、何か得体の
 しれないものが体内に入っています」先生がそうおっしゃると、
その方は怒り出して、「ここに来てもう1年以上たつ。たしかに少しずつ
 よくなってはきていたが、私も会社のほうが忙しいし、月2回の来院は
 負担だった。それがここ1月以上なんの悪いとこもないんだ。
 これでここでの治療は最後にする」そう言って、服を着て出ていって
しまわれたんです。先生は僕のほうを見てため息をつき、
「たしかに世界にはいろんな治療があるが、あれは明らかによくない
 ものだ。ただ毒をさらに強い毒で制してるだけに思える。

 何か大変なことが起きなければいいが」そう言われたんです。
それから1ヶ月、その方の来院はなく、もう縁が切れたものと思ってました。
ところが、さらに1ヶ月して、その役員の方の家族、奥様と長男が
みえられまして、先生に相談をされたんです。東南アジアから戻ってから、
性格ががらりと変わったって言うんですね。それまで几帳面なほうだったのが、
あっという間に会社の執務室は散らかり、家に戻ってもバッグや服を
あちこちに投げ出して裸で歩き回ってるって。それと、怒りっぽくなり、
ちょっとしたことで部下にも家族にも怒鳴り散らすようになったって
ことでした。先生は顔を曇らせ、家族の方に、もう一度本人を来院させる
ように言ったんですが、とうとう来られなかったんです。その翌月ですね。
その方、会社主催のレセプションで来賓とトラブルになり、

ビール瓶で頭を殴って会場を走り出ていったそうなんです。その後、
どっかの店で飲んでたんでしょうね。泥酔した状態で家に戻り、
家族がとめるのもきかずに車のキーを持ち出して運転し、少し走って電柱に
激突したんです。かなりのスピードを出してたんでしょう。
頭蓋骨骨折と脳内出血を起こし、緊急手術をしたものの意識が戻らず、
いまだに入院中なんです。先生が要請を受け、大学病院の特別治療室に
行ってみたら、人工呼吸器をつけているその方の体中の皮膚の下を、
小さな虫のようなものが這いずっていて、手の施しようがなかったそうです。
もう一つお話します。ある女性タレントの子ですね。
その方は20歳を過ぎたばかりで、ガールズグループの一員です。
グループそのものはまだ売出し中で、そこまで名前は知られてないようです。

その子、1年ほど前から美容鍼灸で月に一度来院されてたんです。
鍼灸が美容に効くなんてと思われるかもしれませんが、顔の周囲や全身の
経絡に鍼を打つと、まず顔色がよくなります。血行が改善するためでしょうが、
お化粧するのがもったいないくらい頬に赤みがさすんです。
それと、皮膚のはりがよくなって、ちょっとしたシワは消えます。
若い方だとあまりわからないですが、年配の方なら10歳は若返って
見えるんです。でね、その子、予約した診察日ではない夜に来院されたんです。
そのときは診察はすでに終わってて、僕は用具の洗浄をしてました。
マネージャーさんといっしょに来られ、大きなサングラスをかけてたんですが、
はずしたら、両眼からぼろぼろと涙がこぼれ、いつまでも止まらなかった
んです。4日前からその症状が現れたということでした。

もちろん、最初は大きな病院の眼科に行ったんですが、原因は不明で病状も
おさえられない。涙のために検査しにくかったんですが、なんとか調べても
悪いところが見つからない。心因性のものではないかという話になったそうです。
これではらちがあかないということで、急遽この治療院にやってきたんですね。
いや、あんなのは初めて見ました。すごい涙の量で、脱水症状を起こすんじゃ
ないかと思いましたよ。それで、すぐ治療が始まったんですが、
先生が左右のこめかみの後ろに鍼を打つと、涙がぴたりととまりました。
これだけでもすごいんですが、さらに首筋から後頭部に8本鍼を打ったら・・・
両方の涙腺から、黒い蛇に見えるものが出てきました。
いやもちろん、本物の蛇ではなく、目や口はありません。最も近いのが、
ある種の花火で、蛇玉と呼ばれるものがあるじゃないですか。

黒い煤みたいなのがにゅーっと伸びていく。あれに近いかもしれません。
黒い蛇は診療台にとぐろを巻くようにして積み上がり、うねうねと動いてましたが、
先生が鍼を打ち足すたびに動きは弱まり、だんだんに色が薄くなって消えたんです。
それでね、その後、先生がその子にいろいろ質問しました。
「何か人にうらまれたり、妬まれたりする心あたりはありませんか」
そのときにその子の体がビクッと震え、マネージャーさんがかわりに事情を
話してくれました。その子、内々にですが、NHKのテレビドラマのヒロインに
決まったんだそうなんです。それだと人気は全国区になりますよね。
で、グループを抜けることになった。そのことが知れて、他の子たちにずいぶん
ヒドいことを言われたそうなんです。その嫉妬が症状を引き起こしたんですね。
こんなところですが、まだまだありますので、この次の機会にでもお話しますよ。








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