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風呂のオカルト

2020.02.14 (Fri)
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今回はこういうお題でいきます。今号の「週刊現代」では、
風呂場、およびトイレでの死亡について特集されていました。
入浴中の事故・病気による死亡は世界の中で日本が圧倒的に多く、
そのほとんどが高齢者です。ですから、これも高齢者問題の
一つと考えてもいいでしょう。

2015年の厚労省の発表では、1年間で入浴中に亡くなった人は
約1万9000人。これはすごい数ですよね。ちなみに、
交通事故死亡者は年々減っていて、2019年が3215人、
なんと約6倍もの人数です。

入浴中の死亡はやはり冬場に多い
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また、比べるものではないでしょうが、年間の食道癌による
死亡者数が1万9000人台です。怖い話ですよね。
じつは自分の叔父が、自宅の風呂場で溺死しているんです。
一人暮らしだったんですが、定期的に様子を見に行っている
娘さんが浴槽に頭が沈んでいるのを発見し、救急車を呼びました。

女性一人では浴槽から出すことができませんでしたが、
とっさに風呂の栓を抜いたため、とりあえず水没状態は脱しました。
救急センターからは、呼吸と心拍の確認の指示があり、それは
できたんですが、せまい浴槽内のため、人工呼吸や
心臓マッサージは満足に行えなかったそうです。

救急車に乗った時点では息があったようですが、その日のうちに
病院で亡くなりました。医師らには、死亡状況について
かなり詳しく聞かれたそうです。死因は溺死で、脳や心臓には
大きな問題は見られず、飲酒した状態で入浴してそのまま
お湯に沈んだということみたいです。

高齢者の浴室死 高齢化のため、さまざまな統計が他国と違ってきています
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で、上記した入浴中の死亡者1万900人のうち、約4割が
死因が疾患ではなく溺死(窒息死)。これは肺の中に水が入って
いるかどうかで判断されます。ただし、意識を失った原因はやはり
心筋梗塞や脳梗塞が多いようで、この原因は「ヒートショック」
と呼ばれ、血圧の変化によるものです。

寒い脱衣所で衣服を脱ぐと、寒さで交感神経が刺激され、
血圧が30~40上昇します。さらに熱い湯にどのままつかると、
さらに10~20上がる。そのために、普段から持病になっている
わけでなくても、脳梗塞や心筋梗塞が起きるんですね。

冬場の死亡率が最も低いのが北海道、次が青森県、暖房の重要性ですね
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対策としては、できるだけ温度変化を少なくする。つまり、浴室や
脱衣所を暖めておくことです。電気ストーブなどを置かなくても、
シャワーの熱いお湯を事前に浴室内にかけ回すだけでも、
だいぶ違うでしょう。あとは浴槽に入る前に下半身にかけ湯をする。
肩からかけるのは、かえって危険もあるようです。

もちろん、飲酒しての入浴はしない。お湯の温度はぬるめにする。
あと、WHOが2018年、冬の住宅の最低室内温度として「18度以上」
を強く勧告しました。高齢者や小児はもっと温かい温度が推奨に
なっています。興味深いのは、冬場の浴室死が、
熊本県、鹿児島県などの暖かい地方で多いことです。

一方で、入浴の頻度が高いほど要介護リスクが減るという研究も
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これは、寒い地方では暖房設備が整っていて家全体が暖かいためと
考えられます。あ、この話題で終わってしまいそうですね。
ですが、これ、オカルトではありませんが重要なことです。
みなさんも十分ご注意ください。

さて、浴室は怪談によく出てくる場所です。まず一つは、ここまで
書いたように、浴室が死亡現場になっていることが多く、
そういう部屋を借りてしまった場合ですね。越してきた部屋で
バスタブだけが新しくなってるなんて描写が多いですよね。

事故物件の風呂場
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あと、浴室内では裸でいるため無防備で、簡単に逃げ出すことが   
できません。また、髪の毛の固まりやカビなどの汚れに
敏感になります。心霊理論的には、霊は水場に集まりやすい
などとも言われています。それと、洗髪のときには目をつむる
ことがあり、いっそう無防備になります。

シャンプーを流しているとき、背中にバサッと髪の毛が触れた
なんて話がよくありますが、もう使い古された感じかな。
ホラー・サスペンス映画では、浴槽で殺人等が起きるのは
定番です。みなさんも、カメラが床のタイルを写していて、
それに落ちる水がだんだんに赤く血に変わっていき、

渦巻いて排水口に吸い込まれるシーンをごらんになったことが
あるんじゃないでしょうか。原点はヒッチコックのモノクロ映画
『サイコ』からですが、面白いのは、浴室でどれだけ女優が
肌を露出するかも、時代によって変化していくんです。

『サイコ』
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さて、風呂場では無防備と書きましたが、風呂場で殺されたのが
幡随院長兵衛です。傾奇者の町奴の頭でブイブイ言わせてたんですが、
敵対する旗本奴に呼び出され、酒宴中にわざと着物に酒をこぼされ、
風呂を勧められてその中で殺されます。
史実ではないでしょうが、芝居ではそうなってますね。

あとは、殺人事件で、バスルームで殺されなくても、死体を
そこに運んでバラバラにする。まあねえ、外ではできないですし、
やはりやるとなったらバスルームで水を流しながらですよね。
実際にそういう事件は多いんです。

さてさて、ということで、オカルトというより家庭の医学的な記事に
なってしまいました。疾患以外にも、タイルですべって頭を打つ
などの事故もありますし、対策を立てておくにこしたことは
ありません。では、今回はこのへんで。

『名探偵コナン』バスルーム殺人事件
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