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西洋3大モンスター

2020.02.23 (Sun)
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今回はこういうお題でいきます。カテゴリはオカルト論ですが、
論と言えるほどの内容にはならない気がします。
さて、西洋3大モンスターと言えば、一般的には、
狼男、ドラキュラ伯爵、フランケンシュタインの怪物と
されることが多いでしょう。

この中で、みなさんは何が一番お好きでしょうか。自分は、
そうですねえ、狼男かな。狼男の伝承はヨーロッパ各地に
ありますが、映画の影響からイギリスのイメージが強いですね。
昔の狼男映画には一つのパターンがあります。

イギリスの片田舎のパブに地元の男たちが集まってエールビールを
飲んでいる。そこへやってくる旅人。宿の主人は旅人に、
「今夜は満月だから泊まっていけ」と勧める。しかし旅人は、
「先を急ぐから」と2、3杯引っかけただけでパブを出ます。

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残った男たちが顔を見合わせてると、外でワオーンという動物の
遠吠えが聞こえ、みながビクッと肩をふるわせる。そこでカメラが
切り替わって、外の青みがかった満月が映し出されます。
そして、夜道を急ぐ旅人の前をふっと黒い影が横切る・・・
という具合に、狼男はイギリスのイメージがあります。

ドラキュラ伯爵は、フィクションの登場人物です。
アイルランド人の作家、ブラム・ストーカーが1897年に
書いた『吸血鬼ドラキュラ』に出てきて、舞台は旧ワラキア、
現在のルーマニアのトランシルバニア地方です。

ドラキュラ役者のベラ・ルゴシ この人、すごくセクシーです
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ただし、吸血鬼(ヴァンパイア)の伝説は東欧地域を中心に
古くからありました。ブラム・ストーカーは、それに15世紀の
ワラキア貴族、ヴラド3世のイメージを重ねて創作しています。
ヴラド3世は、串刺しの刑罰を好んだため「串刺し公」と
呼ばれましたが、オスマン帝国と果敢に戦った人物です。

最後のフランケンシュタインですが、メアリー・シェリーの
小説『フランケンシュタイン』に登場する人造人現です。
フランケンシュタインは、小説に登場する人造人間を造った
博士の名前で、怪物自体には名前はありません。
怪物が造られたのはドイツですが、最後は北極圏まで行きます。

フランケンシュタイン役者 巨体のボリス・カーロフ
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ヴァンパイア、狼男に比べて、フランケンシュタインははっきり
異質です。完全なフィクションの産物で、それ以前に伝承は
ありません。キリスト教ともほとんど関係ない、
近代科学の申し子なんですね。映画では、雷の電気的な力で
生命を与えられる描写が多くなってます。

さて、ここでうんちくを少し書かせていただくと、
狼男は、キリスト教の刑罰から生まれたという説があります。
ヨーロッパの中世、14~17世紀頃、キリスト教会の権威は強く、
異端審問(魔女狩り)などで教区の人間を罰する力を持っていました。

教会からの3度めの勧告に従わない人物は、「狼」として
追放処分になり、罰として7年から9年間、月明かりの夜に、
狼の毛皮をつけて叫びながら野原をさまよわなくてはならない、
という掟があったようです。狼男の伝承はそれ以前から
ありましたが、キリスト教会がそれを強化してしまったわけです。

ドラキュラ役者で、死の直前まで活躍したクリストファー・リー
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フランケンシュタインの場合は、原作者のメアリー・シェリーが
作品を書く直前、恋人のバイロン卿らと、ルイージ・ガルヴァーニの
実験について話していたという記録が残っています。
ガルヴァーニはイタリア人科学者で、死んだカエルの足に
電気を通して動かしたことで知られる人物です。

その甥のアルディーニは、高圧電流を馬や人間の死体に通して
動かすという見世物を考案し、ヨーロッパ各地を巡業して回りました。
イギリスでは死刑囚の首に電流を通し、首は目を開きアゴを
動かしたとされます。このことがメアリーの創作に大きな影響を
与えたのは確かだと思います。

アルディーニの巡回ショー 科学的ではあるが悪趣味
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さて、では、この3大怪物、どれが一番強いんでしょうか。
フランケンシュタインが最も弱いのは間違いないでしょう。
死体を継ぎ合わせて造った240cm(8フィート)の巨体で
怪力ですが、不死の存在というわけではありません。

これに対し、ドラキュラ伯爵と狼男は不死です。この場合の不死は
神に逆らうものという悪いイメージがあります。狼男を倒すには
銀の弾丸が必要ですし、ヴァンパイアは、棺の中にいるときに
心臓に杭を打ち込むか、太陽の光を浴びせ続けなくてはなりません。

メアリー・シェリー
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ただ、狼男は満月の日でないと変身できないというのが弱点ですね。
満月は月に一度しかありません。ヴァンパイアは、コウモリや
霧に変身したりなどの特殊能力も多く、最強と言っていいかと
思います。2004年のアメリカ映画、『ヴァン・ヘルシング』でも、
狼男はヴァンパイアの手下的な存在でしたね。

さてさて、日本の怪談にこれらのモンスターを出すのは
さすがに無理があります。まあ、犬神憑きというのもあるし、
狼男的なものならなんとかなるかもしれませんが。
では、今回はこのへんで。

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