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アタをめぐる謎

2020.03.17 (Tue)
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今回はこういうお題でいきます。オカルト色の強い内容です。
2003年、チリのアタカマ砂漠のゴーストタウンの近くで、
現地人により、ミイラ化した小さな遺体が発見されました。
スペイン人の実業家ラモン・ナビア・オソリオ氏がこれを購入。

2012年にはスティーブン・グリア医師がX線とCTスキャンにより
骨格を調べています。 この結果、体長は15cm程度で性別は不明。
スキャンの結果から、遺体は悪ふざけの作りものではなく、
何らかの生物であることが判明します。

肋骨の本数が人間よりも少なく、頭部も異質で、エイリアンである
可能性が取りざたされました。遺体は発見されたアタカマ砂漠の
名をとってアタカマ・ヒューマノイド、通称アタと名づけられます。
アタは人間なのか そうでないのかは、遺伝子解析を行わなくてはならず、
その後、調査はグリア医師らの手を離れ、大学の研究室へと移ります。

アタカマ砂漠
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ここで、注意しなくてはならないのは、このグリア医師、
「UFO、地球外知的生命体、秘密の先進エネルギーや推進システムに
関する情報の公開を促すために活動」する組織、
「ディスクロージャー・プロジェクト」の設立者であることです。
オカルト側の人物なんですね。

2013年、遺体の遺伝子解析を担当したのは、アメリカ、
スタンフォード大学。ここで、はっきりとアタは人間であるという
結論が出ます。また、当初、アタは男性と思われていたのが、
女性であったことも判明します。ひとますエイリアン説は否定された
わけですが、まだいろいろな謎が残りました。

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まず、ひとつ目は、遺体は古いものなのか、そうではないのか。
このことは、後述する倫理的な問題が関係してくるんですが、
骨の分析の結果、約40年前のものであると結論づけられました。
古代人のものではないということです。
アタカマ砂漠はひじょうに乾燥した気候で、もしそこに人間が

捨てられた場合、急激に水分が失われてミイラ化することも
ありえないくはないだろうと考えられました。
もしアタが捨てられたものだとしたら、殺人、死体遺棄などの
犯罪にあたる可能性もありますが、40年前のことであれば
時効になっているはずですね。

次に、アタは胎児なのか、そうではないのか。
ここが最も議論になった点で、下のX線画像でおわかりのように、
胎児にしては骨格がしっかりしているように見えます。
スタンフォード大学の調査では、最初、アタの年齢は6~8歳という
分析結果が出されているんですね。

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これを説明するために、いくつかの説が考えられました。
① 重度の小人症だったという説 これは身長が伸びない疾患で、
過去の例では、9歳で亡くなった際、身長が48cmしかなかった
イタリア人女性が知られています。ただ、アタの身長は15cmで
いくら小人症とはいえ前例がありません。

② 急激に水分が失われたミイラ化によって骨の石灰化が進んだ説。
胎児の骨はまだ柔らかいものですが、アタの場合は、
石灰化しているため、実際よりも古い年齢のように見えてしまっている
という説ですね、特殊な条件下では考えられないことはありません。

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③ 早老症であった説。早老症とは通常よりも老化が早く進む
疾患で、アタは早い段階の胎児なのだが、母親の体内で老化が進み、
そのために骨格がしっかりして見えるという説です。
ただ、早老症はきわめて珍しい病気で、もしそうだとしたら
かなりの偶然が重なったことになります。

で、スタンフォード大学ではさらに調査を続け、2018年に一定の
結果が出ました。結論はやはりアタは胎児だったろうとのことです。
骨年齢が高くなっているのは遺伝子異常があったためで、
③の説が最も正解に近かったわけです。

スタンフォード大学の免疫学者、ギャリー・ノーラン博士によれば、
アタの遺伝子には7つの変異が見られ、それらはすべて成長に
関わるものであったとなっています。アタは、死産または早産された
胎児だろうということですね。

グリア医師らのかなり怪しいホームページ
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また、母親はチリの先住民と推定されています。ということで、
偶然が重なり合った結果だったわけですが、上記したグリア医師と
そのグループはこの結果に納得しておらず、「正体はわかりませんが、
ヒトでないことは明らかです」と述べています。

さてさて、残念ながらと言えばいいのか、エイリアン説はついえて
しまったわけですが、スタンフォード大学では、これ以上この事件に
関わるべきではないと考えているようです。これは人間の遺体なので、
興味本位にあつかうことはできないという理由ですね。

オカルトでは、この手の話題はまだ他にもあるんですが、
研究における倫理が厳しく言われるようになり、遺体や遺伝子関係の
あつかいには慎重さが求められるようになってきました。
前にご紹介した「人体の不思議展」のようなものも、
倫理的な非難を浴びている現状なんです。では、今回はこのへんで。

人体の不思議展
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