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汚物のオカルト

2020.02.25 (Tue)
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『キャリー』

今回はこういうお題でいきます。汚物ですが、これ、けっこう
オカルトと関係が深いものなんですが、wikipediaで検索したら、
この項目自体がありませんでした。weblio辞書でも、
「きたないもの。特に排泄物」たったこれだけしか書いてません。

まあそうですよねえ。積極的にこれについて論じる人は
あんまりいないでしょう。自分は、汚物は大きく2種類に分けられる
かなと思っています。一つは、上で出てきたような排泄物。
もう一つは血や内臓の類ですね。生ゴミなんかもこっちに入るかな。

ホラーによく登場する下水道
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あとは、汚物とは言えないでしょうが、仏教のほうでは
生臭物という言葉があって、魚をふくむ獣肉のことです。
仏教の重要な教えである殺生戒から、僧侶は獣肉を口にすることは
禁じられていました。それと、禅宗の場合、寺の門の脇に戒壇石と
いう石塔があり「葷酒 山門に入いるを許さず」と刻まれています。

酒はもちろん酒ですが、葷(くん)はネギ、ニラ、ニンニク、
ラッキョウなどの臭いの強い野菜のことです。
これらを飲食した者は寺には入れない。まあ、葷菜は
精力がつくとも言われますので、臭いの他にも僧侶の修行の
妨げになったのは間違いないと思われます。

でもこれ、現代では守られてないですよねえ。ネギのたっぷり
入った蕎麦を食べた人や、タマネギ入りのカレーライスを食べた人も
ふつうにお寺に入っていますよね。そもそも、法事の際には
お坊さんにもお酒や肉の入った料理を出しますしね。

「葷酒山門に入るを許さず」
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自分はどうなのかなあと思います。昔の僧侶が民衆に
尊敬されたのは、一つは学問・知識によりますが、
もう一つは、その禁欲的な生活にあったと思うんですよね。
それが一般人と同じ生活をしているなら、ありがたみがありません。

さて、生臭物は「精進を破る」ことになります。中国の道教では、
何かの術をなすには精進潔斎をしなくてはなりません。
例えば、紙で虎などの動物を切り抜いて敵の陣中に投げ込めば、
敵兵には本物の猛獣に見えて大混乱を招くなんて話がありますが、

風を吹かす諸葛孔明
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それを破るために、手桶に糞尿を用意しておいて柄杓でかける。
そうすると術が解け、猛獣はもとの紙に戻ってしまう。
ですから『三国志演義』の赤壁の戦いで、諸葛孔明は戒壇を築いて
祈り、東南の風を吹かせたという話がありますが、あれも、
孔明の頭からじゃーと汚物をかければ術は破れたでしょう。

オカルトとは関係ありませんが、南北朝時代の武将、
楠木正成が、千早城攻防戦のとき、相手兵士に対して煮立てた
糞尿をかけたという話が残っています。雑兵はともかく、
当時の武士は、いつ死んでも恥ずかしくないよう着飾って陣に出て
いたため、これは嫌だったでしょうね。

ゲリラ戦を展開した楠木正成
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さて、ここで話を変えて、映画の話題にいきます。
ホラー映画で血や内臓が出てくるのはふつうですが、さすがに
糞便やゲロなどの描写はタブーになっています。アニメのギャグでは、  
腹を殴られた人物がピューとゲロを吐いたりしますが、水のように
表現されていて、ゲロの中身がリアルに描かれることはありません。

ですが、表現として汚物を出してはいけないという絶対的なルールが
あるわけでもありません。『エクソシスト』では、悪魔に取り憑かれた
リーガンが、口から緑色のゲロを吐いていましたが、
あれは悪魔の邪悪さが表現されたいいシーンだったと思います。

『スペル』
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サム・ライミ監督の2009年のアメリカ映画、『スペル』は、
よくも悪くも反則を駆使した内容で、銀行の窓口で融資を担当する
主人公の女性のもとに老婆が訪れ、ローンの延長を願うが、
規則にしたがって主人公はこれを断ります。すると、帰り際に
老婆に襲われ、呪い(スペル)をかけられてしまうんですね。

それから主人公の身に、数々の異常現象が起こり、老婆が原因と
考えて家を訪ねると、老婆はミイラのような死体になっており、
途方に暮れている主人公に、口からウジ混じりのゲロを
盛大に吐きかけるんですね。この他にも嫌なゲロシーンがあり、
サム・ライミ監督の面目躍如でした。

糞便の場合は、そうですね、『ムカデ人間』とか。かつて
シャム双生児の分離手術の名医であったドイツ人医師は、
それとは逆に、複数の人間の口と肛門をつなげてムカデ人間を
つくりたいという夢を心に秘めていました。先頭の人間はふつうに
食事しますが、2番めからは前の人のウンコを食べることになります。

『ムカデ人間』
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悪趣味なんですが、まあ、わざとそこをねらった映画なので、
いいとか悪いとか言ってもしょうがありません。あと小説では、
イギリスの作家にして魔術師、アーサー・マッケンの『パンの大神』に、
人間がドロドロに溶け、再構成されて女が男に変化するという
グロ描写があり、当時としてはかなり非難されたようです。

さてさて、ということで汚物のオカルトを見てきました。
自分が最高の汚物シーンと思うのは、最初の画像にあるオリジナルの
『キャリー』で、プロムの女王に嫌がらせで選ばれた主人公が
頭から豚の血をかけられるところです。では、今回はこのへんで。

『パンの大神』
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