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油のオカルト

2020.03.18 (Wed)
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今回はこういうお題でいきますが、話があっちこっちに飛びそうな
気がしますね。さて、例によって油をWikiで見てみると、
「動物や植物、鉱物などからとれる水と相分離する疎水性の物質である。
一般に可燃性であり、比重が小さく、水に浮く。常温で液体のものを油、
固体のものを脂と使い分けることがある」と出てきます。

疎水性は、水と混じりにくいという意味で、「水と油」という
慣用句がありますね。油と一口に言っても種類は多く、
植物油、動物油、石油などの鉱物由来のもの、化学合成されたものなど
さまざまあり、価格も違います。

うーん、油のオカルトねえ。あ、そうだ、あれがありました。
みなさんは石油がどうやってできたかご存知でしょうか。
百万年以上の長期間にわたって埋没していた生物遺骸が、
高温と高圧によって石炭や石油に変わるという話を聞かれたことが
あると思います。これを生物由来(有機成因)説と言います。

石油有機成因説
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この根拠としては、石油中に含まれるバイオマーカー(生物指標)
があげられます。具体的には、葉緑素に由来するポルフィリンや、
コレステロールに由来するステランなどです。
ただ、これは後から混じったものだと言うことはでき、
絶対的な証拠とまではなりにくいかもしれません。

では、生物由来説に対して、他にどんなのがあるかというと、
まず無機成因説ですね。かつて冷戦時代がありましたが、
ソ連や東欧諸国はこの説をとっています。簡単に言えば、
惑星が誕生する際には必ず大量の炭化水素ができており、それが
地球内部の高温高圧で石油や石炭に変わったというもの。

石油無機成因説
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この根拠としては、石油の分布が古代の生物の分布と重なっていないこと。
現在、油田の多くは砂漠地帯にありますが、そこは昔から動植物が
多くなかった、みたいな話です。あとは、生物遺骸由来にしては、
石油が埋蔵されている場所が深すぎることなど。

トンデモと思われるかもしれませんが、そうでもなく、
この説は、元素周期率表で有名なロシアの化学者、メンデレーエフが
最初に唱えたもので、世界的にも信奉者は少なくはありません。
あと、マイナーなものとしては、ある種の菌が石油を作り出した
という石油分解菌説というのがあります。

ドミトリ・メンデレーエフ
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うーん、無機成因説は完全に否定できないんですが、今後、
宇宙探査が進んで、他の惑星を調べることができるようになれば、
答えが出てくるんでしょう。あと、中東のイスラム教の人たちでは、
神が恩寵として自分たちに石油を与えてくれたという話になっています。

とはいえ、中東諸国は将来の石油の枯渇に備え、石油に依存しないで
富を生み出す方法を模索中で、いろんなことに投資しています。
それと、石油や石炭を燃やすのは大気を汚すことにつながるため、
電気自動車など、それ以外のエネルギー源を探すのが
世の中の流れですよね。あ、もうこんなに長くなってしまった。

バーレーンの油田
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もう少し柔らかい話題にいきましょう。妖怪に「油すまし」
というのがいますよね。水木しげる先生の絵のイメージが浮かんでくる
方も多いと思います。扁平な坊主頭で、蓑を着て杖を持っている。
でもこれ、水木先生がどっからあの姿を持ってきたのか
わかりませんが、姿形が詳しく描写されてる昔の資料はないんです。

分類としては、「妖怪の話をすれば実際に出てくる妖怪」に入り、
熊本の天草で、老婆が孫をつれて歩きながら「昔ここに油瓶を下げた
妖怪が出たんだって」と話すと、「今も出るぞ~」と言って出てきた
という話がもとになっています。「油瓶を下げた」が油すましの名の
由来なんでしょうが、意味不明です。

油すまし
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「油を売る」という慣用句は、「仕事を怠ける」という意味で使われ
ますが、そのあたりから来てるのかもしれません。
あとは、化け猫が行灯の油を舐めるという話がありますね。江戸時代、
菜種などの植物油は高価で、魚油はその3分の1の値段でしたが、
そのかわり燃やすと生臭い臭いがする。

猫は江戸時代にはかなりの数が飼われていたようですが、
犬と同じように人間の残飯を与えられることが多かったんです。
ですが、犬は雑食でも猫は基本肉食なので、どうしても脂肪分が
足りなくなって油を舐める、ということは実際にあったようです。

関連記事 『油赤子と遊女』

下の絵は石燕の「油赤子」という妖怪ですが、やはり行灯の油を舐めて
います。前に妖怪談義で書いたので、ここではくり返しませんが、
自分の解釈では、これは石燕が創作した妖怪で、
吉原遊廓を風刺したものだと考えています。

油赤子
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さてさて、まだ他にも書くことがあるんですが字数が尽きてしまいました。
今、サバブームが来てますよね。DHA・EPAなどのオメガ3脂肪酸が
豊富に含まれているということで、ひところはスーパーに
サバ缶が山積みになっていました。さすがに青魚を毎日食べるのは
キツイので、サプリメントも売れているようです。

ただ、あまりにサバを食べすぎると、体内でリノール酸とのバランスが
崩れてしまい、かえって体に負担がかかるという話もあるようです。
そのあたりは自分にはよくわかりませんが、まあ過剰摂取はよくないと
思いますね。では、今回はこのへんで。

サバ缶
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